外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書) [Kindle]

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著者 : 山口周
  • 光文社 (2015年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (208ページ)

外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)の感想・レビュー・書評

  • 自己啓発書、ビジネス書を普段読むことはほとんどないが、これはかなり的確に心に刺さる読書になった。知的生産を生業とする者にとって、啓示的な言葉がいくつもあった。
    より自分の価値を高められるように、今後の指針が見つかった気がする。

    気になる言葉はいくつもあったが、一つ挙げると"知的生産に貢献する実質的な知的ストックを作るという文脈であれば、どんなに評価が高く、多くの人がほめちぎっている本であっても、自分自身が心底面白いと思えないのなら、その本には一ミリの価値もないのだ、と断定するくらい独善的でいいと思います。"という言葉。
    この「独善的でいい」というスタンスが痺れる。

    もともと唯我独尊的な性格ではあるが、より"独善的"に進んでいこうと思う。

  • ■目標:
    成果をあげるために今の私に必要なものはなにか?帯にある「行動の技術」なるものを知り、実践して身につけたい。

  • 含蓄があって、読み進むのに骨がいた。
    濫読いかん説と、青年はたくさん読めや!は、相反するなとか色々あったけど、たまにこーいう本を読むと日頃のやり方を反省できて良い。

    一冊で9つまではキツイけど、確かにまとめるのも面倒なので、売るつもりのない本に関してはそうしよう。

  • 知的生産物はアウトプットと期待値のギャップにより評価が決まる

    「考える 」と 「悩む 」を混同しない

    置かれている状況 、作業を依頼する人の力量 、扱うテ ーマの難易度に応じて適切なミニマムラインの設定を行うのが 、管理職の大事な仕事

  • 20161022読了

    知的生産を行うための心得についてまとめた本。知的生産のための戦略、インプット、プロセッシング、アウトプット、知的ストックを厚くするというステップに分けて説明されている。

    ロジカルシンキングなどの知的生産に関わる本は何冊か読んだが、この本は幅広い内容をカバーしており内容の濃い本だったと個人的には思う。

    特にプロセッシング工程の分析・統合、論理・創造のモードといった考え方は真新しかった。

    ・知的生産では「では、どうすればいいのか?」という行動提案まで答えを出す。

    ・考えるとは集めた情報から示唆を、示唆から行動を産み出すこと。

    ・考えても答えが出ない場合は、「問いの立て方」「情報の集め方」に問題がある。

    ・長く考えるのではなく、何度も考える。

    ・分析・統合、論理・創造の思考モードを切り替えて、顧客にとって意味のある考えを産み出す。
    →分析ばかりではどうすれば良いのかという結論を出せない。論理ばかりだと、当たり前で他と差別化できない。プロセッシングの後半では統合や創造のモードを使って他と差別化した結論を出すこと。

    「分析」→複雑な事情の構成を明らかにし、比較などを行うモード
    「統合」→断片的な情報を組み合わせて新しい示唆や意味合いを産み出すモード
    「論理」→結論の妥当性が保たれるように推論を積み重ねる
    「創造」→積み重ねを省いてゴールを一気にイメージするモード

    ・2つ上の視座だけでなく、革命家の視座

    ・総務省日本の統計、会社四季報で数値感覚を身につける

    ・経営学とは定説の寄せ集め。そういうものだと流されて思考停止しない。

    ・大家の論考を鵜呑みにするのではなく、自分の考えの補強に使う

  • 「わかったふり」はしない

    <インプット>

    ●知的生産にあたっては、顧客のもっている知識との差別化を図る。
    広さか、深さかどちらで勝負をするか決める。

    ●「現場、当事者」からの情報、1次情報に価値がある。
    それらをまとめ上げた二次情報はすでに相手も持っている可能性が高い

    ●仮説を持つことの危険性に言及しているコンサルがいないのは不思議

    ●ある分野について勉強するならマックス5冊。情報収穫逓減の法則。

    <プロセッシング>

    ●事実→洞察→行動 行動まで提案できていないと評論家になる

    ●決断力とはポジションをとること。ポジションをとると摩擦が生まれるが
    それを恐れては行けない

    ●ポジションは最初にとる。エースはクライアントから提案依頼があってから
    社に戻るまでに提案のフレームを決められる人

    ●考えると悩むを混同しない。手が動かない。言葉が出ないのなら、別の
    方策を考える

    ●分析と統合 論理と創造の4フレームを使い分ける

    ●社会的立場と論理をごちゃごちゃにしない。HDDレコーダーに真摯に反論しない電通。
    原爆の可能性を否定できなかった日本の軍部。

    ●紙をペンを使ってまず書き出す。情報や思考、何でもいいから書き出すと、
    紙から答えをもらうことができる瞬間が出てくる

    ●人に話してみる→話すと考えが整理される。他人の頭を使える。

    ●マラリア撲滅のためのDDT→ゴキブリ→トカゲ→猫→ネズミの大量発生でペスト

    ●英国の名門陶器メーカー、作業員が陶器をつつむ古新聞を読んでしまい効率が低下→視覚障害者を雇うことで解決。

    ●ハインツ、ドロドロしていてガラスから取り出しにくいという不満→トマトの濃度が濃いと宣伝して売上アップ

    ●フランスの栄養学者パルマンティエ。農家への普及がうまくいかないじゃがいも栽培を広げるのをやめて、
    畑を警護し、じゃがいも栽培を秘密にした←じゃがいもが盗まれて栽培が始まった。

