- Amazon.co.jp ・電子書籍 (230ページ)
感想・レビュー・書評
-
ぼくは「技術」で人を動かす――今いるメンバーで結果を出す{チームリーダー}のレシピ
2015/2/6 著:高島 宏平
リーダーシップのスキル的な側面と人間性を切り離して考えればいい。リーダーとして結果を出すには、自ら試行錯誤し、自分らしいリーダー像を追求していく以外にない。リーダーシップのスキルと人間性を混同して捉えてしまうと、自分の人間性の未熟さに目線が向くために自信を失いかねず、かえって自分らしさを発揮することができなくなってしまう。
リーダーシップは、「わかる」と「できる」にちょっと距離があるスキル。本書では著者が悪戦苦闘の中から学んだチームで勝つためのスキルを、手順通りにやれば誰でも再現できる「レシピ」としてまとめられている。構成は以下の7章から成る。
①観察のレシピ
②伝達のレシピ
③配置のレシピ
④巻き込みのレシピ
⑤育成のレシピ
⑥立て直しのレシピ
⑦成長のレシピ
本書から著者の苦労と葛藤が痛いほど伝わってくる。先の見えない道のりの中でリーダーとして先頭を走り続けるある意味孤独ともいえる過程の中で人を巻き込み人と共に成長し、組織としての成長を感じながらお客様への貢献をかみしめる。
たしかに著者の書いたレシピは素晴らしく、これが出来れば良いリーダーにもなれ、人も動かせる。しかし、難しい。人を思い組織を思い、そして今ではなく、少し先を考えながら、動き続ける。大変ではあるがやりがいはものすごく伝わってくる。
勇気と元気をいただける一冊。
再読した甲斐があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★5