- Amazon.co.jp ・電子書籍 (217ページ)
感想・レビュー・書評
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どんなに過酷な労働環境でも光を見出そうとする姿勢が何よりも大事なんだと思わされる。
「自信って「ゆっくり」した動作の中から生まれてくる」という著者の気づきは、自分も意識したいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名著。もっと早く読んでおけばよかった。
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特殊な職業の話はなかなか聞くことがないので興味深かったしリアリティがあった。
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辛い仕事ながら、自分で工夫したり、他の人の良い手法を真似たりして改善、前進して行く姿には脱帽です。
ブラック職場であるものの、著者の表現で、憎めにキャラが多く、楽しめました。 -
かなり前に一度読んだのだが、印象に残る本だった。
現在、「感情労働」について学んでいるため、まさに感情労働のプロへの成長記録だったなぁと思って再読。
最初に手に取ったきっかけはどうしても思い出せないが、各エピソードは鮮明に覚えているインパクト大な本。
読み返してみて、この著者が忙しく、精神的にもキツい職場にありながら、腐らずに本やセミナーなどによる学びから業務への気づきを得ている様子が垣間見えて、わが身を振り返ってみたくなった。
「感情労働」という言葉を始めて知ったのは、この本を通じてだったのを思い出した。
ひとつひとつ小さいけど具体的なテクニックを積み上げて、プロ意識を育てていく過程は人材育成のプロセスとしてみてもおもしろいかもしれない。
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ずっと前から気になっていた本。思った以上に督促オペレータの仕事は大変で著者はよく続けられたなと思う一方で、そんな仕事をできそうにもないパーソナリティの人が続け、工夫して、本まで書いてしまったことに驚く。文章もおもしろいからもともとそういう才能がある人なのだと思う。
職場の模様をそのまま脚本にしたら面白いということは昔から思っていたところではあるが、ここまでネタの宝庫となるような職場もそうそうないと思う。
とてもしんどい職場で工夫を続けてがんばる姿はすばらしいと思う一方で、なんで日本がクレームをいうことが普通の社会になってしまったのかを考えずにはいられない。よく日本は礼儀正しいといわれることがあるが、あれは人前の社会における話であって、誰もみていないところや1対1であったり、立場の弱い人に対しては礼儀も何もないというケースがあるということだ。韓国のコンタクトセンターで電話がお待たせになったときに、オペレータの家族の声を流したらクレームが減ったというWeb記事をみた。たぶんそういうことなのだ。相手が自分と同じような人だときづいたら変わるのだ。みんな働いている人のことを機械か何かと勘違いしているだけなのだ。誰だって今日は働く気分じゃないなという日でも残業してがんばっている。そういうところへ想像力をはせてもっと優しい社会になってほしい。ということを思いながら読んだ。 -
カード会社に就職し、支払いが遅れた人に督促電話をかける部署に配属されたOLの奮闘記、もしくは回顧録。著者が就職して現在何年経ったのかわからないが、20代という自己紹介がにわかには信じがたいほど多くの濃い体験を積んできたようだ。
督促とは要するに電話による借金の取り立てであり、電話をかける相手は借りた金を期日までに返していないわけだから、(中にはうっかり忘れただけの人もいるだろうが)大半はまともな連中ではない。真面目に暮らしていると滅多に遭遇することのないエピソードの数々が語られる。軽い文体だがとても読みやすくて面白く、一気に読みきってしまった。
とんでもない連中とそれを相手に百戦錬磨の先輩たちを見ながら翻弄されるばかりの新米OL‥‥のような語り口だが、実のところ著者はかなり勉強家のようで、仕事のために図書館で様々なビジネス書を読んだりセミナーに参加したりしている。結果的に回収額トップに昇り詰めたのもうなずける話だ。
説得や依頼のためのテクニックやノウハウも随所に盛り込まれ、それもまた参考になるが、読み終えて一番感じたのは著者がとにかくすごい人だということだった。 -
・12/26 読了.J-Castでの連載も一部読んでたけど、なかなかディープな世界を垣間見れてためになる.大変な仕事だけどよく前向きにやってるよなぁって感心.自分には無理だな.