    ●玉砕は、全滅があまりに直接的すぎると思った軍部が言い換えた言葉

    ●セブン-イレブンがカテゴリートップブランドだけ値引販売→他社が仕入れ値下げ→
    値引きを戻すとトップブランドが売れない→トップブランドも仕入れ値下げ

    ●ディーンサイモントン「良い論文がかけているときは、同時に「ダメな論文」を大量に書いている時。
    イノベーターは成功したから多く生み出したのではなく、多く生み出したから成功した。

    <知的ストック>

    ●野村克也「なぜメモが大事かというと、メモが癖になると、感じることも癖になるからだ

    ●すべての「問い」をメモる。「問い」は人生やビジネスにおける学びや気付きにつながる

    ●ガベージインガベージアウト。ゴミを食べるとゴミしか出てこない

  • ・どんなにピカピカの学歴を持った頭脳優秀な人材でも 「動き方 」を知らないとまったく知的成果を生み出すことができない。

    ・プロというのは常に 、求められている水準をギリギリ最低限の労力でクリアする人たち。置かれている状況 、作業を依頼する人の力量 、扱うテ ーマの難易度に応じて適切なミニマムラインの設定を行うのが 、管理職の大事な仕事。

    ・ある領域についての書籍を三 〜五冊程度読めば 、その分野に関する読書の限界効用は急激に低下し 、十冊も読めば 、それ以上の読書が与えてくれる限界効用はほとんどなくなる。その道の専門家としてやっていくということでもない限り 、ある分野について勉強するのであれば 、まずはマックスで五冊という目安を持っておけばいい。

    ・知的成果物は異なる見解のぶつかり合いによってもまれることで初めて進化する。そして見解のぶつかり合いは 、ポジションを明確化することで初めて可能になる。ポジションを明確化するということは 、知的生産のクオリティを高めるに当たって 、もっとも重要なポイントの一つ。

    ・自分の出した結論をなるべく声高に発表する。外れて 「しまった 」と思うこともときにはあるがそれが自分を鍛えることにもなるので 、勇気をもってやるようにしています 。by中西輝政 『本質を見抜く 「考え方 」 』

    ・一時間考えても答えが出ないというとき 、それは思考力や思考量に問題があるのではなく 、ほぼ間違いなく 「問いの立て方 」か「情報の集め方 」に問題があると思っていい。「よい答え 」というのは 、無理矢理に探し出すものではない。適切に情報が集められ 、それを虚心坦懐に見れば自然とそこに立ち現れてくるはず。これは知的生産における奥義の一つ。

    ・長く考えるよりも 、短く何度も考える方が突破口を見つけやすい。ポイントになるのが 、せいぜい五分程度の思考を 、時間と場所を変えて繰り返し行う 、ということ。知的生産の総量が 、結局のところ思考の総量に比例することは否定しませんが 、思考の総量は 「考える時間 」の量よりも 「考える回数 」の量によって決まる。

    ・エ ースと呼ばれる人は必ず 、まず紙に自分の思考を落とす 、ということをしていた。
    思考を深めようと思ったら 、まずとにかく紙に書き出してみる 、自分のアタマの中の情報や思考を 、アタマの外に出して相対化してみるということが重要。

    ・「人に話す 」というのは 、考えをまとめたりアイデアを生み出したりするために 、とても有効な手段。

    世界で最もイノベ ーティブな組織の作り方

    ・知的生産に従事する立場にある人間は 、すべからく 「説得より納得を 、納得よりも共感を 」追い求めていく態度を失わないようにしてほしい。

    ・スティーブ・ジョブズは 、創造というものが 「新しい何かを生み出すこと 」ではなく 、 「新しい組み合わせを作ること 」でしかないと指摘している。なぜメモが大事かというと 、メモが癖になると〝感じること 〟も癖になるから。人より秀でた存在になる不可欠な条件は 、人より余計に感じることである 。メモは 、感じたことを確認するためにあろう 。そしてメモを見直すことは 、再び新しい偶然を感じることにほかならない 。ではなぜ 、 〝感じること 〟が大切なのかというと 、感じなければ連想力が湧かず 、連想力がなければ想像力 (創造力 )も生まれないか実は高いレベルの創造性を発揮した人物の多くが同様の指摘をしている。なぜ 〝感じること 〟が大切なのかというと 、感じなければ連想力が湧かず 、連想力がなければ想像力 (創造力 )も生まれないからである 。by野村克也 『ノムダス勝者の資格 』

  • もっとも印象に残ったのは、91「時間を防御する」のところ。

    「全てのビジネスパーソンが知恵を絞っているのは、結局のところ、『いかに人から時間を奪うか』」という部分には納得。

    SNSに時間を使えば、そのサイトの富に変換され、その会社の企業価値が向上する。自分の時間を防御して、インプットなどに使わなければ、時間が奪われていってしまう。

    時間の取り合いという意味では、非常に多くの業態が競合状態になるのだろうなー。
    と思った。


    また英語が世界で一番使われている言語だから、英語の本・情報が一番多いという点も、改めて気づかされた。

  • コンサルティング会社で従事しているため、周囲で仕事の進め方が上手い人は皆、本書で書かれている心得を自然に実践している。そして、最初から自然にこなせる人もいるが、案外、経験積んでこなせるようになっている人が多い気がする。もちろん、意識高く望まないと生産性は向上しないのだが。

  • 外資系コンサルの知的生産術〜プロだけが知る「99の心得」〜

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