きっと、星のせいじゃない。 [Blu-ray]

監督 : ジョシュ・ブーン 
出演 : シャイリーン・ウッドリー  アンセル・エルゴート  ローラ・ダーン  サム・トラメル  ウィレム・デフォー  ナット・ウルフ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.69
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  • (3)
本棚登録 : 153
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142100412

感想・レビュー・書評

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  • すごくこころに残る映画。見終わったすぐは悲しくて気持ちが言葉にできなかったけど、ここにこの気持ちを残しておきたいです。

    暖かい両親のもとで暮らすひとりっこのヘイゼル・グレイスは13歳で甲状腺がんになり肺に転移。危篤にもなったけど、大勢には効かないことで有名な薬が彼女には効いてがんの進行を現状維持にできて、短大に通えるまでに日常生活を回復。ママに送られてなかば無理やりに通うサポートグループの集まりで、彼女は骨肉腫で右足が義足のイケメン、ガス(オーガスタス・ウォーターズ)と出会います。ガスは親友の網膜芽細胞腫のアイザックに連れられて経験を話にきました。
    この場所は教会の地下で、グループのひとりがイエス様の心臓の敷物を編み、それを囲んで集まりは進むのですが、すごくみごとなできばえ(´▽`*)です。

    出会ってすぐにガスは「すごい。教会の地下に本当にキリストの心臓があった。」といいます。これがずっとこころに残っていました。

    ヘイゼルの好きな本は、ピーター・ヴァン・ホーテンの「おおいなる痛み」。闘病しやがて亡くなるアンナという女の子が主人公の物語。最後の10ぺージがない。
    アンナの死後、まわりのみんながどうなったかどうしても知りたいヘイゼル。
    その望みを知ったガスは、関係者を頼ってメールを送ると、アムステルダムに来られたらお立ち寄りを、という一文が返ってきます。
    「ウィッシュ」は、アメリカではがん患者の子どもたちの願いをひとつだけなんでも叶えてくれるもので、もう使ってしまって困り果てていたヘイゼルの望みをガスが叶えて一緒にオランダへ。
    オランダの街並みがとてもステキ。めちゃステキ。めちゃめちゃステキ。見事なステンドグラスのホテルが映らなくて残念。オラニエーでごはん。ブルーのドレスのヘイゼルとスーツのガスがとってもイケてる。ソムリエがドンペリを「星の味がする」と伝えていて、飲みたくなったなぁ☆
    ここで伝えるガスの言葉があまりにもステキ。
    愛なんて虚しいし、人類の努力が全て土に還るのもわかっていて、地球が太陽に呑み込まれるのも承知で、君を愛してる。・・・・・。(T-T)
    翌日訪れた望みの綱の作者は、たくさんの手紙を足元に散らかしたままの酒浸りになっていた。彼女は、結末をでっちあげてでも叶えてくれと迫るのですが、そんな彼女をひどい言葉で傷つける。
    ここにはどちらがわにもそうしたい理由があるのです。最後までみればその理由がもちろんわかります。実は、ヘイゼルも彼を追いつめ傷つけていたことがわかります。このピーターは、昔「最後の誘惑」でキリストを演じていたウィレム・デフォーです。ふたりを追いかけて、酒に溺れるピーターも今回の出会いで助けられるかと願ったアシスタントは非礼を詫びて、アンネの家への案内をします。
    アンネの家は、本当にたくさんの階段で、肺が弱っているヘイゼルには辛いと心配するふたりだけど、彼女は苦しみながらも登りきる。その途中に流れているたくさんのアンネの言葉も何度も彼女を助ける。

    子どもには大きすぎる問題でも・・・
    空を見上げると・・・
    神は人の幸せを祈り・・・

    最後のはしごを登ったところで流れた言葉は

    思い出すのは悲惨なことじゃなく、
    残された美しいこと幸せがどんなものだったか
    思い出すのです。
    身の回りの美しいことを思い浮かべてしあわせになるの

    この家で生き残ったはお父さんのオットーさんだけ。

    アンネは、英語ではアンナ。
    アンナはイエスさまのおばあちゃんで、
    マリアさまのお母さん。
    キリストの心臓は、アンナなしではつくられない。
    大好きなダヴィンチの絵を思い出します。

