かくかくしかじか コミック 全5巻完結セット (愛蔵版コミックス)

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著者 : 東村アキコ
  • 集英社 (2015年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ

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かくかくしかじか コミック 全5巻完結セット (愛蔵版コミックス)の感想・レビュー・書評

  • 命の価値や生き方を考えさせられた。
    先生の生き方も東村先生の生き方も、納得できるし、だからこそ、やるせない。
    でも、どちらの気持ちもわかりすぎるから、つらい。

  • 笑えたし、泣けました。
    語り口の自在さ。上手い。
    青春物語。言ってみれば少女漫画家版「北の国から」。宮崎県が舞台だけど。
    (そして終盤だけチョットもやもやするのが、なんなんだろうと考えるのが愉しいです)

    #

    「かくかくしかじか」。集英社コミックス全5巻。東村アキコさん。2012-2015の連載だそうです。

    読書会の課題図書。
    テレビドラマになった「東京タラレバ娘」の原作漫画家さん、ということだけ知っていました。
    知らない作家を読む機会があるのは、嬉しいことです。

    恐らくは作者の自伝的な物語...。と、読者に受け取られても構わない、という構造。
    東村アキコさん版の「まんが道」(藤子A)であり「紙の砦」(手塚治虫)です。

    #

    宮崎県。漫画家志望、マンガオタクの女子高生。
    この少女が漫画化になるまで。そして地元で絵画教室を営む風変わりな恩師との交流。

    全体が、「100%の物語漫画」であるよりは、「自伝的エッセイ漫画」として作られています。
    つまり、ところどころ、東村さんの、売れている漫画家としての現在が描かれて。
    そこで描かれる現在の東村さん自身が過去を振り返る。そしてナレーターとして参加して、過去の自分の話が描かれる。

    だから、「果たしてこの主人公は将来ほんとうに漫画家になれるのか?」というミステリーには作っていません。
    そして、現在から過去を描き、過去も必ずしも律儀に時間軸に沿っている訳でも無い。
    そういう語り口の自在さ。恐らくは、構成をがっちり決めているというよりは、書きながら細かい構成は決めているのでは。ノリと感覚で語っている感じ。
    (まあ、物語の筋立て自体は、本当に実話であれば決まっている訳で、そこをゼロから作る作業は不要な訳ですけれど)

    そういう気負わない自在さが、うまい。
    当たり前なんでしょうけれど、それなりにマンガを作り作ってきた人の熟練味。肩の力の抜けた味わい。軽妙さ。

    そんな軽妙さがあるから、物語にぐっと入って行けます。

    このあたり、実は「何の話をしているか」よりも「どう語っているか」で面白さは決まる、という判りやすい例ぢゃないかと思いました。

    #

    何と言っても白眉は、主人公の「ダメさ加減」。
    高校時代から、プロ漫画家になること妄想しながら、具体的に努力することができず。
    妄想とプライドだけをカスミのように食べながら、20代序盤までを過ごしていく。
    フローベールの「感情教育」「ボヴァリー夫人」的な、大河ヘタレ物語。
    それを身もだえ恥じながら告白する「現在の本人」のナレーション付き。
    さじ加減ひとつで過剰な自虐は自慢と変わらなくなるのだけれど、全体のノホホンさが難所でバランスを維持している味わい。
    戦後直後世代とか全共闘低所得者層世代の語り部にありがちな
    「お前ら知らないだろうけど俺はこんなに貧しかったし悲惨だったし苦労した」
    という、毛穴から溢れるような劣等感をB面に添えた「上から目線」とは無縁なんです。
    (そういう物語が必ずしも良くないと断定する気はありません)

    一方で。
    そんな主人公を最終的に支えた(ことに結果的になる)美術塾の先生。
    この先生の、なんというか、「ボヴァリズム」「ふわふわした自分探し」を脳天割りに否定する、絵画への明確な求道精神。
    ところがその精神がまったく精神主義にならない、ひたすらに具体的なハードボイルドな指導方法。
    「美大に行きたいヤツは行かせたい。絵画技術を向上させたい」という目的主義、合理主義。そこに同居する、寡黙な優しさ。

    キーワードは「謙虚さ」だと思いました。この「先生」は、自分が自分であることに疑いを持たない強さと、それを価値論や人生論として押し付けることが傲慢であることを、自覚している。

    #

    笑い泣き、大変に面白く過ごした全5巻。

    ただ、最終盤の描き方だけ... 続きを読む

  • 東村アキコさんのことは何年か前に育児漫画「ママはテンパリスト」を読んで知った。息子さん、ごっちゃんに奮闘する姿が可笑しくて大笑いしたっけ。

    この「かくかくしかじか」は東村さんの自伝漫画。故郷の宮崎で絵の講師である日高先生に鍛えられ、紆余曲折し、今のような有名漫画家になった。笑いあり、涙ありです。とにかく描き続けることという日高先生の教えが東村さんの軸になっているのですね。

  • 2017/03/11 読了
    描け!

  • 久しぶりにこれぞという漫画に出会えた。5巻、泣いた。

  • 日高先生がそっと焼酎置いて帰った話、忘れられない。その描写だけで、先生の想いが溢れてて、それをきちんと汲み取って、描けた東村さんもすごい。
    1話目から「泣かす系」とわかる語り口だったから少し冷めた目で読み始めたけど、泣けるだけじゃなかった。親は元気だけど、後悔しないように会いに行って、親孝行もしようと思わせてくれた。

  • 泣けた。東村アキコの見方が変わった。いや、もともと好きな人だったけどもっとふざけてるだけの人じゃないなー、と。

  • 描け!
    描け!
    描け!

