嗤う分身 [Blu-ray]

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監督 : リチャード・アイオアディ 
出演 : ジェシー・アイゼンバーグ  ミア・ワシコウスカ  ウォーレス・ショーン  ヤスミン・ペイジ  ノア・テイラー 
  • ポニーキャニオン (2015年7月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013285781

嗤う分身 [Blu-ray]の感想・レビュー・書評

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  • 内気で要領が悪く存在感の薄い男サイモンは会社の上司にも馬鹿にされ
    冴えない毎日を送っていた。
    コピー機係のハナに恋をしているが話しかけることも出来ない。
    そんなある日期待の新人ジェームズがやってきます。
    驚くことに彼はサイモンと全く同じ容姿を持つ男だったのです。
    気弱でなに一つ冴えないサイモンに対して要領が良くモテ男のジェームズ。
    容姿は同じでも性格は全く正反対の2人でサイモンは次第にジェームズに翻弄されやがて思わぬ事態に飲み込まれていきます。
    文豪ドストエフスキーの小説「二重人格」を悪夢的なビジュアルで映画化した不条理サスペンスです。
    一人二役に扮したジェシー・アイゼンバーグの怪演と斬新な設定が見所です。
    戦慄と背中合わせのブラックなユーモアが笑えました。

  • そっくりが現れても、周りは驚かない、それがいいと思わせる斬新な雰囲気。
    嫌いな妄想オチかもしれないと思いつつもずっと観れた。

    ヒロインが終盤で自殺してと言い放つのはなかなかないな。
    結局真相はあいまいでもいい。
    周りが笑顔、あやしい終わり方がいい。

  • 16/01/17
    WOWOWのW座からの招待状にて。
    WOWOWセレクトいつも素晴らしいんだけど今回も良かった。
    暗くてまぬけでおしゃれで不思議な世界観。いきなり「上を向いて歩こう」がBGMでかかったり。変態ストーカーにはうんざりだけど、ハイセンスな映画です。

  • レトロな雰囲気の映像と暗闇の中に人工的に入り込む光の当たるシュールな世界と、不安を煽るような効果音楽に乗せて、一体全体いつの時代のどこの国の、お話なのか、これは夢か現実なのか、、、

    あれよあれよと言う間に訳も分からぬままに主人公サイモンと共に私も不条理な悪夢を見続けているような感覚に襲われていき、時折カフェで流れる昭和歌謡がより一層この映画を得体の知れないものにしてくれて面白い。
    こういう演出、嫌いじゃない。
    でも、好き嫌いははっきり分かれるかも知れない独特な作品。

    ドフトエフスキーの原作は読んでいませんが、多分映画のために監督がこんな世界に書き換えたのだろうか?
    気を抜くと画面が急に変わり訳のわからないセリフが入りこんだりする。
    だからストーリーの内容全てを100パーセント理解した訳じゃないから偉そうなことは言えないが、まさしく不可解な世界に満ちたシュルレアリスム映画としては魅力的な仕上がり。

    悪夢のような世界の中に侵食され、次第に壊れていく冴えないサイモンを演じるジェシー アイゼンバーグと、少し気の強そうなハナ役を演じたミア ワシコウスカも適役で彼らだからこそこの作品が独特な世界に仕上がったに違いないと感じた。

    因みにハナの着ているワンピースや、会社のコピー機やエレベーターなど、ノスタルジックでいちいち可愛いので美術がピカイチな作品。

  • ◆*◆「復体」(原題「The Double」=ドッペルゲンガー) ◆*◆



    以下、WOWOWオンラインの解説より引用させて戴きます。

    内気で冴えない僕の前にある日出現したのは、外見はうり二つでも性格は正反対のイケてる“僕”だった。自分の人生を分身に奪われていく男の悪夢を鋭く描いた不条理悲喜劇。

    英国の注目の新鋭監督R・アイオアディが、ロシアの文豪F・ドストエフスキーの小説「分身(二重人格)」の映画化に挑戦。思いも寄らず突如出現した自分の分身に仕事も恋も人生もすっかり奪われていく主人公の悪夢の体験を、ダークなユーモアと鋭利なサスペンスを交錯させながら鮮烈に描く。

