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- / ISBN・EAN: 4988013227385
感想・レビュー・書評
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タイトルが秀逸。そしてこれをそのまま邦題にした日本の関係者に拍手を送りたい。
とにかく収まりきらなくて、我慢せず、行動して、ぶつかって、挫折して、行動して。満足しない。自分って何か。恋愛とか人生とか。いろんな思いや葛藤は漏らさず燃料となり、全てに硬直することなく突き進んだ彼女の現在地が「フランシス・ハ」。90分の全てが「フランシス・ハ」に凝縮されているのだから、脚本と構成力の上手さに感嘆する。
パリに行く直前に彼女がふと語った恋愛哲学、人生哲学がなんとも良かった。 -
WOWOWオンデマンド。
まわりがドンドン変化してくのに、自分だけ変わらない焦燥感。
会話も何もかも空回ってるけど、ドン底になっても暗くならないトコがいい!何気ないけど、生きるパワーが持続してるフランシス。
結構ダメ人間なのに、まわりが手を差し伸べたくなっていつもとりあえず何とかなって、堕ちていかないキャラがとてもよい。
いきなりパリに飛ぶトコ、ウケた。
フランシス・ハて、そーゆーコトかー! -
モラトリアム時代の自分を思い出す。
愛を持ってとても温かい目で描かれていて、そのおかげで自分のその時代のことも愛を持って思い出す助けになりそう。
グレタ・ガーウィグさんが素晴らしいし、モノクロであることを含め演出も脚本も完璧じゃないかなと思ってしまう作品。
結構大変な状況かと思うけれど、遠くても温かい家族がベースにあるから救いがあるなぁとも。きっと小さい頃からエネルギッシュで「ハ」(「ハ」の意味は、最後まで観たら分かります)な子だったんだろうけれど、愛されて自己肯定感満載になるような温かい家族だったんだろうなぁ。。。 -
すごくよかった。
ニューヨークで暮らし、ダンサーを目指しながらダンスカンパニーで研修生として働く27歳のフランシス。プライベートでも仕事でもうまくいかないことが続き、それでも弱みを見せずにポジティブに生きる姿は、ちょっといきすぎて周りからは若干痛い子と見られつつある。それでも健気に振る舞い続けた結果、最後には事態が好転し始めてよかったねという話。
この映画の良いところは、シナリオもそうだけど、それよりも、白黒映像の美しさや、カット割りのテンポの良さ、リアルな演出や演技にあるのかなと思った。
タイトルの意味は最後まで見れば分かるが、うまくいき始めてもまだ不器用なところを残していることが伝わる、いいタイトルだと思う。
あと、言語を聞き取れてこそ会話に含まれるウィットなどもすべて味わえる映画なんだろうな。僕は字幕を読んでいたけど。まあまあ聞き取れるところはあるけど、微妙なニュアンスまでは全然無理。 -
スリランカの移動時間にみた。
ビフォア・サンセットやアデラインみたいに知的な会話劇も好きだけど、フランシス・ハはEVERYDAYに似た普通の日常生活での些細な会話が面白く描かれていて楽しかった。
undatableとか笑
地元やパリに一時滞在して流れが変わるのもいい。
ロードムービー要素がある物語は楽しい。
終わり方も洒落ててよかった。 -
フランシスの感情を表すような場面場面の音楽が良くて。ソフィーと一緒にいる時の喜劇みたいな音楽、まさにそんな嬉しさなんだろうなと思ったらフランシスが愛おしくてしょうがなかった。幸せになってほしい。
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フランシスの感じが、全くたまりません。音楽が秀逸。「あれ、あのイス高いイスじゃね?」と思ったらやっぱりイームズのチェアだった。フランシス・ハ。