- Amazon.co.jp ・電子書籍 (350ページ)
感想・レビュー・書評
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本って、読書ってどこまで領域を拡げてくれるんだろう。アートって心に開放感がある。とても貴重な体験でした。速読すると文調から見失いますが、また戻って読むのも面白い。ゆっくりと読書を楽しむ人は必読です。
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芸術とミステリー作品
絵は好きだけど美術や歴史の知識がなくとも楽しめた
「夢」以外にも他の作品の事も書かれてあり調べながら読む楽しみがあったし単純に美術にハマりそうになる
自分の死が近くなってる時でさえ好きな画風または何か伝えようと続けていた物こそパッションであり少しの謎を付け足す事で魅力的に見えるんだなと
そして読み終わった頃アンリ・ルソーと友達になってるそんな作品だった
好きなフレーズ引用
世界中のコレクターがスイスジュネーブの保税倉庫に命の次に大切なコレクションを預けている
織絵の目は泣きはらして真っ赤だった
それこそが永遠を生きるってことだよ
そいつの命だ それを穢すことなんて私にはできない
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本の中で登場した絵画をインターネットで検索し、画を見ながら読みました。
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自分が美術の世界には疎いのだけれど、さながら映画を観ているかのような運命とアートが交錯していく物語の構築の仕方に心を奪われた。あらゆるエンタメの原液となるのは、どこまでいっても小説のシナリオなんだろうな、とその文学性の尊さを教えてくれる一作品だった。
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アンリ・ルソーの「夢を見た」という絵画をめぐる物語。
織絵とティムの2人がこの後どうなるのか、想像を巡らしてしまいます。 -
再読。
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こんなふうに展開される小説は初めて読んだような気がする。日本は倉敷の美術館の監視員だった女性が、かつては新進気鋭のルソー研究者だったというだけでも驚きだが、さらにルソーの作品を巡ってMoMAキュレーター(アシスタント)との対決にまで話が及ぶとは、冒頭からはとても想像がつかなかった。作中小説にも引き込まれてルソーの作品に俄然興味が湧いた。
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アート作品、もっと読んでみたい
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アートに隠れた背景事情や人の歴史など、美術の新しい楽しみ方を教えてくれた本です。作者や当時の背景事情について知れば、アートがより楽しめるということを感じました。表現や言葉選びが秀逸で、映画を見ているような気持ちでスラスラ読めます。アートと現代はつながっているということをすごく身近に感じた作品です。登場人物がたくさんいますが、それぞれの気持ちが読み取れて、読んでいると何度も心が動かされます。