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感想・レビュー・書評
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2015/7
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高校1年の須川くんと彼の一目惚れ相手でマジックを嗜む美人同級生の酉乃初が
校内で起きる謎を解明する日常ミステリシリーズ第2弾。
前作で酉乃に告白したものの、連絡先を聞けないまま冬休みに突入してしまい
悶々とする須川くん。そんな中、カラオケに誘ってくれた同級生の織田さんが
トイレから戻ってくるなり泣きながら帰ってしまう。
一体なぜ?そのほかにもバレンタインデーにチョコだけが教卓に集められた
不思議な事件や、黒板に「赤ずきんは、狼に食べられた」と書き残して不登校と
なった同級生を巡る複雑な人間関係を扱った話など5つから成る短編集。
今回はミステリ色は薄めかな。それでも須川くんのこの年代特有の願望やら
妄想やらが炸裂しており、そのおかげで酉乃の印象は弱まらず。
須川くんってヘタレキャラのはずだけど、意外と行動力も意思の強さもあるし
結構イケメン要素があるよなー。酉乃もそのあたりをちゃんと見てる。
明言されてはいないけれど、両想いだよなーこのふたり。
恋愛面での展開も今度期待したい。
今作は「イジメ」が一冊を通したテーマになっていて少し重めではあるけど、
短編ひとつひとつの読みやすさがそれをカバーしている。
個人的にハッピーエンドが好きなので、救いのある結末も嬉しかった。
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