ソロモンの偽証 全6巻 新潮文庫セット [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫... [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき

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著者 : 宮部みゆき
  • 新潮社 (2014年発売)
  • Amazon.co.jp ・本

ソロモンの偽証 全6巻 新潮文庫セット [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫... [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆきの感想・レビュー・書評

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  • ずっと読もうと思ってて、なかなか読めなかった、じゃなくて『読まなかった』一冊。さすがに文庫で6冊、しかも1冊がビブリア古書堂の3倍位の厚さとなると、なかなか踏ん切りがつかず。。。

    で、GWを利用して読んでみたが、1日1冊を超えるペースで読み進められたわ。面白かった。読んでよかった。

    他のレビューでもあったように、事件が起こるところ、裁判が動き出すまでは正直少々退屈。しかも、野田健一の事件なんて、本筋にどこまで関係してんだよ、とか思った。途中からそれがちゃんと重なっていったところは見事。伏線はきっちり回収していったのではないか。

    その一方で、やはり釈然としないところも残る。と言うか、「本当にそれでみんな納得してるの?」という感じだろうか。

    結局、得した人間は誰もいない。強いて言うなら、ところどころええカッコ出来た楠山教諭くらいだろうか。多くの人間は貧乏くじを引いている。この裁判で救われた人間がいたとしても、だ。

    でも、本当に救われてるんだろうか?

    裁判に参加したメンバーが共有したのは、強烈なまでの当事者意識。そして同じ空間・体験を共有した仲間意識。後者が長年続くかどうかは別として、前者はその先の人生において、大きな拠り所となったのかもな、と思った。

    でも、本当にそれでよかったのだろうか?

    僕は柏木卓也のような賢しいフリした甘ったれの糞ガキは死んでしまえ、と思うし、三宅樹理のような自分を悲劇のヒロインと勘違いしている度を越した自意識過剰の糞ガキも死んでしまえ、と思う。最後、三宅樹理は改心したように描かれていたが、あんなもん改心しないよね、そうそう。大出俊次のように被疑者として糾弾され、親が逮捕され、ということが身に降り掛かったのであれば可能性はあるけど、三宅樹理に関してはそれもないし。絶対に知らぬ存ぜぬを押し通して、高校まで逃げ切るんちゃうかなーと思うけど。

    あそこで糾弾されることが、大出俊次にとっても三宅樹理にとっても、プラスとなるかマイナスとなるか、その辺は難しいかな、と思ったり。

    おお、どんどんまとまらなくなっているぞ。

    細かい突っ込みどころは多々あるものの、それらを差し引いても非常に面白い作品であったことは事実。「こういうのは徹底してやらないとダメだ」という井上判事の言葉に、僕は全面的に同意。ここまでやったからこそ、本書もその魅力が大きくなったのだろうと思う。

    文庫版には書き下ろしでその後の藤野涼子と別シリーズの杉村三郎の共演の短編が載っている。そこでは藤野涼子は神原和彦と結婚しているのだが、個人的な感情としては、野田健一と結婚してて欲しかったなぁ、と勝手に思ってる(笑)

    そう言えば、1990年の12月に中学2年生、ってことは、僕と完全に同い年じゃないかな。1989年、つまり平成元年に中学入学で、92年卒業だから、僕と同い年だな(笑)90年である必要はなかったと思うが、諸々の背景だの何だのを考えると、この前後である必要はあったのだろうな、と思う。この時代設定だからこそ、本書は大きな魅力を生み出せたのだろう、と。

    僕が中学生の頃に同じようなことがあったら、参加してたかな。。。多分してないな。。。

    やはり僕は、この裁判によって誰が救われたのか、ということが気になる。誰が救われたのだろう?自分たちの納得のために、ここまでいろんなことを明らかにする必要はあったのだろうか?救われた人間もいるかもしれない。でも救われなかった人間や、明らかにしてほしくないことまで明らかになってしまった人間もいるだろう。初めてしまった以上、そこまで行かないとこの裁判は終わらなかったのだろうと思うが、最初は単に「自分たちの納得」が目的だったはずだ。そのために多くの人に小さくない影響を与えた。それを、彼らは一生背負っていかなくてはいけない。かなり酷なことなんじゃないだろうか?

