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- / ISBN・EAN: 4988104096753
感想・レビュー・書評
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「沖縄決戦」同様、登場人物をあれだけたくさん出しているのに、スピーディーかつわかりやすい。素晴らしいと思いました。仲代達矢のナレーション、笠智衆、志村喬、三船敏郎、加山雄三、黒沢年男、新珠美千代とキャストもやたら豪華。笠智衆の相変わらずのとぼけた棒読み口調がよい。にじみ出る人の良さが、切迫する状況を描く物語の中でのアクセントになっていると思った。彼がいたからこそ締まった作品になった。
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まだ100年経ってない。純粋な人は危うい、その後も起こった純粋な人が暴走した事件を思うと、真っ直ぐな人が少し怖くなる。一方、若い侍従の落ち着き、信念。同じく日本を思っているのに、何で。疲れた。まさにそれに尽きる。
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昔見たのだけど、登場人物だの背景だのがさっぱり分からなかった。
たまたま原作の本の方を読んでそこら編が分かったこともあり、もう一度見てみる。
分かった上で見てみたけど、つまんねえ。
顔芸を見る映画だと言ってしまえばそこまでだけど、「熱演と怪演でごまかさないでほしい」と思った。
韓国映画の「シルミド」を見たときも同じことを思った。国家と個人の相克とか、どうしようもなさとか、その舞台設定でそこまで引っ張っておいて、最後は情でべったべた。何でもかんでもアイゴーって叫ばせときゃいいってもんじゃねえよと白けまくった。
韓国人のアイゴーに相当するのが、日本人は切腹ってわけだ。そういうのでごまかさないでほしいねえ。 -
烏兎の庭 第六部 8.15.20
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/doc/long.html -
2020/6/27
見ました。 -
ポツダム宣言受諾から玉音放送までの舞台裏を描いた映画。原作は半藤一利。
阿南惟幾役の三船敏郎の気迫が凄い。また、クーデターを起こした青年将校、徳に畑中少佐の眼力が半端なかった。
役所広司主演のほうの映画も観て、あっちはあっちで良かったが、本作のほうがリアリティさを感じた。
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【AmazonPrimeで観た映画】
掃除て面白い映画だった。
井田中佐や畑中少佐を中心として、阿南陸相や鈴木貫太郎首相、それから侍従や様々な人物が実に良い演技をしていた。
「会議感」もいい感じで、全員でテーブルを囲んで議論したり、文章を直す様子がおもしろかった。
セリフとしては「これは日本帝国の葬式だからね」が印象に残ったかな。
あとは、埼玉児玉基地で特攻を見送った隊長が玉音放送前に涙する様子も胸にきた。
阿南陸相や参謀たちの日本を思う気持ちは美化されがちだが、しかし前線であれだけ兵を殺しておいてのうのうと大本営で能書きを垂れている様子は救えないと思った。
その意味で、責任を取るべきものたちの死は当然だと思ったが、その一方で、日本軍中枢は健軍以来作られてきた「構造」ゆえに体質として腐ったのであり、誰がトップに立っても、だれがあの位置にいても、結果は大きくはかえられなかっただろう。
そう考えれば、日本帝国の葬式に瀕した日本軍中枢もまた、滅びるべくして滅び(早期講和ができない体質となるべくしてなり、例えば4月以前、あるいはソ連参戦以前の意思決定も構造的に不可能であり)、被害者であったのかもしれない。
まあそれにしては、8月まで意思決定できなかったのはお粗末というか、もう1ヵ月前倒しするくらいはできてよかった気もするけど、逆にもう1ヵ月引き延ばさなかったことこそ幸いというべきか。
この映画からも「敵戦力を見積もれない」という体質がきっちり感じられて、それは自分の仕事にも言えることではあって、「まず敵を知る」ということはあの戦争からの大きな教訓にしたい。
EOF -
あまりの熱量。重厚な内容。
俳優陣もがっちりはまっており、映画であることを忘れてしまうほど。
そしてこれが史実だということに改めて驚く。
単純に映画として素晴らしい。 -
夏というタイミング、かつ深夜から早朝にかけて見れて良かった。
50年前の映画だけど、今でも理解できる作品になってるのがすごいよなー、と思う。