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- / ISBN・EAN: 4988013254985
感想・レビュー・書評
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一言て言い表すなら、主人公の彼女は歯止めの効かなくなった暴走列車。
側から見たら、夫がいて、働かなくたって暮らしていけて。
でも、私の目に映った彼女は。
そんな事で幸せを感じられる人間ではないと。
「やりたいことやりたいじゃないですか」というセリフにある様に。
恐らく彼女の頭の中の辞書には、悪気というニ文字はないのだろう。
子供の頃から何一つ変わらぬまま大人になった彼女。
でも、そんな自分を責める事なく。
むしろ、心の中は胸を張っていて。
あの頃と変わらず。
暴走列車の行く末は、何処という目的は無く。
道中で目に付いたモノに惹かれ止まる。そしてまた走る。
この作品を観た人。現代人の中には。
彼女の生き方が羨ましいと思う人も、少なくない筈だと思う。
また気持ち良さも感じたと思う。
これが犯罪であったとしても。
これまで培ってきた自分という、社会的に受けている自分というモノの化けの皮が剥がれ。
本当の自分で生きていく事の怖さに。
欲望にまみれ。飲み込まれ。ていく事にも。。
映画のタイトル、紙の月は。
月が紙の様にふわっと消えてゆく。
悲しい事に、彼女を満たしてくれるモノは。
全て泡となって消えてゆく。
そんな意味合いがあるのでは…と。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
銀行勤めで契約社員になった主人公が客先の孫と不倫し貢ぐ話。貢ぐ金額も大きくなり、不正に金を得る。孫との接点があまりなく、なぜそこまで不倫関係に陥ったのかがあまり詳しく描写されていなかったが、後ほど少女時代から相手を喜ばせるためなら手段を選ばない性格だとわかった。紙の月というタイトルに込められた思いはお金は紙でまやかしのようなものだと感じた。お金では幸せにはなれないと当たり前のようだが大事なことだと思う。結局逃げ切っているところはその終わり方でいいのだろうか。
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wowwow.
怖いな、お金って。。
主人公の高校時代と結婚後、交互にでてくる映像。
主人公の最後のシーンは、、、、「っあ!」って、感じ。
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金と欲に堕ちてゆく女と男。
終わる事を知りつつ。 -
超薄っぺらな話かと思って倍速で見ていたら大失敗!
最後でガツンとやられました。
我が愛しき小林聡美さんのピリリと辛い役に負けない静かな静かな宮沢えりさん
誰が脚本だろう、他の作品も気になります。
喜ぶ人がいるから罪を犯す
単純に考えれば入り意欲のために理屈をこねて泥棒をする
最近じゃ善と悪が限りなく入り混じってダークグレーな話が多いですけどコレは真っ黒
ん〜〜〜 ちょっと苦手な作品でした。
残念! -
テレビで放映していたのを、録画して細切れで見た。
原作は未読。不倫も横領も興味ないから。
金融機関で勤務したことのある身としては、心がザワついてなかなか冷静に見ることができなかった。
でも、とにかく、宮沢りえが美しくて、堕ちていく様も美しくて、ただただ美しくて・・・目が離せなかった。
そんな宮沢りえと、常に正しく生きている小林聡美との対比も良かった。
唯一、残念だったのは、時代設定がぼやける場面が何かと目について(建物とか)、その度に気になってモヤモヤしてしかたがなかった。 -
原作読んだ時、映画化決まっていたので主人公のイメージが宮沢りえさんで脳内変換されて読んでいました。
清く正しくて、なんか透明感のある美少女がそのままになったような主人公、まさしく宮沢りえさんぴったりでした。
こういう人こそがちょっとした風が吹いた時にどこか暗い洞穴に堕ちてしまう描写はリアル。
外側から堕ちてしまったように見えていても、実際はそれの道のりは彼女が殻を破るために必要だったわけで、、いや、横領は確実に犯罪なだけど、後悔しているようにはとても見えなくて。
小林聡美さんの使い方も、とってもいい。 -
怖いなー ホラーだなこれは・・・宮沢りえは言わずもがな、小林聡美がとても良く、大島優子の演技もgoodでした。
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不倫までの展開が速いw
そしてまさかの終わり方・・よく逃げれたなあw
誰かに感謝されたい、頼られたい、
構ってほしいっていうのは分かるけど・・・ก(ー̀ωー́ก)