    フィクションとはいえ、そんなことを考えると、開かれるべきものだったのかどうか、僕は判断がしづらいのだ。

  • 中学校を舞台にした作品。
    達観した傑物のような中学生が沢山登場します。
    こんな中学生いねぇよ!と思いながらも、
    高校生や大学生の話、と言われると違う気がする…
    矛盾した気持ちを持ちながらも、どんどん読んでしまいました。

    生徒、教師、警察関係者、家族(親、兄弟姉妹)、隣人…
    沢山の人物が登場し、各々が抱える感情、悩み、問題点が多く取り上げられ、
    多方面から物語に関わってきます。

    その誰かに共感できる部分があれば、
    長編ではありますが、すらすらと読めると思います。
    話の真相は予測可能であるはずなのに、
    最終的に生徒たちが導き出した結論には鳥肌がたちました。

    少し内容に触れた感想になりますが、
    結末に関しては、もっと他の裁き方があっても良かったように思います。
    最終的に裁かれた人物の、主にその家族が不憫でした。

    個人的には野田君に共感し、登場人物として好きだったので、
    彼の恋が実ると良いな~と思いましたが、
    中学生の恋心ですし、結婚とかしてたら逆に不自然か…、
    と思いながら、淡く期待していたのですが…
    違う方向で不自然なことが起きました。
    丹野先生も好きでした。彼の美術の授業を受けたいです。

    卓也君のご家族(主にお兄さん)も、もっと救われても良かった気がします。
    告発状とその差出人に関しては、もう少し大人が何とかできなかったものかと思ったり、色々と考えはありますが、総じて良い作品だと思います。

  • あまりの分冊っぷりに躊躇していたが読み出したら止まらない面白さ。もっと早く読んでおけばよかった。特に3冊目からはぐぐーんと面白さが増す。裁判に関わる生徒たちの今まで見えてなかった姿が、顕になっていくさまにワクワクさせられる。翻弄させられる父兄や先生たちや、一方的に筋書きを押し付けるマスコミに、敢然と立ち向かっていく主人公たちに胸が熱くなる。巻末の「負の方程式」も良かった。それにしてもこんなに分けなくてもいいのに。それが不満なので星は四つ。

  • さくさく読める!という感じではありません。冊数が多く若干中だるみ感がありました。しかし、クラス裁判は斬新に感じ、生徒のそれぞれに視点を当てて「悪」を決めつけないところがよかったです。
    また、最終巻にはハードカバー本には載っていなかった描き下ろしの番外編があります。
    その後の主役の姿を知ることができるので、この作品に興味がある方は文庫本をお勧めします。

  • 予備知識まったくなく読んだから、予想外のミステリーで驚いた。
    一人の少年の死をめぐるミステリーだけど、それよりも僕的にはその周囲の少年たちの成長物語として面白く読めた。少年少女たちはそれぞれの前提を持ちながら、壁やジレンマを超えて審判の場へ向かっていく。
    そうだ宮部さんは「ブレイブ・ストーリー」の作者だった。
    俺はあれが大好きだった、と思い出した。
    面白すぎて束縛されて長かった6冊だった。しばらく長編は控えたいと思うくらいありがとう。

  • よくここまで書いたなという感じ。途中でちょっと読むのが面倒になる。最後のほうは引き込まれる。結論はなんとなくわかる。それで裁判は一体なんだったんどろうと思うが読み終わった充実感はあった。ただし火車や模倣犯と比べると読み終わったあとの達成感は感じられない。

  • 面白かった!
    元々小説は苦手ですが一気に全巻読み切れました。
    結末が想像できそうでもやもやする絶妙な気分になりました。

  • 長かった・・・。ディティールが多すぎて途中何度もくじけそうになったが、なんとか読了できた。今は達成感しかない。何か気の利いた感想を書きたいと思うが、どこにポイントを絞っていいのかわからない。ここはあーだこーだ言わない方がいいのかも知れない。

  • これだけの長編だと読むのにかける時間も長くなり、登場人物たちが日常生活に居ついたような感覚になってしまう。なので、読み終わるとちょっと寂しい。
    くしゃみが出てしまうほど鳥肌が立つような見せ場がいくつか登場するのはさすが宮部さんの作品。
    しかし、これだけ思索をめぐらし、議論を重ね、裏取りに奔走する彼らが、なぜ神原くんが裁判に参加した動機を深掘らないのかが疑問。というか、揚げ足とりかな。

  • 登場人物がとても多く、決して綺麗なだけじゃない感情や台詞も多くあるのに、それでも彼らに共感してしまう、最終日の法廷は涙なくして読めません。
    書き下ろしのラスト3ページ、あの人が幸せになっていてよかった……!!!
    おなじみの杉野三郎が登場しましたが、藤野さんが今後シリーズに参加するのかが気になる所です。

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宮部みゆきの作品

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