ようこそ、わが家へ (小学館文庫) [Kindle]

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  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 普通の暮らしをする家族に訪れる不穏
    誰にでもあり得そうなことだからこそ
    リアルに怖さを感じる。
    帯にある「一気読み必至!」の通り
    次々と読み進めることができるサスペンス
    大どんでん返し的な要素はないけれど
    最後までワクワク楽しめる作品

  • 銀行のトラブル家庭トラブルが同時進行で一気にのめり込める内容

  • 多方面の要素が入っていて面白く読めました✨珍しく一日で読破

  • もう少し池井戸ワールド寄りが良かったかな。
    2つの問題が同時に進行して行く。1つは、池井戸さんらしい銀行系の物語。1つは、家庭に関する問題の物語。後出の物語の最後の部分は自己啓発的な気付きを与えてくれる。ただ、2つの物語が交錯して行くのだろうと思って読んでいたので、「それぞれの話で完結するんかいっ!」ってツッコミ入れそうになった。

  •  (自分用メモ)

     面白いサスペンスストーリーだった。

     主人公が犯人に逆恨みされて嫌がらせを受けることと会社でのトラブルの2つのストーリーが同時に動いているところが引き込まれる要素だった。
     会社と家庭のそれぞれのトラブルに対して徐々に解決していくシーンや、キーパーソンとなる人物が主人公の思考、考察の手助けをしていくところは話が展開していく上で重要な要素となっていた。

    一部納得いかないところがあるので読み返したい。

    健太を刺した犯人を七菜は見てないだろ!なんで駅で捜索してるときに犯人だって分かるんだよ!

  • 副支店長になりはしたものの、真面目なだけ気の弱い倉田はダメ管理職として「ナカノ電子」という中小企業に総務部長として出向させられる。そんな倉田が珍しく満員電車で割込み乗車をした人物を注意したことから身の回りに様々な不可解なことが起こる。さらに出向先のナカノ電子でも在庫の不一致や信用不安先との手形取引など様々な問題が頻発する。小心者の倉田が家庭に仕事に問題を抱えながらも、家族や優秀な部下からのサポートを受けながら立ち向かっていくストーリー。

    読んでる最中はやめられなくなるほど面白かったが、最後はあっけなかったかなとも。もう少し意外性のある展開があれば、なお引き込まれたと思う。

  • いつもの池井戸本、勧善懲悪のエンタメ小説。正しい方が勝つ、とわかっているから、スカッとするのを楽しみに、安心して読む。わかっているのに読ませるのは、さすがだなー。
    「陸王」や「空飛ぶタイヤ」のような感動を伴う人間模様はなく、最後はちょっと尻すぼみでもあったけど、それなりに楽しめた一冊。

  • クライマックスに用意されているであろう「対決」を期待しながら読み進めたが、比較的サラッと終わった印象。

  • 仕事とプライベートとでそれぞれトラブルに巻き込まれて複雑化していたが、終わり方は今ひとつハッピーエンドにならず。そこが現実的なのかな

  • 中堅銀行員、倉田太一が中小企業に出向する物語とその出向者の倉田太一の家族がストーカー被害にあう物語がパラレルに進む。
    ナカノ電子部品会社では、営業部長の真瀬が我が物顔で会社を仕切っていた。そこに出向した倉田は総務部長だった。真瀬の怪しい伝票や、在庫があったりして、何かがおかしいとおもう倉田。西沢という経理のベテラン社員が、スジがいい。倉田をサポートする。
    チェックをすることで、怪しいことが明らかになるが、真瀬営業部長は全く無視。「あんたは銀行員だから」といってのける。倉田は、社長に報告するも、社長は「波風立たせずに、仲良くしてください」と言って、真瀬の立場にたつ。倉田はやりきれない。2000万円の部品でのすったもんだ。その背景を倉田が、探り出す。真瀬営業部長は、過去の負債を抱えていた。
    一方で、倉田は会社帰りに混雑している駅のホームで、割り込み乗車の男を注意した。その男が、根に持って、家に尾行し、ストーカーをする。また、様々なイタヅラがあるのだが、単にその男だけでなく、別の男も嫌がらせをするのだ。そして、家には盗聴器が仕掛けられていた。ストーカーたちに狙われる倉田家。ようこそ、わが家へという題名があまりにも皮肉である。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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