  • レンタルで読んだのに購入したいとおもったマンガ。
    東村さんのすべて想いがつまってるかんじ。
    笑いあり、最後は号泣してしまいましたわら
    描け、描け、描け 先生がいっつも言ってた言葉。あの時の自分は何をしてたんだろうって思い返して殴りたくなる。東村さんが美大卒業して働きながらマンガを描いて切羽詰まってないとやらないっていうのは何かその通りだな当てはまるなと思いました。
    私も会ったことないけどこのマンガを通して
    日高先生大好きです。

  • このマンガは、職場の人が休み時間に読んでいてその読んでいる姿がかっこ良くて買いました。

    あはは。

    絵を描く学生のお話なのですが、このマンガを見ると中学生の時の友だちをなぜか思い出します。

    きっとこれからまたこのマンガを読んでも、職場の人を思い出したり中学生の時の友だちを思い出したり、思い出しパレードです。

    ぜんぜんレビューになっていませんが、最後はちょっと泣ける良いマンガです。

  • ギャグ満載の作品しか読んでこなかったので「さぁ~笑わせてもらいますけんね!」と意気込んで読みはじめたら…。
    東村さん、血反吐を吐くほどの思いでこれを描いたに違いない。
    でも、誰にだって、ある。タイムマシンに乗って、あのときの自分を殴ったり説教したりしたくなること。それを一生懸命忘れて、頭の隅い追いやって、生きている。
    それをここまでさらけ出すのは、どれほどの勇気がいったのだろう。『ひまわりっ』とかぶる部分もあるけれど、まったく、本当にまったく違う作品に仕立てているのは見事というほかない。

  • 成功する人というのは何かをやり抜くという努力のしかたをやはりどこかで学んでいるのだと改めて感じた。

    描きたかった絵を勉強しに来たのに授業に身が入らず、夢だった漫画を描くことをしなかったというアキコの大学時代の描写には、今のやりたいことから逃げている自分に思い当たる節があり、焦燥を感じ身を捩じ切られる思いだ。

    絵をやる人間にはモラトリアムはいらない。
    筆者のこの言葉が胸に刺さる。
    わたしも日々のせわしなさに追われて将来から逃げている場合ではない。

    夢を死なせるわけにはいかなかった自分をどうか裏切らないでほしい。

  • ときどき笑うとこがあった
    東村アキコは人間観察力と記憶力とそれをネタにする力がすごいから
    テンパリストとかもあんなにおもしろかったんだろうなあ

  • 先生が死ぬんだろうなということはほぼ始めから分かる。著者の記憶力がすごいのと、それほど自分を責めなくてもいいのではと思った。

  • 5巻でどうしても泣いてしまう。
    創作してる人は特に響くと思う

  • 読んですぐ、もう一度読んだ初めての漫画。
    2015年NHKの漫勉で紹介されていたもの。

    絵画教室までの道、人物像、等身大の悩みなど、
    設定の詳細がリアルに伝わってきて、
    主人公の人生を追体験している気分になる。

    出会えてよかった本。

  • 泣いた。泣かずにはいられなかった。
    自伝本ならではの、綺麗事で終わらない現実としてのやるせなさがあった。

  • 若さゆえの傲慢さ、あー、みんなそうなんだなぁ。こっぱずかしいですね。
    わが子が美大に行きたいといったら、ひとまず反対しよう。
    あと宮崎の人っていい人多いとあったので旅行に行こう。

  • 振り返りたくない青春時代のやっちまった感。語れるスキルのあるひとは昇華できていいな。いまだに黒歴史。これ読んでてハッと思い出してまたあわわわわとなったり。

  • その時期に、専門性の高い勉強をした人ならぐっと来る話。もしくは特定の先生にしつこく教えられた方も。

  • 東村アキコせんせいの自伝的傑作が、ついに完結!

    「海月姫」「ママはテンパリスト」など、笑いのセンスやキレに評価の高い東村センセが、 美大受験時代の「恩師」について描き切った作品。
    自身の最大の心のかさぶたであったでしょうに、青臭さやダサさから逃げずに、 がっぷり向き合っているのが◎。

    とはいえ、絶妙の笑いは健在です。
    笑いとシリアスさのバランスは天才的〜!

    とにかく、画塾の日高先生がいいのです!
    ストイックで不器用。強烈な生きざまが胸を打ち、背筋が伸びます。

    もう手放してしまったものや、切なくって2度と思い出したくもないものを、 ウッカリ思い出してしまいそうになる作品。

    奇跡の、爆笑&号泣の両立マンガです。

  • 面白かった。レンタルで読んだが購入したい&他の作品も読んでみたくなった。
    「描け、描け、描け」「大丈夫や、できる、やれ」「グレーゾーンの白は、真っ白と一緒」こんな生き方したいねー。

    ★恩や好意に気がつかず、仇で返すこと=若さ
    私にも心当たりあるようなエピソードが多数あり、ぐぬぬと唸った。

  • 東村アキコ先生の自伝漫画。最後泣けた・・・先生(号泣)東村アキコの絵は綺麗だ。この先生のおかげなんだなあ。

  • 久々にメチャクチャ面白く泣ける漫画に出会った。

    道で拾った少女漫画と出会った少女はその面白さにすっかりはまり、貪るように少女漫画を読み漁り、自分で絵を描くようにもなった。
    そして少女の夢は少女漫画家になることになる。

    美大に進学する為に絵画教室に通うようになり、そこで出会ったのが鬼ような先生。

    そこから少女と先生の長く短い物語が始まるとさ

  • かなりシンパシーを感じた…
    先ずは、アキコ。
    あら、同じ。
    そして、漫画。
    えぇ、小学生の頃書いていたよ。応募こそしなかったけど、デビューを夢見て。
    妹にだけ見せて、感想を言わせたりとか。
    もちろんけなしたらパンチ

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