ダイヤモンド Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)別冊 2015年5月号 [雑誌]

  • 38人登録
  • 3.30評価
    • (1)
    • (3)
    • (4)
    • (2)
    • (0)
  • 6レビュー
  • ダイヤモンド社 (2015年3月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910059700553

ダイヤモンド Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)別冊 2015年5月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 本書で産業界と教育界のギャップを感じた。
    社会のリソースのアロケーション、新しいことものを作り出す人材と運用をする人間は分けて育成されるべきというのが、全体としての主な論調。ITは基礎教育の能率化や効率化にフォーカスを当て、他の部分に先生や生徒の時間を使ってもらおうという戦略。受験勉強を効率化し、その中で深い学びを得ようとする姿勢ではないようだ。受験サプリにおいては、分断している印象。先生を信頼する前提ではあるが、はてさて。先生側のリテラシー向上が急務、そんな大学院ができているが、条件が悪すぎるように感じる。形だけ作っていやしないか?先生の先生はここにこそ必要。

    産業界はあの手この手を根拠として、教育界のリソースアロケーションをやろうとしている。社会の変化に対応しきれていない状況に焦りを隠さない。才能や個性の違いがあげられていたが、それは子供の幸せを願っての後付けだろう。生き残りを本気で考えれば、子供をうまく方向付けしながら、勉強なり特技なりを伸ばしてもらう方向に進んでもらいたいと思っているはずだ。

    しかし、声の大きい理想を語れる経営者だからこそ。そして、彼らもデータではなく、自分語りをしている。データは重要だが、それは政策における資源配分でミドル以下にフォーカスが当たっているように感じる。中間層の家庭が一番取り残されているのは間違いない。どっちつかずで、どうしたらいいものか迷いは豊富だろう。

    一方で教育界は、子供中心、学び方の変革、親と学校の信頼関係、先生の忙しさなど内輪話が多いと感じる。お国や企業からのプレッシャーであり方が変わろうとしているが、果たして的を得ているのか。業界全体での自己保身が強いように感じている。誰かのリーダーシップを嫌い、分散型でやるのはいいが、そのぶん先生の能力や資質が求められ、負担は増える一方だろう。

    企業にも社会にも依存しすぎずに、個人としてコミュニティを作りながら生きていける人材が望ましいと現段階では考えている。

    多様な価値観を吸収し、自分の頭と手で考え、人と違うことをする。

  • 個人的には、論文のコーナーよりも経営者の話の方が読みやすくて良かった。

  • 【大前研一】
    ・平均していい、からは何の価値も生み出せない。
    ・問題なのは、先生が生徒に答えを与える教育。いま必要なのは自分の頭で考え、新しい答えを見つけられる人間。もっと大切なのは質問する力だ。これまで誰も気づかなかったような設問を考えだし、世界で一人だけの
    答えを導き出せる人材こそが求められている。
    ・スマホで検索すればわかる、覚える価値0の暗記人間に価値はない。
    ・ファシリテーター役さえいれば、すぐにでも北欧型の教育を始められる。
    ・親のいうことも、先生のいうことも、上司のいうことも素直に聞かない。その代わりに、しっかりした自分の意見をもち、包み隠さずに主張する。自分の頭で考えるとはそういうことだ。
    →多くの中の一人にならないためには、考えること。考えたら行動すること。それだけで「尖る」ための第一歩を踏み出せる。

    【リンダ・グラットン】
    ・あなたたちは70~80歳まで仕事をすることになります。報酬や他者評価ではなく、自分が楽しめる仕事を見つけるべきなのです。
    ・対立を避けるだけの「いい人」はチームにいる意味がない。チームに対して自分の貢献をどれだけ多く賛同したかではかるのではなく、自分ならではの価値をどれだけ提供したか、で捉えなおすことが大切。
    ・人と違う見方を提示することが、自分の義務だ、と言い聞かせる。
    →80年も生きるのに波風の無い人生はどうか?「定年40年」で生きてみてはどうか?とはいえ、明日死ぬかもしれないなら、やっぱり「ワクワク」することして生きていたいなぁ。

    【冨山和彦】
    ・G型大学はアカデミックスクールとしてグローバルに通用する極めて高度な人材輩出を目的として、それ以外はL型のプロフェッショナルスクールとして、生産性向上に資するスキル保持者の輩出を目的とする提言。
    ・日本の大学で教えているものは、大多数の平均的な人々にとって、何の役にも立ちません。実社会で稼ぐ力に関わってこないものは、人生の糧にならない。大学の先生たちが考える知識的な意味での教養は、すべてネットで無償の公開授業にすればいい。
    ・地頭に差があることはどうしようもないこと。努力は貴重であるが、努力ではどうしようもないことはあるということは認めるべき。地頭は、足が速いとか体格の差と同じこと。こと人生に関わる問題では皆、きれいごとを言いがちです。努力すればなんでもできるなどと甘いことを言っていると、結局は若い人の人生を誤らせることになる。
    →綺麗事だって言いたくなる...じゃないと自分の伸びしろがなくなってしまう気がするから。知識量では測れない、アイデア力、コミュニケーション力、リーダーシップ、などを身に着けていきたいのは確か。

    【MOOCs(大規模公開オンライン講座)】
    ・スキルアップのために必要な教育、低価格で利用しやすく、目的に合致し、質の高い学習プログラムはないものだろうか?オンラインのコンピテンシー・ベース教育は、労働者の技能不足を埋めるカギとなる。大まかに言えば、学んだ知識とその活用能力を可視化するものだ。
    ・MOOCsの最大の特徴は、教育のモジュール化(より細分化された学習テーマ)だ。従来の履修コースという制約を取り払うことで、多種多様な、そして新しい
    学問・技術分野からコスト効率よく組み合わせて学ぶことができる。
    →学びの敷居が低くなることは歓迎。しかし、その分学びが軽視されることも起こり得る。使う側の問題なら自己責任なので一旦はいいが、提供する側がそうなら問題ありだ。「水を飲みたくない馬に水を飲ませて、あれ?案外うまいじゃん!もっと飲みたい!」という人生を変える教育をしたい。

    【カルビー・松本晃】
    ・結果を出すために必要な知識・スキルは、「法律」「経理」「英語」。更に、「倫理観」「... 続きを読む

  • なかなか未来はないなあ、日本。

  • 非常に参考になりました。
    錚々たるメンバの教育・人材の今後に関する意見。

    ライフネット出口氏
    マイクロソフト樋口氏
    経営共創基盤冨山氏
    カルビー松本氏
    マネックス松本氏
    受験サプリの山口氏
    民間校長の藤原氏
    Quipperの渡辺氏

    ITと教育。学校教育。
    システム屋がどれだけ表に立てるか・・・
    システム屋がせまい専門家ではなく
    市民として未来に役立てることは何か・・・?
    教育を施す側(与える側)が怠慢なのではないか?
    教える対象を消費者としか見ていないのではないか?
    それは学校だけではなく。

  • スーパーテンプの活躍、L字型大学の是非、批判的思考

全6件中 1 - 6件を表示

ダイヤモンド Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)別冊 2015年5月号 [雑誌]を本棚に「読みたい」で登録しているひと

ダイヤモンド Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)別冊 2015年5月号 [雑誌]を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ダイヤモンド Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)別冊 2015年5月号 [雑誌]を本棚に「積読」で登録しているひと

ダイヤモンド Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー)別冊 2015年5月号 [雑誌]はこんな雑誌です

ツイートする