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- / ISBN・EAN: 4527427659223
感想・レビュー・書評
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安倍夜郎の人気コミックを原作に、深夜しか営業しない小さな食堂で織りなされる人間模様を描いて好評を博したテレビドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版。繁華街の路地裏にある深夜営業の食堂「めしや」には、マスターの料理と居心地の良さを求めて毎晩たくさんの人々が集まって来る。誰かが店に忘れていった骨壷をめぐって常連たちが話に花を咲かせる一方、愛人を亡くし新しいパトロンを探すたまこは、店で出会った青年と意気投合する。また、無銭飲食をきっかけに住みこみで働くことになったみちるは徐々に店になじんでいくが、ある事情を抱えていた。テレビドラマ版に続いて主人公の寡黙なマスターを演じる小林薫をはじめ、多部未華子、オダギリジョー、高岡早紀ら実力派キャストがそろう。監督はテレビドラマ版も手がけた「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司。
「映画.com」解説より
ホッとする.人間生きてればいろいろある.それを丸ごと受け止めてくれる美味しい料理を出してくれるマスターがいる店と、時にワイワイ時に静かに受け入れてくれる仲間がいる空間というのはとても有難いことだ.近くにこんな店があったら常連になってしまいそうだ.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素直に、好きだなー
と心ほっこりした
様々な年代の女性が登場するオムニバス
マスターのさりげない優しさと気さくな常連さん
さいごに田中裕子さんがすべてもっていっちゃうところが、たまらなく好きだった
なれるものなら田中裕子さんになりたいと、半ば本気で思った -
BSでやってたので、「たしかこれ多部ちゃん出てたんじゃなかったっけ…?」と適当に録画したんだけど、めっちゃ出てるやん!準主役やん!!と多部ポイントが加算されて★5に。内容だけだと★4ぐらいです。
『深夜食堂』のドラマ版は数回しか観たことない。その回で知ってびっくりしたのは、山下敦弘や熊切和嘉が監督してること。
映画版、熊切さんが監督したのを観たかった……。『ドキュメント72時間』みたいに、重くて切ない方に寄ったものが好み。原作は漫画だから、そのままの漫画的な表現が多い。個人的な好みとは別にして、商業ベースに乗った作品だから、コミカルな部分で軽くしてるのは良い点でもある。3話の順番も重いままで終わらないような構成。
これ監督が『バタアシ金魚』の方なんですよね。だから高岡早紀と筒井道隆なのか!と。高岡早紀のビッチっぷりが出ててハマってる。あと筒井さんの安定感。福島人役だけど、筒井さんと言えば容保だからか?
と、他の人も含めてキャストがすごく豪華。日本映画はほんとにキャストで持っている。この映画は、キャストだけじゃなくて話がけっこう好きなので、原作漫画のおかげか。3話目の震災ボランティアの話なんかよかったです。
多部ちゃんは若い頃も最近もかわいい。あんまりアイドルとか女優とかハマったことないので、ハマるとヤバいと思って距離をとってるのに、こんなの観たらハマってしまって生きてるのが辛くなる。
演技のことはよくわからないけど、多部ちゃんの発声を聴いてると映画よりは舞台演劇の方が向いてるのかもなぁと思いました。 -
街のある一角に、深夜0時になると開くめしやがある。掲げられたメニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、マスター(小林薫)ができるものだったら言えば作ってくれる。
めしやにはいつもマスターの味と居心地の良さを求めて人が集まる。
ある日、店に骨壷が置き忘れられていた。常連客たちが骨壷をネタにああだこうだ話に花を咲かせていたところ、久しぶりにたまこ(高岡早紀)がやってくる。
最近愛人を亡くした彼女は、新しいパトロンを探している最中だった。
めしやに住み込みで働くことになったみちる(多部未華子)も、常連客のあけみ(菊池亜希子)に会いたいと騒ぐ謙三(筒井道隆)も、何か訳ありの様子。
マスターのどこか懐かしい味は、そんな彼らのおなかも心も満たしていく。
春夏秋冬、ちょっとワケありな客たちが現れては、マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していく。
ドラマ「深夜食堂」映画版。
常連客が集い時には持ち込みや料理を分け合い肩を寄せ合う深夜食堂のファミリー感(元お妾のたまこさんとはじめの淡い恋、ネットカフェ難民の多部未華子が深夜食堂のマスターのたちの支えで新しい道を歩むなど)、玉子焼きやタコさんウィンナーや桜の花びらの塩漬けの酒など素朴で美味しいつまみや酒、深夜食堂に置き忘れた骨壺や深夜食堂のマスターの腱鞘炎などが絡むストーリー、ネットカフェ難民の多部未華子や元お妾の高岡早紀など訳ありの人達と深夜食堂のマスターや常連客の触れ合い、風鈴や祭りなどの下町の風情、ほっと一息出来る映画です。 -
毎晩、ドラマ版の深夜食堂をAmazonプライムで1,2本見てから寝るのが
最近の一番の癒し。
ちょっと泣けたり笑えるストーリー性ととにかく美味しそうに見えるおかずやご飯。
週末の時は翌朝定食屋に行ったこともありました。
役者さんたちもクセがある人たちばかりで、かなり楽しめます。
夜の仕事の人たちを演じる姿がまたかなり様になっています。
