本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4944285027641
感想・レビュー・書評
-
サラ・ポーリーの自伝ドキュメンタリー映画。
サラの母親であるダイアンはサラが11歳の時に亡くなっていた。幼い頃から兄弟姉妹の中で一人だけ父親に似ていないサラは、父の子じゃないんじゃないかと、ジョークを言われていた。そんなサラが自分の出生の真相を求め、家族や母の友人、さらには仕事仲間などにインタビューし母ダイアンの過去を探っていく。
この家族にとっては物凄く重大なことのはずなのに淡々と、ホントに淡々とストーリーは進んでいく。そして淡々としているが故に皆それぞれの話がじわじわ染みこむように心に入ってくる。
何と言っても父のマイケル。真相を知った時、落ち込みつつもオールOKと言ってのけるサラのすべてを包み込むような愛情にグッときた。
そして終盤、この映画の編集において「沢山の人に話を聞けば曖昧な記憶から真相がボヤける。真実を知っている自分の話が一番核心を突いている」と言うハリーだがサラはそうしなかった。真実は確かにひとつだが、曖昧であったとしてもそれぞれの語り手の記憶に残るダイアンはその語った人にとっての真実である。そして何よりもダイアンが皆に愛されていたという真実がこれによってよく分かった。
4.3点詳細をみるコメント0件をすべて表示