花宵道中 [DVD]

監督 : 豊島圭介 
出演 : 安達祐実  淵上泰史 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2.89
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  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 113
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101183685

感想・レビュー・書評

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  • 劇場視聴

    原作が大好きなので、公開前からとても楽しみにしていました。それ故に期待し過ぎていたのか、全体的に少し物足りなさを感じてしまいました。ストーリーも変更されている部分も結構ありました。しかしそれは映画なので原作未読の方にも優しい設定といいますか、短時間で繋がるように纏めたんだなという印象です。
    安達祐実さんの演技は、公開前から話題になっていただけあって捨て身で演じているのがすごく伝わってきて衝撃的でした。濡れ場はもちろんですが、花魁道中のシーンはとても美しかったですし、何より私は終盤で独り悲しみに打ちひしがれて泣くシーンが本当に素晴らしかったと思います。女優安達祐実の実力を思い知らされました。そして津田寛治さん、もうあの演技が出来るのは津田さんしかいないだろうと思わせる程の怪演っぷりが素晴らしい。見事に吉田屋を演じていました。
    『花宵道中』なので描写はなくて当たり前かもしれませんが、個人的には、霧里と半次郎の関係性と過去があったからこその吉田屋事件、というのがとても需要だと思っているので、あのような感じで事件が起こるならもう少し半次郎の過去が垣間見えるシーンがあってもよかったのになぁと感じました。うーん、でも主役はあくまで朝霧なのであれはあれでいいのかな。そのあたりはぜひ原作未読の方には映画だけでなく小説も読んでいただきたいと思う点ですね。
    それから私は遊女の中では八津が一番好きなのですが、設定がかなり原作と違う印象を受けて正直がっかりしました。原作の八津は、何も知らないが故に朝霧に対して発する言葉が朝霧を追い詰めていたりするのですが、映画の八津は分かっていて責めているような節があり。と、原作愛故にとにかく良くも悪くも比べてしまうのを否めないので、純粋に映画だけを視聴された方の感想も気になるところです。
    安達祐実さんの演技と女優魂をプラスして☆3.5

  • この映画単体としては「これはこれで楽しかった」です。
    数年ぶりに漫画も読み直しましたが、漫画の方は「作りすぎていない、吉原でのありふれた話」感がします。
    映画の方は「ドラマチックにしたい」という気持ちが強いのかな?、良くも悪くも少しわざとらしいというか、作りすぎている印象を受けました。
    主役の安達祐実はロリっぽく感じつつも色気もあり、チグハグな感じが斬新でした。こういう点も漫画の雰囲気とは全然違いますね。
    好みの問題だと思いますが、大げさな映画版よりも、漫画の「吉原での見た事があるような話」の中で感じる切なさの方が自然で好みです。

  • なんとも言えない。
    辛すぎる。なんだ、この世界〜。

    死んで一緒になるか。
    いっそ、逃げるか。
    昔だから、捕まらないよ!


    ‥‥ダメか。

    女郎で幸せになれた人いるのかなぁぁ
    ため息、絶望、涙。

  • 原作を知らないので、よくある設定だなと。
    安達祐実は童顔でこういう役が似合う。美しい日本的エロス。

  • それなりの演技のそれなりの結末。
    悪くはない。
    でも、当時の雰囲気に寄せていかない限りチープさは否めない。

    きっと原作ありきの作品であろう。

  • まあ面白く観られはしたかな。

    主人公が死ぬ物語は基本好きではないのだが、本作の場合は、納得のいく結末だったかな。悲嘆にくれての身投げではなく、“一生分の花を咲かせ切ったため”であるという、同僚の一言が全てを救ってくれた。

    ★3つ、7ポイント。
    2015.07.16.了。

    ※あの安達祐実が濡れ場を!!
    ……という下世話な動機もあってのレンタルであったが、なかなかどうして。
    ソレ以外の演技にも十二分に引き込まれた。
    “元人気子役”で済まされず、もっと評価されてもよい女優だと思わされたが……。やはり、“あれ”のイメージが強すぎたのだろうね。

    その点、今の人気子役たちにも、“元天才子役”で燃え尽きてしまうことなく永く活躍してほしいものだね。芦田さんとかね。


    ※『一発五文の鉄砲女郎でも買ってきな!』……スカッとするね。

    でも、なんだかんだ言っても、また、↑のような思いはあってもやっぱり、『同情するなら金をくれ!』が重なってしまう……。だって、20年以上も経ってるというのに、顔も声も、啖呵を切る表情も変わらないんだもの(苦笑)。

著者プロフィール

映画監督。東京大学教養学部表象文化論専攻卒業。『怪談新耳袋』(2003年)で監督デビューし、アイドル、ホラー、恋愛もの、コメディとジャンルを横断した映画・ドラマに携わる。2020年公開の『三島由紀夫vs東大全共闘 ~50年目の真実~』で初のドキュメンタリーの監督を務める。代表作に、映画『ソフトボーイ』『花宵道中』『森山中教習所』、『ヒーローマニア -生活-』『妖怪シェアハウス ~恋しちゃったん怪~』など。ドラマ「怪奇大家族」、「マジすか学園」シリーズ、「CLAMPドラマ ホリック xxxHolic」、「Is” アイズ」、「イタイケに恋して」など。近作にドラマ「書けないッ!? ~吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(2020)、「妖怪シェアハウス」シリーズ(2020~)等がある。

「2022年 『「東大怪談」 東大生が体験した本当に怖い話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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