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- / ISBN・EAN: 4907953063945
感想・レビュー・書評
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だましだまされるコンゲームがジェットコースターのように展開される。特にキーとなる二人の女優(エイミー・アダムスとジェニファー・ローレンス)の演技がぶっ飛んでいて素晴らしい。作品冒頭のクリスチャン・ベールの禿げ頭隠しシーンもナイス。デヴィッド・ラッセル監督の脚本力も秀逸。さらに、挿入歌も70年代にはやった選曲でノスタルジック。しかし、アカデミー賞に10部門ノミネートされ無冠という結果は、審査員に喝!
『アメリカン・ハッスル』(American Hustle)は、デヴィッド・O・ラッセル監督による2013年のアメリカ合衆国のドラマ映画である。1970年代にアトランティックシティで起きた収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を基に、ラッセルと エリック・ウォーレン・シンガーが脚本を執筆した。主人公アーヴィンのモデルはメル・ワインバーグという実在の詐欺師。出演はクリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス等。第86回アカデミー賞においては、作品賞・監督賞をふくむ10部門でノミネートされたが無冠に終わった。2013年のハリウッド映画祭では美術賞、衣裳デザイン賞、第79回ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞と脚本賞、ジェニファー・ローレンスが助演女優賞を受賞した。ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞。(ウィキペディア) -
こういう全然コメディーでない実話に基づく、コメディー映画って本当に面白い。勉強不足で実際の「アブスキャム事件」は知らなかったが十分楽しめた。まず何がいいって音楽が最高によく考えられてる。この場面でこれを出してくるかっていうのだけでも楽しめる。しかもロックもポップスもジャズも関係なくっていうのがすごくいい。スティーリー・ダンの「Dirty Works」やウィングスの「Live and Let Die」とかね。役者陣も本当に豪華。まずは市長カーマイン役のジェレミー・レナー。本当に存在感のある役者だ。クリスチャン・ベールとエイミー・アダムスはその後「バイス」で夫婦役になったねえ。ブラッドリー・クーパーのコメディアンぶりも良かったし、ジェニファー・ローレンスも難しい役を難無くこなしていた。詐欺っぷりも含めて面白い一本だった。
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まぁまぁ面白かったかな
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詐欺師の主人公たちがFBIに捕まるがFBIからはおとり捜査を持ちかけられる。それで市長、議員が捕まることになる。事実を含む内容なそうで実際逮捕されたのかもしれない。
詐欺モノは好きだが、この映画だと詐欺師、FBI職員、市長等が同じ色合いで描かれてる感じで区別がつきにくくなる。ワタシの見方が未熟なんだろうがとまどうばかり。最後のオチまで含めて楽しむ気分にはなれなかった。キャラはよく描かれていて、当時の音楽の入れ方なども面白いのではあるが。 -
実際にあったアブスキャム事件をモデルにした映画。
全員がバラバラの方向を向きながらも抗えずに流されている姿は共感できる。
妻のロザリンが強烈だけど、かなり映画を支えている魅力的なキャラ。
自分なりの生き方しかできないことも悪くないと思えるちょっとビターでハッピーな映画。 -
華麗な詐欺の手口が見られるかと思ったらそれほどでもなく。実話ベースだとエンターテイメント性が薄いかなあ。もっとスケールが大きくてスマートな騙しのテクニックを期待してたので肩すかし。爽快感がない。
主人公がハゲでだらしない体格なのになぜかセクシーに見えてくるのはさすがクリスチャン・ベイルという感じかな。 -
ジェニファー・ローレンス目当てで。
冒頭から、「なんだこのイケてないオッサンは?!」と驚きを隠せないが、そのオッサンがどんどんかっこよく、さらにはかわいく見えてくる(後から役者がクリスチャン・ベイルと知って驚き)。
さらにはブラッドリー・クーパーがパンチパーマのFBI捜査官で登場。なんでパンチパーマ。
そしてなんといってもやはり、ジェニファー・ローレンスですね。かなりクレイジーな役でしたが、もうそれはそれは完璧にこなしてました!美しかった・・・
よくよく考えたら「世界にひとつのプレイブック」で共演したジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーがまたまた。というか監督一緒か!さらにはロバートデニーロも!
