世界史の極意 (NHK出版新書) [Kindle]

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著者 : 佐藤優
  • NHK出版 (2015年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (148ページ)

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世界史の極意 (NHK出版新書)の感想・レビュー・書評

  • 世界史を通じてアナロジー的思考の訓練をすることで、戦争を阻止することか狙いとのこと。後書きの恩師の話といい、この人もいい人だ。

  • 宗教と戦争 2016.7

  • 【久保田和男先生】
    「世界史は、ビジネスパーソンにとって最大の武器である」という言葉ではじまります。世界史のすべての分野を網羅しているわけではなく、筆者の歴史見方「アナロジーによる世界史の見直し」が、近現代史(特に東ヨーロッパ)の過去と現在を往復しながら展開されます。その目的は現代社会の見方を研ぎ澄ますことであり、「歴史とは過去と現代の対話である」(E.H.カー)という歴史学の金言が思い出されます。だからといって、かれが歴史学者ではないところが、本書の面白いところ。本書の内容よりも筆者の人生の方が面白いかもしれません。かれは、執行猶予付きの懲役刑をうけた犯罪者なのです。インテリジェンスのプロとして外務省で活躍して彼は外務省と政治家をめぐる事件に巻き込まれてしまいます。外務省を追われた彼は、憑かれたようにベストセラーを連発し、論壇人として活躍するようになったのです。そんな佐藤氏の史観はきわめて穏当で鋭いです。高専高学年、専攻科生に一読を勧めます。この手の本は、自分のお金をだして購入し真っ赤になるまで書き込んでください。

  • 外務省で情報収集されていただけある方の、世界史感は面白い。大変勉強になりました。

  • 2016/6/1 Amazon月替わりセールで¥842を¥349でDL購入。
    2017/8/22〜8/31

    佐藤さんの世界史を語った最初の作品らしい。これを読むと、日本人の歴史観、宗教観の貧弱さがよくわかる。井沢元彦さんの逆説シリーズにも通じるところがあるが、宗教の理解なしに歴史は語れないし、理解できないんだよなぁ。信じるかどうかは別として。

  • 導入部分の話や本の構成についての記述で期待したが、話が飛び飛びでついていけなかった。自分自身の知識不足もあるが知識のない人向けに書かれていないのでおすすめしない。著者の本は他にも読んでいるが、どれも何を言いたいのかまとまりのないものが多く身にならない気がしているので、今後はあまり読まないと思う。

  • ・ウクライナ危機とアイルランド人の問題はどのようなアナロジーを構成できるのか。アイルランドとウクライナも同質性が高い地域で殺し合いが起きた。ナショナリズムは同質性が高いほど、その差異をめぐって暴発しやすいのです。
    ・UKの国名の中に民族を示唆する言葉はどこにもない。グレートブリテン人や北アイルランド人という民族は存在しない。この国は王の名のもと、民族を超える原理で統合されてきた。アイルランド問題もスコットランド問題もこのイギリス的統合が機能不全になっていることを示唆している。
    ・ベネディクト16世の生前退位。イスラムに対しての戦略。キリスト教が巻き返すには、自分より若くて健康な教皇が必要。そのための生前退位。

  • 現代の歴史観を勉強するためにも、必読の書だといえるだろう。

  • イランの世俗化からの原理主義への回帰という視点は新鮮だった。アナロジーで世界をとらえるという発想は後付けのようにも感じる。難易度が高いので再読してみたいが、『地政学で世界を読む』がすでにウクライナ危機を何年も前から予測していたのに対し、今頃論じられても著者のロシア関係の外交官の経歴が生きないのではと感じざるを得ない面もあり残念。比較して読みま押すと面白いかもしれないが、まとまった時間が必要だろうし他の知識を身につけてからのほうがいいかもしれない。

  • 1914年に始まった戦争の時代はいまなお続いている。

    アナロジーとメタファーの違い
    1、神には知恵がある(アナロジー)
    2、神は獅子である(メタファー)

    2008年を境目として、世界が新・帝国主義の時代に突入した。
    自由主義の背後にはつねに覇権国家の存在があり、覇権国家が弱体化すると、帝国主義の時代が訪れる。
    植民地を持たず、全面戦争を避けようとするのが、新・帝国主義の特徴です。

    ファシズムとナチズムがまったく異なるものである。ナチズムはアーリア人種の優越性というデタラメな人種神話で作られた運動。それに対して、ムッソリーニにファシズムは
    「イタリアのために頑張る者がイタリア人」と言ったように、ファシズムは人々を動員することで、みんなで分けるパイを増やしていく運動。
    日本の選択は、帝国主義とファシズムを織り交ぜて、アイロニカルに述べるならば品格ある帝国主義を志向しなければならない。

    日本は帝国主義国なのだから、均質な国民国家と思ってはいけない。沖縄という外部領域があるわけです。帝国主義国は外部領域を構造的に差別してしまうのですから、せめて帝国主義国らしいアファーマティブ・アクションをきちんとおこなうべきです。

  • 不思議と眠くなる。

  • 「植民地を持たず、全面戦争を避けようとするのが、新・帝国主義です。」

    佐藤優さんの本。内容の似たような本を大量に出しており、勝間さんや池上さんとかぶる。この本では、歴史に基づく新しい視点を提供している。それにより見えるつながりもある。

  • 歴史の「大きな物語」を描く努力が必要。
    アメリカは原潜しか作ってない。ディーゼル潜水艦を作ってるのはドイツ、オランダ、スウェーデンだが太平洋をまたにかけられる性能ではない。それができるのはロシアと日本。しかしロシアから買うわけにいかないから、オーストラリアは日本の潜水艦をほしがる。
    対象の「内在的論理」を知ることが重要。
    歴史には二種類ある。ゲヒシテとヒストリー。後者はいわゆる単純な編年体。前者は歴史を意味をもつものとして描く。ヨーロッパでは、神学部がないと総合大学を名乗れない。
    EUの本質「コルプス・クリスティアヌム(キリスト教共同体)」これは、ユダヤ・キリスト教の一神教的伝統と、ローマ法、ギリシャ古典哲学という要素から構成された文化総合体のこと。

  • 世界で様々な国籍の人と話したい、仕事がしたいと思うならば、歴史の理解は必要だ。
    ちょっとした誤認が、人間関係を大きく揺るがす。例えば、イエスキリストが名前ではないってこの本で初めて知った。キリスト教徒の人にとっては常識なんだけど、キリスト教に興味を持たなかった自分には驚きだ。
    もちろん、イスラム教徒間での争いも、歴史的背景を知る必要がある。民族の争いが戦争であり、民族の線引きは何か。原初論なのか道具論なのか、それ以外なのか。国も宗教も人が作ったものであるから、争いの元は人であると考えると悲しい。民族を考える上で、エトニという言葉があって、自分の名前と同性の人に親近感が湧いたり、同じ大学の人と仲間意識を持ったり、ナショナリズムを語る上で大切な言葉。
    また、標準語も、出版業界が儲けるために普及させるようになったっていう時代背景や、資本主義は労働を対価として生きていくシステムであることなども面白い。

  • 誰も歴史を俯瞰してまとめる作業をしなくなったことに危機感を提示したのは確か浅田彰だったと思うのだけれど、それから30年経ってますます危機的な状況に陥っていることに本書は継承を鳴らしている。
    大変わかりやすく、まだ説得力のある内容だと思う。特に、帝国主義にすらなりきれない安倍政権の危うさを浮き彫りにしているところは見事だと思う。

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