果しなき流れの果に (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 50年以上前に書かれた作品なのに、今でも十分に楽しめた。恐竜時代にはじまり、遥か未来まで。時間旅行者の話し。歴史を改変しようというグループと、それを管理し改変を阻止しようとしているグループがいて、歴史も改変されるから色んな世界が発生し色んな可能性があって、堂々巡りでスケールがでかい作品だなぁと感じました。かなりエネルギーのいる長編で、私自身どこまで理解できたのかもよくわからないし、前半のおもしろさからくる中盤の何かよくわからなさ。未完成のような終わり方の連続で翻弄されました。

    • やまさん
      各位

      昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
      なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管...
      各位

      昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
      なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管理するようにしています。
      ① なんとなく・青空 / 工藤直子 / 詩 / 本 /読了日: 2019-12-11
      ② 螢草 / 葉室麟 / 本 / 読了日: 2019-12-16
      ③ あなたのためなら 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 /読了日: 2019-04-10
      ④ 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 / 読了日: 2019-05-04
      ⑤ あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 / 田郁 / 本 /読了日: 2019-09-14
      ⑥ てらこや青義堂 師匠、走る / 今村翔吾 / 本 / 読了日: 2019-08-27
      ⑦ ひかる風: 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四)  / 中島久枝 / 本 / 読了日: 2019-07-23
      ※もしよろしければ、皆様の昨年感想を書かれたものの中からベストの順位を教えて頂けたら嬉しいです。

      やま
      2020/02/07
  • 『日本沈没』など多くのSF作品を生み出した小松左京さんによる壮大なSFサスペンス作品。

    50年以上前に書かれたとは思えないほど面白い作品。時間と空間の認識、現在の我々では知覚できない遥か先を越えたところ。

    導入の恐竜や永遠の砂時計のところからまさかここまで話が広がるなんて。流石日本SF界で語り継がれている作品だと思います。

    途中途中抽象的なところや場面転換、難しくて理解できていない場所などもあり完全にこの作品を堪能してはいないのでしばらく置いて知識をためてからまた楽しみたいと思います。

  • 1960年代に日本人がこんなに凄いSFを書いていたなんて知らなかったです。素晴らしい‼️

  • 中学生の時に読んで衝撃を受け小松ファンになった1冊。
    読み返してみると、わかりやすいエンターテイメントだったんだなぁ。やっぱり小松左京いいな。

  • 今読んでも最高のSFです!

  • 空間の広がり、時間の広がり、意識の広がりなどいくつもの軸が拡張の対象となる。なんてすごい小説なのだろうか。正確には途中でついていけなくなったところがあり、すごいことは分かるが作品が訴えたいことを理解するまでには至らなかった。時間軸を行きつ戻りつ、場所も地球や火星などの太陽系から恒星間の話まで広がる。これは再読すると作品を楽しめそうだ。

  • あまりにも壮大すぎるSFストーリー。
    これを連載小説でやっていたというのだから驚きです。

    古墳から出土した「砂が流れ続ける砂時計」を始め、あまりにも不可解すぎる作りの玄室(古代の、有史以前の工事力には、ちょっと我々の想像のつかない所がある)。
    いったい全体、どんなカラクリがあるのだろうか?この設定だけでワクワクしてしまいます。
    とか思ってたら、なんと急に関係者全員死亡。残された野々村の彼女さんが不憫でなりません。

    この現実的結末とエピローグが終わると、唐突に宇宙が舞台に。「未来からの干渉」という単語も出てきますが、全くこれまでの話と脈絡のない(ような)ファーストコンタクトものになります。
    突如あらわれたナゾの宇宙人に、ナゾの惑星に飛ばされる地球人達。まるで過去の地球のような(時間旅行?)惑星に着陸する場面。そして、宇宙を管理する階梯というシステム。ところどころに仄めかされる、「野々村」達の存在。
    全く関係のないようないくつかのストーリがどのように結びつくのか。
    読者に予想させない構成と、見事に回収される伏線はさすが小松左京と言わざるを得ません。

  • 日本沈没のイメージに引きずられてこれまで小松左京という作家を敬遠してきたが、この作品の構成力は素晴らしい。小松左京という作家を避けてきたことを後悔した。
    物語は太古から未来へ行き来しながら、徐々に明らかにされる進化のからくり。
    様々な伏線が次々とつながる不思議な世界。
    不思議な装置を発見したことから始まる怪奇な事件とそこから始まる壮大な物語。
    太陽の巨大フレアの影響で地球を脱出する人々と助けに来ながら宇宙人の思惑。
    その後の地球の姿。時間旅行、恒星間航行、タイムパラドックスなど様々な要素がてんこ盛りに描かれる。
    これらが組み合わされて一つの大きな流れとなっていく。
    進化をコントロールしようとする者とそれに逆らおうとする者の闘いが繰り広げられる。
    場面が次々に代わるので目まぐるしさはあるものの全てがつながっていく様はやはり面白い。

  • これが50年前の作品とは。これこそSF、ですな

著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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