- Amazon.co.jp ・電子書籍 (388ページ)
感想・レビュー・書評
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D県警広報官が主役の警察小説。時効が1年に迫る少女誘拐殺人事件を軸に話しが進む。記者クラブとの軋轢、刑事部と警務部の対立等々、問題山積の中、己の真を見つめながら物語は展開する。
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昭和64年は7日間しかなかった。その時の事件だから64。クライマーズ・ハイは記者が主人公だったので、広報官目線もとても面白かった。警察内部の争い、広報官の仕事、テレビドラマとは違ってリアリティがあって、警察を見る目が変わる。ドラマや映画にもなっているのであ是非見てみたい。
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衝撃の展開に満足
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なんども話の展開を予想しながら考えていたが、何度もいい意味で裏切られてきた。
刑事と警務。 -
ある県警の部署間での争いの最中、14年前の未解決誘拐殺人を模倣した誘拐事件が発生した。
部署間の争いの為に発動した自作自演誘拐なのかと疑ったがその事件の裏には未解決事件に人生を狂わされた人たちの執念があった。それに読みながら恐怖を感じつつも見事に散りばめられた伏線を回収していくとは感心した。
友情、社会、夫婦、親子の問題が織り交ぜられた警察小説で読後は非常に満足。 -
Amazonオーディブルにて。面白かった。
途中、刑事部と警務部/マスコミと警察広報官のイザコザやらメンツやらの話は中だるみしてしまったけど、終盤、うおー、そうきたか、みたいな展開に、読後感は満足。 -
2019.8.19
大作だった。
特に後半の盛り上がりはすごかった!
この人の描く仕事人は本当に格好いいなぁ。
雨宮さんの執念に胸が熱くなりました。 -
NHKの連続ドラマを観て、この作品世界のことをもっと知りたくて購入。最近としてはめずらしいハイペースで (Kindle上下巻にて) 読みました。
自分としては『クライマーズ・ハイ』と同じ流れですね。『クライマーズ・ハイ』は映画を最初に観て連続ドラマのほうに軍配を上げ(逆か?、尾野真千子の出てるほう)、それから原作を読みました。
で、『64』。テレビドラマでは「(良い意味で)カットされているところ」を補うことができ、ウルトラスーパーデラックスなノベライズを読んでいる感覚(失敬)。いや、横山長編では、「ここはドラマ化するときにカットしてもいいですよ」と行間に書かれている部分があるような気がする。ドラマの文法ではカットしても良い、また謎のままでも視聴者は納得できる部分ってものがある。
そういう意味ではドラマが気に入ったらぜひ読んでもらいたい小説であるし、この原作を好きなかたにはドラマ版ではどうなったのかをぜひ観てもらいたい。特に、ドラマスタッフが映像作品として再構築するときに何を捨て何を新たに加えたのかという作業を再確認するのは楽しい。
結末の処理はドラマのほうが好きでした<(__)>
ドラマ版では、視聴者に見せる架空の地図づくりというのも大変な作業だったようです。NHKのスタッフブログにそれが書かれています。ただその割に、新聞記事の映される場面をストップモーションして確かめてみたら、同じ文章のリピートで埋めつくされていたのでちょっと幻滅(笑)。画竜点睛を欠くとはこのことだ……。
というわけで、小説『64』は企業(組織)小説としても面白く、本質的に〇〇〇〇小説(それが何かを書くとそれ自体がネタばれになるのであえて伏せます)であり、まだこれから何度も読み返してみたくなる作品です。 -
結末は驚きの収束だが娘はどうなったのか。