    ガスはアムスでガンの再発を告げて、悲しみを分ちあう。そして帰国。
    たまご投げの後、ガスが感染症で入院。ガソリンスタンドに迎えにいったヘイゼルに吐露する、自分で解決できないこと、親を悲しませたくないこと・・・
    いつも朗らかで優しく頼もしいガスの、普通の18歳らしい言葉にちょっとホッともした。ガスももっといいたいことを吐き出していいのに。

    最後の好調日になったある日、ヘイゼルとガス、アイザックの3人は、お御堂で生前葬をします。ふたりはガスへのこころからのことばを神さまの前で告げる。
    その言葉をもらったガスは、8日後に亡くなる。
    ガスのお葬式にヘイゼルの横に立って話しかけた男を見上げるとピーターが。車に乗り込み本の主人公アンナがピーターにとってどんな存在だったのかを、その後でヘイゼルに答を話そうとするけど拒絶するヘイゼル。後で訪ねてきたアイザックのおかげでピーターから渡された1枚の紙がヘイゼルへの弔辞だったと知って、くしゃくしゃにまるめたそれを車から拾い上げて読むことができた。アイザックありがとう。
    ずっと覚えていたい大切な美しい時間がどうかありますように。「生きること」は決してただ長く生きることじゃないって、あらためて想うチャンスをもらいました。

  • ストーリー
    17歳のヘイゼルは、末期のガン患者。今は薬のおかげで深刻な状態を免れているが、どこへ行くにも酸素ボンべが必要で学校にも通えず、友人もできず、毎日同じ本ばかり読んでいる。両親を心配させないために出席した大嫌いなガン患者の集会で骨肉腫を克服したオーガスタス(ガス)と知り合う。18歳のガスはクールなヘイゼルに一瞬で恋に落ち、ユーモアのセンスが似ていた2人は間もなく惹かれあう。ある日、ガスから最高のサプライズが贈られる。なんと彼女が敬愛する作家と会えることになったのだ。2人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。

  • 今までみた映画で一番泣いた。切ないけど愛の溢れている物語

  • なんとなくレンタルで借りてみた。
    末期癌の主人公、という時点で、お涙頂戴の展開かと思ったけど、コミカルな場面もあって、よかった。
    個人的には、そこまで泣かなかったけど、映画的にはよかったと思う。

  • 平凡な毎日の大切さに気づかされる。ミニシアター系だけど、構成もしっかりしてて感動した。良作。大切な人とみたい作品。

  • こういうの、やっぱ泣いてしまうなー。。。
    わたしはハッピーエンドが書けるまでのが好き。

  • ヘイゼルが、自分がいなくなった後の親を心配していた気持ちが切なかった。
    病気は人を強くするのかなあ。

  • 監督 Josh Boone

    字幕なしだったため、いくらか聞き取れない部分もあったものの、物語の進行を追い、主人公に感情移入する弊害にはならなかった。

    難病患者の恋愛、友情を描いた作品は数多いが、病の重さ以上に、二人の愛情がまっすぐに描かれている点がこの映画の大きな特徴だ。どう見ても普通の男と女、というのがとても親近感が湧く。

    「If you want the rainbow, you have to deal with the rain.」

    葬式でヘイゼルが紹介した、オーガスタスの家にかかっていた文句。短いが人生のすべてを物語っていると思う。

    Kodalineの”All I want”が切なく響く。

  • いい映画です。冒頭に示唆されているので、ストーリーに意外性はありません。愛を育んでいく姿が切ない。彼は18歳なのに、とても大人で思いやりに溢れています。今時の自己中愛と大違いで感動的でした。

  • 良かった!!
    中高生にすすめたい映画!

  • 80

  • 観終わった後は、あー観るんじゃなかったな。っていう感想。悲しすぎると言うか救いがない。
    親が心配する様子がなんというか申し訳なさすぎるし再発の怖さもきついし。

    それでもそれが人生で短い時間も永遠にできて星の過ちじゃなく、産まれたことだけで周りの人も幸せにしてるんだぜ。っていうことなのかなぁ?

