- Amazon.co.jp ・電子書籍 (178ページ)
感想・レビュー・書評
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人は誰かを想い何かを悔いる生き物である。未練と怨念は紙一重でそういう心にシコったものが時に物の怪となり鬼となった。そういう時代だったのだろう。学友の長谷雄は祟りだ呪いだと、噂を丸呑みし、大騒ぎをするが、菅三こと菅原道真殿は祟りなんてありませんよ。と、一蹴する。彼に取っては説明がつく事柄。時には知っていることと出来ることは違うことに気がつかされることもある。菅三殿の知識を貪欲に求める姿に過ぎたる好奇心は何を滅ぼすのだろうか。と、そんなことを思ってみる。
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伊勢物語でおなじみの、きっと誰でも学校で読んだことのあるエピソードがこの巻では描かれているけれど、高子の幼さに驚き、兄たちの仕打ちの残酷さにおののいた。
兄たちの仕打ちは、おそらく彼らがそうした行動をしたことが確認できる史料も無いだろうし、フィクションだと思いたいけど、当時の高子の年齢は本当に11歳くらいだったのかな?紫の上が光源氏に見初められたのと同じくらいの年齢?
この漫画内の芥川での高子の年齢に驚いて調べなおすと、高子が18歳の時に五節の舞を当時10歳の清和天皇の前で披露して、それを見ていた在原業平が高子を口説き始めたとのことだった。
この漫画内でのかわいそうな高子さまはフィクション要素が高いみたい。よかった…いやしかし、権力を持つ側にいる人間のおぞましさやいやらしさを、非常に雄弁に描く漫画だ。
記録のほとんどないという菅原道真の兄の死の真相を探し求めるというのが、これから先のストーリーになるのかな? -
「伊勢物語」の芥川は高校の教科書で読んだことがある。京の都を出ていきたかった高子姫の心情や、姫を連れ出してあげたかった業平の心情など、当時は想像もしなかったけれど、こうした形で二人の心情に思いをはせるのもおもしろい。
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狂犬病事件から、道真、兄の死の真相を知る。
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もっと重厚感あってもいいけど、十分おもしろい。
読みながら、時代背景をググってしまう。 -
今回は道真公ひとりでの活躍?が多かったかな。兄の死の真相が次でわかるか!?
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高子姫の強かなこと…!好きだわーこの姫。白梅ちゃんが今後も振り回されつつも活躍してくのが楽しみ。
それと道真、そういう設定なのかー! -
巻末おまけの白梅ちゃんかわいいです。
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白梅ちゃん、かわいい。