ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]
- 集英社 (2015年1月19日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (191ページ)
感想・レビュー・書評
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連休中なんとか全話読了。
アイヌの残した金塊争奪戦
アイヌだけでは無い北海道の文化
アクション、ホラー、サスペンス、エロ、グロ、ギャグ、サバイバルなどに元ネタがなんとかわかる名作映画の要素を入れた作風。ごった煮のコースを食べ終えた感…
ネタが細かい、扉絵で小ボケ入れるのが定番化してくるのは良かった。
思っていたよりも人を選びそうな作品なのだが「食」として命を身体に取り込む。敵も味方も関係なく生き延びる為(または本当にただ食べたいから)に食事をする要素が
挟まれる為アクションだけで退屈にならなかった。
食事シーンになるとキャラクターに関係なく知能が低下してギャグの空気になるのが面白い。
登場人物の背景は皆重たいものを背負っているのだが、作者が耐えられないらしくどんなにシリアスでも定期的にギャグが入り良いリズムを生んでいる。(キャラ崩壊してても躊躇なくいく姿勢がすごい)
なかなか人におすすめしづらい要素も多いけど面白かった。
変態が多すぎる(褒め言葉)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと気になっていた漫画
なかなかな残酷な場面があるが、スイスイと読めた。
あっという間に読み終わってしまい、、、2巻を購入しようか迷い中。
それとも25巻まで一気買いしちゃうかな。。。 -
読書仲間に進められ、数年ぶりに漫画を手に取った。
これは、、北海道好みとしては、中毒性が高い。。
厳しい自然環境、アイヌの風習、「カムイ」の意味などを考えさせられる。開拓時代の北海道の都市や、ロシアとの関係(日露戦争など)もしっかり学ぶことができる。
続編をすぐに読みたい衝動を抑えて、とりあえず読書生活に戻るとしよう。 -
映画が良かったので、原作を読みたくなりました♪
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漫画本を全集買おうかな…と思ってメルカリなどを見ていたら,アプリを使えば期間限定で全巻が読めるらしいことを知った。ということで,早速,第1話から読み始めたら,これが予想どおり楽しい,おもしろい,カッコイイ。
アイヌのお転婆なお姉ちゃんが出てきて,曰くありげな男たち(仲間になった)にいろんな知識を与えて行く。このあたりが,アイヌの伝統文化を知る上では,とても勉強になるし,わたしの好奇心をくすぐってくれるところだ。
話の内容は「金塊探し」を軸として進んでいくのだが,それも敵味方が入り乱れて,先が見えない。
今のところ,第38話まで読んだ。単行本にすると第4巻に当たるようだ。
ますます面白くなってきたよ~。
無料で読めるのは,9月中ごろまでのようなので,みなさん,お早めに。 -
人気コミックスの第1巻。
舞台は日露戦争後の北海道である。
主人公の杉元は、日露戦争で死地をくぐり抜け、「不死身の杉元」と呼ばれる。なぜ不死身かと言えば、「殺されるくらいなら躊躇なく殺す」を貫いてきたためだ。そうした生き方を選んできたのは、おそらく、彼の家族にまつわる壮絶な過去が影響している。
満期除隊したが、惚れた女を救うため、金が要る。
砂金目当てに北海道に来たが、知り合った男から金塊に関する噂を聞く。「のっぺら坊」と呼ばれる男がアイヌを惨殺してその金塊を奪った。「のっぺら坊」は網走の監獄に収監されたが、金塊のありかを頑として白状しない。彼は、看守の目を掻い潜って同房の囚人たちに暗号を託し、外の仲間に伝えようとしている。暗号を託された囚人たちは集団脱走した。彼らを捕まえ、暗号を解けば金塊のありかがわかる。
杉元は囚人たち、そして金塊を追うことにする。
旅の途中で、杉元はアイヌの少女アシ(リ)パ<*()内はアイヌ語仮名の小書き文字を示す>と知り合う。彼女も金塊には因縁を持っていた。
さらには金塊を狙うものは彼らだけではない。
囚人たちに託された暗号を手に入れ、それを解くことができるものは誰か。
1巻はまだ導入で、物語の全貌を掴むのは遠そうだ。
メイン・ストーリーに加えて特徴的なのは、本作がアイヌ文化や食、当時の北海道の風俗も描き出しているところだろう。
毒を塗った矢じり、くくり罠の仕組みや仕掛け方といった狩猟の細部、マキリ<小刀>やタシロ<山刀>などの用具、チタタ(プ)<刃物で叩いた挽肉>やオハウ<汁物>などのアイヌ料理等、読ませどころは多い。
戦闘能力の高い元陸軍兵と、利発なアイヌの少女という異色のコンビもおもしろい。
ただ、バイオレンス描写はかなり容赦ない。金塊を巡るドロドロした顛末も爽やかさとは程遠い。このあたりは合う合わないはありそうだ。全年齢向けというよりは青年漫画と承知した上で読んだ方がよいというところだろう。