64(ロクヨン)(上) D県警シリーズ (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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  • 刑事から広報官になった主人公。
    刑事部に戻りたいという想いを抱きながら、無理難題の様な職務にあたる。
    マスコミ対応、昭和64年に起きた誘拐事件。上層部の真意がわからずに翻弄される主人公。更に、娘の家出。
    上巻では様々な伏線があり、下巻での展開が気になる。

  • 昭和最後の年、64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件を巡る地方県警刑事部の存続を掛けた、広報官を主人公とした悪戦苦闘の物語

  • 昭和64年に起きたとされる未解決の誘拐殺人事件を軸に時効間近の2014年が舞台の警察小説。
    三上は当時の事件に携わった刑事だが強面クセ強なので広報に追いやられた中間管理職。
    警察内の部署間の軋轢やマスコミとの衝突、家庭の問題で自身を見失いそうになるも闘い抜いていく。
    特殊な組織なので一般社会と違いはあれば悩みや問題は共感できる。
    もっとスマートにできるのでは言いたくなるがすごく応援したくなった。

  • 読んだ本 64ロクヨン 上 横山秀夫 20240213

     14年前の未解決誘拐事件を巡って刑事部と警務部の対立の矢面に立たされる主人公。さらに、刑事畑で実績を積んできたにも拘らず広報官としてマスコミ対応をさせられて追い詰められていく。
     こういう組織の悪意に翻弄される小説って夢中になるんだけど、息が詰まって本当に疲れる。上巻読み終わって、愛の確かさという救いがほんの少しあるだけで、基本組織の軋轢と圧力、それに伴う自己嫌悪しかない展開。それを喜んで読んでるんだからマゾですな。
     主人公の苦しみはまだあって、娘が家出中。その理由が娘が父親似で不細工。それが嫌で自閉症っぽくなって家出。うちの娘も僕似なんです。しかも・・・。ごめんね。
     そういった意味で先を読み急いでます。

  • Amazonオーディブルにて。
    64のタイトルの意味、翔子ちゃん事件が語られる辺りから一気に面白くなった。後編も楽しみ。

  • 10ページ読んで、どうでもいい文章が続く出だしに、先に読み進む気力なくなった。投げた。

  • 警察のことが詳しくなった

  • いやー只々面白かった。さすが大きな話題を読んだだけあるなぁ。ずっと前に母親からも面白いって言われたんだけど、やっと読んだ。いろんな立場同士の駆け引きがすごい。警察の広報というのは直接犯罪を解決する部署ではないのだろうけど、大きな役割を担ってることが分かった。

  • 昭和64年に発生した誘拐事件をD県警はロクヨンと呼ぶ。身代金を払ったが被害者の女の子は殺されて発見された。警察にとって屈辱の事件だ。二度目の広報勤務を命じられた三上は広報室改革を目指したが、警務部長の赤間から叱責され、日々の広報の仕事も記者から突き上げられ、日ごとにやり難くなっていた。そして家族にも問題が。

  • さすがの取材…続きが気になる!

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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