エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ (MF文庫J) [Kindle]
- KADOKAWA (2015年2月23日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (303ページ)
感想・レビュー・書評
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時は西暦2070年。謎の生命体マリスの手によって、人類は絶望の危機に瀕していた。唯一、マリスの対抗できる巨大兵器「戦騎装」を駆るセレンは、適正があると言われ無理やり戦わされている。それでも、徐々に人類の戦線は後退を余儀なくされていた。そんなとき、空から未知の機体が降ってくる。それは、大人気アニメで見たロボットと同じ造形で――
という形で始まるロボットSFライトノベル。東龍之助先生の本作は、随所に漫画ページが設けられていたりと、かなり奇抜な作品となっています。設定自体もアニメのキャラがそのまま出てきたりと、びっくりさせられました。
ただ、良い点はたくさんあるものの、悪い点もたくさん見つかります。たとえば、場面転換があまりにも多用されすぎていて、一瞬今誰の話なのか、状況がどうなのか理解できません。しかもそれがぶつ切りになっているので、もっとうまくまとめられないかなぁというのが感想です。
それから、構成もちょっとおかしいと思いました。面白いライトノベルは第一章が簡潔に、それでいておもしろくまとまっているものです。しかし、本作は冗長かつ多人数が出てきて、しかもよくわかりません。スタートダッシュで大きく損をしていると感じました。正直に言って、主人公が登場するまでなんど本を置こうか迷ったぐらいです。
面白いんだけど、でもいい評価は与えられない。そんな意欲作っぽい評価に陥りそうな作品です。光るところは多いので、興味のある人はぜひご一読ください。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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