    それにしては残される人がどうなるのか、っていう問いの回答もふんわりしてるし、それにも増して辛さや悲しみが大きすぎると思う。
    そんなもの、っていうことは分かってるから、その上で余りある希望を観たかったな。小説家と女の子とのその後で。

  • きっと、星のせいじゃない…って台詞が何処かで出てくるんだろうとずっと待ってたんですが…出て来ませんでした(笑)
    ものすごいキツイ話なんですけど、二人があまりにも素晴らしくて感動してしまいました。
    まだ十代後半…なのにその半生は常に死の恐怖と隣り合わせで、諦観と絶望の狭間で両親の愛と大好きな物語のその後を空想することを糧に生きてきた彼女。嫌々ながらも参加したサークルで彼と出会い、彼の屈託の無さに次第に絆されて恋慕するようになる…

    主人公のシャイリーンウッドリーはキュートなだけでなく不治の病に苦しむ女の子が両親や病院にウンザリしたり、自分の未来に光を見出すことができない精神状態を見事に演じていて素晴らしかったです。だけどそれ以上に恋人役のアンセルエルゴート君が、もう素晴らしく魅力的でした。屈託が無く優しくて常に楽しそうに振る舞うその態度。だけどそれは全て自分と闘って作り上げていたのがわかった時、涙が出ました。その優しい表情が堪らなかった。

    自分の最後の時を想像する。それは一時間後か明日か半年先かとビクビクしながら生きるってどんなに想像しようとしても出来ない。
    本当に難しい役だと思います。今を一生懸命に生きるって使い古された言葉って気がしますが、五体満足で健常に生きているって事を大事にしなきゃってやっぱり思っちゃいますよ。
    とてもいい作品でした。オススメします。

  • 泣きっぱなしでした。
    ピーターヴァンホーテンがうまく使いきれてなかった気がしますが。

  • 既に死ぬことを受け入れている女の子(ヘイゼル)は自分の死後、残された人達の事を心配し、人との関わりを避けて生活していた。そんなある日、ガン患者の集会で骨肉腫で片足を失った男の子(ガス)と出会う…

    よくある難病ものとちょっと違うのは、2人が死を受け入れる過程がちょっと哲学的で深いという点。
    「0から1の間は小数点を切っていけば無限に数字がある。しかしそれが0から2の間だと無限の数字がもっとある。」の件が印象に残る。

    あと、「可哀想な2人」だけで終わらない清々しさ、爽やかさが感じられたのが良かった。


    2015/08/09 Blu-ray
    4.3点

  • とても静かな、でもとてもいい映画だったよ。
    オーガスタス役の子の笑顔がほんとうにステキ。ヘイゼルが恋をしてどんどん魅力的になっていくのもよかった。
    あんまりにまさかの展開で、胸が詰まってしまったけど…。ヘイゼルの「不公平よ」って言葉はほんとうにその通りだと思う。
    傷つく相手は選べる。OK?
    こんな相手と出会えたことが奇跡なんだろうな。
    きつかったし辛い映画だけと、ほんとうに見てよかった。

  • がん患者のカップルを主人公としたラブストーリーということで、お涙頂戴的な展開かと思いきや、ユーモアも交えながらのさらっとした描写が好感が持てる。自分の境遇や周囲への影響を考えて繊細な葛藤を見せるヘイゼル、明るく快活でどこまでも前向きなオーガスタス、そんな二人の戦いにシニカルな態度を見せる作家と、病に対して三者三様の反応を見せる登場人物を配しているのも、物語が単調にならずに効果的。

  • 予備知識なしでの観賞。浸透するように入ってくる物語。オーガスタスが相手だからこそ、ヘイゼルとの可愛いお似合いの二人が完成したのだと思う。メールのやり取りのフキダシとそのやり取りがとても良かった。後半は畳み掛けるように琴線に触れる台詞と眼差しであふれていました。

  • 映画のプロモーションで使用するタレントさんといい、テレビスポットの入れ方といい、まあ何と無くF1層向けなのかな?、とは思っていましたが、評価が高かったのでもしかして、、と期待して観てきました。

    しかしやっぱりすこし若い人向けかも。
    数多くの闘病ものの中でも、癌という病気の扱い方が若干雑というか、リアルでないというか、倒れたり発作起きたりしても若干伝わりにくい。
    もちろん苦しんでる闘病姿をみたい訳でわないのでいいんですが、少女漫画的な展開に癌という看板を付けたお話なだけな気がして少し期待はずれでした。

    F1層の若い方ならいいかなと思いますが、30代以上で映画をたくさん見てる人達だとちょっと物足りないと感じるかもなと思いました。

  • ハンカチがぐしょぐしょになるくらい、
    めっちゃ泣いた(;_;)

    末期がんの女の子の恋物語って、
    初期設定が既にお涙頂戴なんだけど、
    それを置いといても泣けた(;_;)

    大好きな人の弔辞を読むってどんな気持ちなんだろ。
    私には想像もできないよ。
    星になるその前に思いっきり恋をできた二人は
    幸せだなあ。

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