ビッグ・アイズ [DVD]

監督 : ティム・バートン 
出演 : エイミー・アダムス  クリストフ・ヴァルツ  ダニー・ヒューストン  ジェイソン・シュワルツマン  テレンス・スタンプ  クリステン・リッター 
制作 : ダニー・エルフマン 
  • ギャガ
3.39
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本棚登録 : 272
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921401166

感想・レビュー・書評

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  • ティム・バートンにしては幻想要素が少ないと思ったが、テーマのビッグ・アイズ自体が彼の好みど真ん中なんだろうな。マーガレットがノイローゼ気味になると現実の人の顔までビッグ・アイズに見えてきてしまう描写はティム・バートンらしかったです。自分の作品は、自分のものって強く言わないと、搾取する奴がいつの時代もいる。それが夫だなんて最悪だな。奈良美智にも影響を与えていそうな画家の話を知れてよかった。

  • 基本的に実話に基づいた内容のようです。
    2014年のこの映画のクライマックスはなんといっても裁判シーンです。
    夫が弁護士役と証人を一人でコミカルに演じたり、それを裁判官がたしなめたり・・今までのシリアスな雰囲気から一挙にコメディタッチに。
    どちらが絵を描いていたのか・・それは法廷で2人に絵を描かせればわかるわけで、でも夫は急に腕が痛くて筆が持てない、もちろん裁判はマーガレットの勝ちになりましたが、2000年に死ぬまで彼は自分が描いたと主張して死んだそうです。

    映画の最後には主演のエイミー・アダムスと本人の2ショットが映し出されます。

  • 思っていたストーリーではありませんでしたが、最後まで楽しめました。佐村河内事件を連想しますね。おそらく彼の営業力や宣伝力がなければ、あの絵は売れてなかっただろうし、彼には彼の言い分があるのかなとも思いました。

  • BIG EYES
    2014年 アメリカ 106分
    監督:ティム・バートン
    出演:エイミー・アダムス/クリストフ・ヴァルツ
    http://bigeyes.gaga.ne.jp/

    1960年代、大きな目の子供をモチーフにした絵でブームになった画家ウォルター・キーン。しかし実際にその絵を描いていたのは彼の妻マーガレットだった、という実話を元にしたストーリー。

    とにかくこの夫が酷い。モラハラとかってレベルじゃないくらい支配的で、ペラペラと息をするように嘘をつき、その虚言がすべてわかりやすい見栄、虚栄心から出ているのが明白だから不快極まりない。序盤から胡散臭さ全開で、そんな男に引っかかっちゃダメ!信じちゃダメ!言いなりになっちゃダメ!と観客は終始、主人公マーガレットが心配でハラハラ、ウォルターの自己中心さにイライラ、正直かなりストレスが溜まりました。

    内向的で非社交的なマーガレットは、だからこそ作品を通じて自己表現をしていたのだろうし、不器用な彼女の作品がいくら素晴らしくても、売り込むウォルターの手腕がなければ生前の成功は簡単ではなかっただろうとは思う。とはいえ、ウォルターのやり口は本当に許しがたい。妻の才能を利用して金儲けをしただけならギリギリ許せたかもしれないけれど、それならばマネージャー的な立場に徹するという方法もあったはず。一番許せないのはやはり、彼がそれを自分の作品だと偽ったこと。「金づる」として搾取されること以上に、その「なりすまし」こそが最大の侮辱であり犯罪だった。だからこそマーガレットは裁判に持ち込んでついに夫を訴えることを選ぶ。

    最終的に裁判官は二人に同時に絵を描かせ、マーガレットこそが本物のビッグアイズの作者であることが認められるのだけれど、正直、前半のイライラに比べるとカタルシスの比重が小さく、勝訴はしたものの、え、これで終わり?というあっけなさ。もっとウォルターをコテンパンにやっつけてやらないと観客としてはおさまりがつかない(苦笑)そういう意味では、映画としての出来云々ではなく、見終わったあとの爽快さや痛快さが十分ではなく、ちょっと物足りなかったかな。いくら実話とはいえ、そこはもうちょっと映画としてドラマチックに盛り上げてくれても良かった気がする。

    とにかくウォルターという男の不快さのインパクトばかりが強すぎる(苦笑)画家になりたかった、でも才能がなくて認められなかった、その鬱屈だけが彼に嘘を重ねさせるのだけれど、まったく同情する気になれないし、正直、ちょっと調べればすぐバレる嘘なのに(パリに住んでたとか)なぜマスコミが彼の嘘を丸のみしてるのかも理解しがたい。ウォルターの風景画(そもそもこれも偽作)を全く評価していなかったギャラリーの店主や、他にもたくさん、ビッグアイズの作者がウォルターではなくマーガレットだと気づいていそうな人は沢山いたのに。だいたい、あんなにあちこちのパーティやマスコミに出入りしてぺらぺら喋りまくっている男が、いったいいつ絵を描いているのか、誰も疑問に思わなかったのかしら。偏見かもしれないけど、あんなに口の達者な芸術家っている?(苦笑)まあ実話だから、そうなんでしょうけど。裁判官ならずとも、そんなもの目の前で絵を描かせたら1発でバレるのに、と観客にはわかるから余計にイライラする。マーガレットを「バラしたら殺す」と脅したときも、じゃあ誰が絵を描くんだよ、とツッコミたかったし。ついにマーガレットが夫を訴えようと思うきっかけが宗教にはまったこと(エ○バの証人・・・)というのも、実話なのだろうけど映画としては弱い。

    総じて、いくら元ネタが実話とはいえ、映画として面白いかどうかというとちょっと微妙だったかな・・・。ただ、キャストは皆良かったです。これだけウォルターという男に腹が立つのも、ある意味クリストフ・ヴァルツが上手すぎたからだし(笑)

  • 豪邸に住んじゃったら、最早共犯だろって気がしなくもない。

  • WOWOW/アメリカ/2014年/ティム・バートン監督/エイミー・アダムス出演

    なるほど人の目をひくインパクトのある絵ですね。話はその製作過程ではなく、詐称事件中心になる。そりゃあトラブルになるだろうという話で、あまり興味が持てない。うっとうしいだけだ。もともとこれだけ口ペテンみたいな男と結婚しようと思うところから理解できず、自業自得のような気もするし、偽ることで生じるトラブルを想定もできないほど頭が悪いのかとも思う。新聞に叩かれるとその筆者にフォークをつきつけ事件寸前にいくというエピソードも、芸術活動をしていればそのくらいのことはあるだろうに。これが実話ということで反論できないが、ずいぶんいい加減な話だ。裁判で弁護士がつかないというのも本当のことなんだろうか。新聞社との事前の打ち合わせでそのことは出たりしないのだろうか。

  • 火を放つウォルターの狂気がバートンらしく表現されていると感じました。ホラ吹き人間の哀れさも織り込んであります。
    絵が売れても孤独を深めていくマーガレット。
    彼女がアトリエで絵を描いている時、背後の絵の女の子がこちらを見ているような構図にドキッとさせられます。
    映画を通して背景や光の色が豊かで見惚れました。

  • ◎ いつものバートンにしては美術控えめ。けど、虐げられる弱者の負のエネルギーの描き方がバートンっぽい。

  • 別途

  • 芸術の才能はあるけどなんだか頼りなげな奥さん。見境ないけど口が達者、売り込みや商売の才だけある旦那。どっちもどっちじゃないだろうか。女性が正当に評価を得づらい時代のせいもあったのかな?ただ皮肉にも、この男がいなければ、ここまでこの絵、シリーズは注目を浴びることもなかっただろう。これが実話って面白い。

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