映画版はそういう人たちが勢揃いする特別感もあります。
東京のど真ん中で、こんな人情味あふれる場所があるんだな、と
見ていて心がホッとする作品です。 -
土曜日の夜にだらだらとお酒のみつつ観ました。
午前0時から朝まで営業する「めしや」を舞台にした男女の愛憎劇…というとドラマチックな感じですが、いわゆる昼ドラみたいなのじゃなくて、友達の恋愛話を「そういうどーしようもないのあるよねー」って聞いている感じのリアルさ。
小林薫さんが渋くて惚れる。わたしも常連になりたい。
あと、勝手に飯テロ的な映画なのかなって思っていたんですが、違いました。もちろん、ナポリタンもカレーライスもおいしそうなんだけど! -
松岡錠司監督、真辺克彦•小嶋健作•松岡錠司脚本、2015年作。小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、余貴美子、筒井道隆、菊池亜希子、田中裕子、オダギリジョー出演。
<コメント>
第1話「ナポリタン」、第2話「とろろご飯」、第3話「カレーライス」からなるオムニバス映画。
深夜に営業する食堂で、メニューは豚汁定食とその場でマスターが作る料理。
そこに訪れる客とのエピソードを綴る。
マスター(小林)は、自分を出さず、情に厚く温厚に客をもてなす。そこがいい。
第1話、マスターが最後にナポリタンでもてなすのは、だまされたはじめ(柄本)ではなく、たまこ(高岡)。この映画らしい。
第2話、みちる(多部)が好演。マスターは情が厚い。新潟から来た男を追い払うのに小暮警部(オダギリ)が機転を効かせるのだが、腕力や叱責に訴えないのも、深夜食堂らしいところ。ほのぼのする。
第3話、このストーリーはちょっと異質。全体に、各役どころの感情のボルテージが高く、みていて疲れるので「深夜食堂」らしくない。
やはり、「深夜食堂」に人が集まるのは、マスターはじめ、来客たちがほのぼのしているからなのだろう。 -
都会の片隅の、なにかと事情を抱えた人たちが集まる小さな居酒屋で起こる、とっても小さな人間模様たちが描かれているポール オールスターの「スモーク」みたいなお話です。
ここにくる客はみんなら恐らく家で待っている人はいない他人同士だけど、少しずつ他人以上友達未満の関係の微妙な心地よさで関わっていくのがなんとなく羨ましいなと思った。
この作品には、料理への敬意を深く払っているのが分かるので、料理が好きな人や調理関係者の人が観ても何かを感じるのはものがあるはずだ。
待っている人がいるんだよ。
居場所があるよ。
という言葉が、人に希望や幸せを与えてくれるのか改めて分かる作品だったな。
ドラマ版はたまにしか観てなかったので見直そう。
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いきつけのお店があるっていいなぁ。
マスターの優しさ、ほっこりするエピソードがいっぱい。
みんな去りぎわはいい笑顔。 -
私の中では、テレビシリーズの第一弾が一番好きですが、映画もなかなか良かったです。私にも行きつけの店がありますが、いいんですよねえ。カウンターで、休日前に一人で酔っ払う。気の利いたマスターは、邪魔にならないタイミングで話しかけてくれる。帰り道、好きな歌を口ずさみながら、辛いことを忘れる。
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ドラマ版から、
漫画以上に漂う哀愁が良作だと思うが、
震災を絡めたのが、うーん…。
マスターは、小林薫以外いないと思えるほどの、
はまり役。 -
マンガを少し読んだので見てみた。
オムニバス形式のあの話をどう扱うのか。と思ったら、ドラマは結構作られてるんですね。
まあまあ上手に作られてるけど、もう少し料理の方に重心を置いて欲しかったかな。 -
導入部分のギターの音を聞きながらゆっくりと作品に入っていけるのが好き。
この深夜食堂に集まるお客の人生は様々だ。
悩みを抱えていない人などいない。
みんな暗いトンネルの中を歩きながら、この深夜食堂に辿り着く。
小林薫は客の食べたいものを作るだけ。
あまり詮索はしない主義だ。
きっと今夜も人は泣いたり怒ったり笑う。
そしてご飯を食べるんだ。
お腹は空くからね。 -
深夜0時から開店する「めしや」、深夜食堂と呼ばれている。そこに、常連さんや、ふらっと入ってきた人たち、店主との温かな関わりが生まれる。「ナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」の3作品。それぞれに心に傷を持った人が集まってくる。人と触れ合うっていいよね、と思える作品でした。
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この作品ではなきゃできない、この世界観。
映画版でもやっぱり変わらない。
多部未華子さんの雰囲気も良かったね。 -
しんみりきますな。
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テレビでも好きで観てましたが、DVDも楽しかった!
田中裕子さんの存在はすごかったです。 -
美味しい料理を通じて展開される人の葛藤や悲哀。
マスターの温かさに触れて、それぞれが前を向いていく姿に気持ちがほっこりした。とにかくお腹が空くので空腹時に観るのはおススメしない。 -
3つのストーリーからなるオムニバス形式の映画。
マスター役の小林薫が見事にハマっている。
各ストーリーはややありがちなものだが、型にはまりきった展開ではなく、オチも観客が想像する余地を残している。
決して派手ではないが、世界観がしっかりした良作。