    「ソーシャル・ネットワーク」のJ・アイゼンバーグが絶妙のひとり二役演技を披露するほか、主人公が恋するヒロインをM・ワシコウスカが好演。

    なぜか日本の昭和歌謡まで飛び出す、BGMの選曲のセンスも実にユニークで新鮮。


    ==================================================



    先ず私の心をくすぐってきたのはこの邦題『嗤う分身』の『嗤う』の漢字の意図する部分。 
    思いだされた日本作品に京極夏彦氏原作の『嗤う伊右衛門』。《嗤う》という漢字には、馬鹿にした気持ちを顔に出す、嘲(嘲笑す・)る、「陰で--・っている」「鼻先で--・う」というニュアンスを含むという定義があるようだ。  ここで並行して更に思いだされたのは、2003年の黒沢 清監督作品、役所広司さん主演の『ドッペルゲンガー』だ。 

    また、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品、ジェイク・ギレンホール主演の『複製された男』という作品も観たことがあるがこれは妙にスタイリッシュ過ぎた辺りが難解であった気がする。
    なので個人的には、この『嗤う分身』のほうが好みと言えるかもしれない。

    原題の『The Double』はまさしくこの「復体」を指している。かのリンカーン氏や、芥川龍之介氏も見たことがあるとされているらしい所謂、《自己像幻視(Autoscopy)》と言われるのがこの主人公の不思議体験として展開されていると言って良いだろう。 


    ドストエフスキーの『二重人格』下敷きとして、ビジュアル面の小道具や、一見レトロ調に見えるフィルム使い、BGM、そして何と言っても度肝を抜かれたのは懐かしのジャパニーズソングが用いられていた点。  

    *坂本 九の「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」

    *ジャッキー吉川とブルー・コメッツの「SPLENDOUR IN THE GRASS(草原の輝き)」

    *「BLUE CHATEAU(ブルー・シャトゥー)」が流れてきた辺りから、ますます本作のアメイジングワールド観に引き込まれていってしまった。

    外国の曲で更にこれまたお古い、
    *Danny The Islandersの「East Virginia」が! 

    「何じゃ、この映画は!!」という感じで楽しめたアッという間の93分。
    Kim Jung miの「The Sun」、この歌をエンドロールにチョイスした意図は何だろうか?と気になり、歌詞検索を試みたのだが結局辿り着けず徒労に終わってしまった。 
    まさか、日本のナツメロと韓国のナツメロの区別がつかずしての引用とは思いたくないのだけれど…(苦笑)    

    サイモンに扮したジェシー・アイゼンバーグの好演と、ハナ役のミア・ワシコウスカのチョット憎たらしい娘オーラ、『バニラスカイ』に出ていたハリス役のノア・テイラーが放つ独特の雰囲気、それらが巧みにミックスし合って、何とも不思議なテイスト感のある作品でした。  

    【追記】
    サイモンが救急車の中で呟いた言葉…
    「特殊な存在でありたい」の「特殊」が指しているものは何か?  
    う~ん、これはなかなか奥深い言葉だなぁ。
    「サイモン、あなたはNice!」とまぁ、勝手に溜飲を下げた。    

  • 2015/9/13 時代背景が分かりにくい部分から物語は始まり…不条理な作品ですね。冴えないサイモンと全く同じ顔を持つ陽気で要領のいいジェームズ 最後の方はどっちがどっちか分からなくなってきたけど…結構 暗いけど…面白かった。人間の心理を突いて作品ですね〜日本の懐かしい音楽が 作品に よくあってた。

  • リンチ映画の影響を全編に感じた

  • 作中でいくつか流れる日本の古い歌謡曲が狂気じみた感じをうまく出していた。

  • 衣装から調度、世界観全ての作り込みは素晴らしいです。全体に暗くて陰鬱とした1920年代辺りのどこか独裁社会のような世界観でした。自分の内心とは裏腹に、自分以外の人間と面と向かって相対する事が苦手な若者の目の前に自分と正反対の自分が現れる。慌て、戸惑い、振り回されていながらも、もう一人の自分が巻き起こす流れに逆らえず、次第に自分の存在そのものに自信を失っていく。だけどそんな自分自身への怒りがもう一人の自分への敵愾心となって発露する。自死と云う自己表現ともいうべき思い切った行動の果てに自分の作った壁を壊して乗り越えていく…そんな話ですかね。物語自体に面白さは感じませんでしたが、何だが目が離せなくなるようなそんな作品でした。アイオアディ監督の次回作が観てみたいです。もちろんデビュー作の「サブマリン」にも興味がわきました。

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