笹の舟で海をわたる [Kindle]

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著者 : 角田光代
  • 毎日新聞社 (2014年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (278ページ)

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笹の舟で海をわたるの感想・レビュー・書評

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  • とても読み応えがあっておもしろかったし、すごく引き込まれて読んだのだけれども、なんだかずっと暗い気持ちになっていた。。。
    ストーリーは、戦争中、疎開先で出会った女の子ふたりが大人になって再会してその後義理の姉妹になり、っていう、昭和を生きた女性の話、大河小説みたいな感じで。
    主人公の佐織が、ちょうどわたしの母親くらい、今七十代後半くらいの年代で、その世代が生きてきた時代がよくわかって、昭和に起きたあれこれはもちろんわたしも懐かしいような気持ちで読んだ。
    でも、疎開先でのいじめの話も暗い気分になったし、まあ、長い年月の話だからだんだん人が死んでいくのは当然なんだけれども……。主人公の親、義理の親が死んでいき、主人公も子どもたちが巣立ち、夫が死に、って、なんだか人生っていうのは、だれがなにをしてどう生きても、結局はひとりになって病気になって死ぬんだな、って思って気が沈んでしまったみたいで……。

    佐織は、自分でいろいろなことを選ばず決断せず、流されるままに人まかせに生きてきて、人生無意味だった、みたいなことを感じるんだけど、でも、じゃあ、どうすればよかったの?、普通に生きてきただけなのにそれじゃいけないの?とかわたしは思ってしまい……。

    彼女の夫が言っていた、「何者かになれる人間なんてほとんどいない、何者かになれなくてもいいじゃないか」っていうような言葉が心に残った。

    ラストは、でも、佐織がそういう自分の生き方を少し納得する、といった感じがして、ちょっとほっとした。

  • 実際の人間関係にも、人の生気を奪う人っているよね~と思いながら読み進めていった。風美子がいつ復讐の刃を向けるのかと少し怖がりながら、少し期待しながら読んだが、何もなかったのが驚いた。そういう意味でも風美子はただ人の生気を吸い取るだけの女だったようだ。

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