ゲゲゲの女房 [Kindle]

著者 :
  • 実業之日本社
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感想・レビュー・書評

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  • 2011年11月18日
    人生自体は、とてつもなく味わいがあり興味深いと思うのだが、
    本自体は、普通かなぁと思った。

    終わりに書いてあるライターさんが、ほとんど書いたり指導したのかもしれない。

    もうちょっと、今までの人生を辿るだけでなく、
    テーマを決めて書いてほしいような気もした。

  • 自粛生活になり、増えた趣味がある。
    それは、朝ドラ鑑賞。

    スカーレットに稲垣吾郎氏(SMAPファンです)が出ることを知り、すぐにNHKオンデマンドに入会し、スカーレットを最初から見始めた。すっかりハマってしまい、今は次々と過去の朝ドラを観ているところ。

    こちらはゲゲゲの女房の原作本。
    日本人なら誰もが知っているであろう、漫画家水木しげる氏の半生を、妻の武良布枝さんの視点で描いた作品。

    水木しげる氏のアニメと言えばゲゲゲの鬼太郎。そして悪魔くん。それらの有名なキャラが生まれるエピソードや、水木しげる氏の周りの人達、彼がいかに有名になっていたか、が描かれている。
    そして、破天荒で少し変わり者の水木氏を、内助の功として、陰ながら懸命に支え続けた布枝さん。2人のコントラストが愉快で面白い。

    ドラマは10年前に放映されたもの。水木さんの所縁の地が、私も思い入れのある場所だったり、個人的にも親近感のある作品だったし、松下奈緒ちゃんも、向井理くんも、素晴らしかった。

    ドラマはオリジナルのシーンも多いのかと思いきや、原作を読んだところ、ドラマで観たエピソードも沢山あり、本当にあったことなんだ!と驚き、感動もした。
    水木さん、そして布枝さん。素敵なご夫婦だなぁ。(しかし極貧で電気も止められるくらいなのに外で働かないのは何故?とも思った)
    水木さんが布枝さんのことを聞かれ、
    「生まれてきたから生きてきた人」と表現していたのが秀逸だなぁと思った。
    こちらは、続編も借りました!

    沢山朝ドラ観てるけど、これほどモデルの方々に忠実なドラマはないかも。

    これから、他の朝ドラのモデルになった人たちの自伝、伝記も読んでいきたいと思っています!

  • 朝ドラの原作。
    人柄が伺える、良い話でした。

  • 水木しげるさんの奥さん、武良布枝さんの自伝的エッセイ。水木さんの貸本マンガ家だった赤貧時代、「墓場の鬼太郎」のヒット、スランプ時代、水木さんの故郷安来市の妖怪ロード完成までが、心地よい文章で綴られます。

    「水木は以前 、雑誌の編集者に 「奥さんはどういう人ですか ? 」と聞かれて 、 「 『生まれてきたから生きている 』というような人間です 」と答えたそうです 。それを聞いたときに 、思わず笑ってしまいました 。自分でもそのとおりだと思ったからです 」。

    楽天家とか前向きというよりも、どんなときでも自然に生きる著者に魅力を感じました。「終わり良ければ、全て良し」という著者の言葉が印象的。★4つ。

  • 「どんな平凡な人間でも、一生に一冊は本を書ける」という言葉があるが、まさにそれを地で行く、水木しげる女房一代記。その後、ドラマになったり続編を書いたりと、案に相違の大ヒットをしてしまったわけだが、ここに描かれるのは、そんな華やなか成功とは無縁の、一マンガ家を支え続け、両親の面倒をみつつ、子を育んだ平凡な母の姿だ。

    夫の努力を背中から見つめ、その成功を信じて支え続けるという姿は、今の日本社会に失なわれて久しい機能だが、何によらず事を成すには、こういう二人三脚の姿が必ず必要なのではないかと、ふと思った。

    序盤、境港の幼少時代を描いた文章は凡庸だが、水木と結婚したあたりから話が俄然面白くなり、夜を徹っして読了。貧乏所帯を支えつつ、ついに一流マンガ家として認められた瞬間の想いは落涙もの。

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