ナイルパーチの女子会 (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 友達に紹介され一気読み。私は根っこの部分でおひょうに多くを共感した。もう少し私が若い頃だったら、えりこにも少しは共感できたかな。一人相撲が過ぎるところや、恵まれている事を客観的に見れないところ、男性への思いなど。

  • 人は人とつながりながら生きている。

    人とのつながりを過剰に求めるとストーカーになる。
    二人の視点で物語が紡がれているが、互いに影響を与え合っている。

    読者は高い視点から二人をみつめることが出来るが。
    多くの人は卑下しつつも否定しきれないところがあるのではないか?

  • この著者の本は初めて読んだ。テレビで紹介されてそのままのノリでトライ。

    登場人物は狂気レベルにまで達してしまったように思えるが、程度の差こそあれ、意外とありふれた感情が描かれているように思う。
    ここまで登場人物のように感情に振り回される人は、当然ご近所様にはいらないけどもw全力で遠慮します。

    読んでいて気になったのは、著者のバックグラウンド。
    ネット情報によれば、友人達が身近にいてワイワイやっている方のようで、なんとなくよかった気がしたw
    持っている人と持たない人の両方を描くためには、やはり持っている人でないとこういう書き方はできないのではないか、と思ったがどうだろうか。

    一番ショッキングだったのは、真織。突如暴力的な最強キャラとして君臨して別世界のようだったw
    他の小説でも、彼女のようなキャラはよく出てくるので慣れていた気がしたが、この著者の描き方だとまた新鮮に魅力的な危険キャラ、という印象を受けた。

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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