さて、映画自体はというと、非常にユーモラスに話が進んでいき、ラストは非常に気持ちいい結末です。
実話を基にしてるというんだから驚き。 -
表現は面白い。安っぽさはわざとでしょうか。
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本筋はしょぼい詐欺事件なんだけど、愛人のいる主人公の妻が突飛だけど、核心のついた言動をとる面白キャラで、よいエッセンスになっている点が他の作品より優れた点
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ある程度実話に基づくお話らしい。
男女の詐欺師がFBIに捕まって、政治家の汚職事件の捜査を手伝えば自由にしてやると言われて実行。
FBIの担当捜査官がメンタル的におかしなヤツで、詐欺師の男性の妻もすぐにキレちゃう変な人。
彼らが絡むことで計画が狂いまくって…。
なんだか雰囲気はわかったけど、物語としては尻つぼみな感じのお話でした。
スタイリッシュでもないし、知的に落ち着いた人が全然出て来ないからかな…。
たぶん、すぐに内容を忘れると思う。
かと言って、観ていて楽しかったかと言われると、そんなこともない。
ごちゃごちゃしているお話だな…って印象です。
あと、あんなにおっぱいが見えそうな服を着ている女性って、アメリカでは普通なの?! -
途中で飽きてしまいました。
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お互いにデューク・エリントンの音楽が好きなところから惹かれあい、コンビを組んで詐欺をはたらくことになったアーヴィンとシドニー。
頭の回転が速く知識も豊富、人を見る目も物を見る目もあり、人脈を増やしながら次々と詐欺を成功させていく。
もちろんふたりは恋愛のパートナーでもある。
ところが、普通こういう場合は美男美女かと思うんだけど、この二人…。
シドニーはまあ、特別美人というわけではないけれど、そこそこ綺麗といえる。
でもアーヴィンは、完璧にそれとわかる九一分けの髪、全く引き締まっていない体。
あれ?アメリカ人が嫌いなタイプじゃない?
好事魔多し。
カモとしてひっかけてやろうとした相手がFBIの捜査官で、無罪にしてやるからおとり捜査に協力しろと言われた二人は、しぶしぶFBIに協力することに。
慎重に計画を立てたい彼らと違って、FBIの捜査官の方がイケイケどんどんで、大物狙いに勢いがついて、どんどん大がかりな罠をはることになる。
派手に演出すればいくらでも派手になりそうな題材を、アーヴィンやシドニーのモノローグで進めることで彼らの心情が伝わり、思い合っているのにボタンを掛け違ってしまう切なさにハラハラ。
主役二人の他にも、FBIの人たち、市長、アーヴィンの妻などのキャラがはっきりして、ひとりひとりに言い分があり、ひとりひとりに悩みがある。
それらに説得力があるからこそ、詐欺の成功や失敗だけではない、ドラマの重みが感じられてよかった。 -
1970年代のアメリカで実際に起こった事件を基に作られた映画です。手堅く小者だけをターゲットにしていく筈がFBIに逮捕され、一時釈放の條件としてとんでもないヤバい橋を渡らせられる羽目に。。。FBI、政界、そしてマフィアまで巻き込んだ騒動の顛末は如何に!!!
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実際に起きた賄賂スキャンダル「アブスキャム事件」を元にしたフィクション。
詐欺師の主人公はある日FBIに捕まり、赦免を条件に捜査協力を依頼される。主人公は相棒でもある愛人とともにおとり捜査に協力し悪徳政治家やマフィアをあぶり出そうとするが…
実在する詐欺師の話と言えばキャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンが真っ先に浮かびますが、この「アメリカン・ハッスル」では詐欺師とFBI捜査官のあいだに友情が芽生え……ることもなく(笑)、主人公はFBI捜査官と折り合いがつかない上に感情的な妻にも計画の邪魔をされ何度も苦しい状況に追いやられます。
最後には誰がどうなるのか、ハラハラしながら鑑賞しました。
シメるところはきっちりシメるクライム作品ですが、一方でコメディパートも実におもしろいです。セリフの掛け合いもテンポがよく、ジェニファー・ローレンスが歌いながら掃除するシーンは笑いすぎておなかが引きつるかと思った。いい映画でした。
「全部じゃないならゼロと同じ」…愛人が言うセリフなのですがとても印象的です -
詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と愛人のシドニー(エイミー・アダムス)はFBIに逮捕されるが、担当捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)は彼らに意外な提案をする。それは、罪のおとがめなしを条件に、カジノ利権に群がる政治家とマフィアを架空の投資話に引き込み、一斉逮捕するおとり捜査への協力であった。
詐欺師とFBIがタッグを組むということで期待値は上がりましたが、登場人物の人間ドラマに比重が置かれているのでコンゲームの痛快さはあまりないですし、話が脱線しては詐欺師とその愛人、FBI捜査官の痴話喧嘩、というパターンが何度も繰り返されるのでテンポも悪く、面白味は感じられませんでした。
ただ、プロの詐欺師がカモに友情を抱くなど、全員が勧善懲悪ではないという出演者の役作りはとても良かったです。 -
登場人物が抱える複雑な感情の変化を笑いを込めた適度な軽さで描けてる作品。作品全体からリズムも感じつつも、個人的にはラストが物足りなかった。 好きな作品ではあるけど、あと少し盛り上がりと見せ場も欲しかった。