クジラの子らは砂上に歌う 4 (ボニータ・コミックス) [Kindle]

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著者 : 梅田阿比
  • 秋田書店 (2015年2月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

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クジラの子らは砂上に歌う 4 (ボニータ・コミックス)の感想・レビュー・書評

  • ちょっと話が重いので、がっつりと読める気力が要ります。
    やっと最新刊まで全部読めました。

    『泥クジラ』
    印(サイミアという念力)を持つ者と持たない者が約500名ほど、穏やかに暮らしている、一見すると幸せに満ちた小さな天国のゆりかごのような大きな島船。
    砂が全てを覆い尽くした世界の、砂の海を漂流する船『泥クジラ』の記録係であるチャクロは印を持つ少年で、ある日、漂着した廃墟船で一人の少女リコスと出逢うところから話は始まります。
    【帝国】の“アパトイア"と呼ばれる感情なき兵士だった少女リコスは、『泥クジラ』の子供たちと接するうちに少しずつ感情を取り戻していきますが、突如、【帝国】の襲撃に遭い、島船『泥クジラ』は戦場と化してしまうのでした。

    物語の雰囲気がどことなく、ジブリで描かれる世界と似ているような感じも受けますが、砂の海を走る島船の原動力や、【帝国】と呼ばれる国、また【帝国】以外の他国のこともはっきりとは出てきていませんし、4巻まで読んでもそのバックボーンの殆どが見えていなくて、物語の全貌を想像することは難しいのですが、大きな世界に翻弄されるちいさな島の住民たちは、咎人として流罪を受けた人々の末裔であり、遠い過去の真相と大きな世界の存在を全くと言っていいほど知りません。
    自分達の知らないところで起こった出来事に対し、ずっと語り継がれてきた戒めや約束事を守って生きてきた人々、特にサイミアという特殊な能力を使う人々は短命であり、その短い一生を穏やかに懸命に生きてきたはずなのに、過去の罪を今生きる人々に背負わせる【帝国】の決断に、今のこの時代に起こっている国家間戦争や内戦がダブって映ります。
    2巻から最新刊の4巻までは、『泥クジラ』と【帝国】との戦いに胸が痛くなるような想いで読みました。

    柔らかいタッチで描かれた人物たちと、丸みの多い温かな線で描かれた背景なんだけれど、語られている物語は相当に鋭く、人の心や感情、ファンタジーでありながら現代人の持つ心の闇を映している様です。
    大きな流れの中でたくさんの小さな命が失われていく最新刊まで、涙なしには読めません。
    5巻からどんなふうに話が進んでいくのか気になります。

    コミックスになってからしか読まないので・・・。
    これまでの彼らの苦悩と悲しみを思うと、先を楽しみにしていると言っていいのかどうなのか。
    ちょっと悩むところです。

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