SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-

アーティスト : SUGAR BABE 
  • ワーナーミュージック・ジャパン
4.36
  • (6)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 65
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4943674215089

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いわゆる「シティ・ポップ」の雑誌を読んでいて、そこで、やたらと名盤扱い…、というか、「はっぴいえんど」と「シュガー・ベイブ」からそれは始まった…、的に紹介されていたこともあって、久しぶりに聴いてみた。
    (ていうか、CDで聴いたのは初めてだ)

    昔、初めて聴いた時にも思ったけど。
    今聴いても、やっぱり、ヘッタクソだなぁーっていう印象の方が強い(^^ゞ
    CDでリマスターされている(?)のか、レコードで聴いた時よりも音がクリアーになっているんだけど、全般に音がモコモコしているっていうかー、演奏がどこかまとまらずに、なぁ〜んかドタバタ聴こえるっていうかw

    最初に聴いた時っていうのは、いわゆる「シティ・ポップ」が「ニューミュージック」というカテゴリーで聴かれていた頃だから。
    完成された商品として出回っていた「ニューミュージック」(当時の基準でw)の他のミュージシャンのサウンドと比べると、素人っぽすぎるように感じたんだと思う。
    さらに言えば、これを聴いた頃には、まだ『ロングバケーション』が流行っていたし。
    山下達郎は『FOR YOU』、『MELODIES』と聴いていた。
    ていうか、当時はその3枚って、全然好きじゃなくて、『MIGNONNE』以降の大貫妙子のファンだったというのもあるんだろう。

    いや。曲はいいんだよ、これ。
    当時、そんなにいいとは思わなかったから、あんまり聴いてないはずなんだけど。
    でも、今、改めて聴いてみると、ほとんどの曲を憶えていたことに気づいて、ちょっと驚いた。
    1曲めの「SHOW」は好きだし、2曲目の「DOWN TOWN」はEPOの曲として好きだった(ちなみに、自分はひょうきん族ではなく、ドリフを見ていたw)。
    3曲目なんて、『ROMANTIQUE』でも最後に演っている「蜃気楼の街」だ。
    あー、そう。
    『ROMANTIQUE』の「蜃気楼の街」を先に聴いちゃったから、こっちに違和感を憶えたったっていうのもあるのかな?
    『SONGS』の「蜃気楼の街」は、ちょっと夏っぽすぎるんだよね。
    竹内まりやの『BEGINNING』のところで、大貫妙子の歌う「突然の贈りもの」と比べて(竹内まりやの歌うそれは)寂しいという感情が過ぎた先にある静謐さみたいなものがないんだよなぁー、みたいなことを書いたんだけど、それは、ここでの「蜃気楼の街」にもあてはまるように思う。

    6曲目、「いつも通り」は、当時すごく好きだったし。
    その「いつも通り」から、「すてきなメロディー」、「今日はなんだか」、「雨はてのひらにいっぱい」と続く流れなんか、中学生から高校生、大学生になって、都内で遊ぶようになったあの頃のエキサイティングなワクワク感みたいなものが感じられる。

    ただ、レコードで最後の曲だった「SUGAR」は決して悪い曲じゃないんだけど、ちょっとアクが強いっていうのかなぁー。
    今となっては、こういう曲を最後に持ってくるところが山下達郎のセンスなんだろうなぁーと思うんだけど、当時の感覚からすると、それは異質なんだよね。
    だから、最後で印象が悪くなっちゃって、『SONGS』はつまらないみたいになっちゃったのかもしれない。

    ていうか、今の様々な音楽を吸収しているJポップを当たり前として聴いている人がこれを聴くのと、歌謡曲やフォーク、ニューミュージックがポピュラーミュージックの当たり前の時代の人では、その反応に違いがあるのはしょうがないんだろう。
    特に、今のJポップはブラックミュージックの影響が強いように思うから、それが大好きな山下達郎とは相性がいいのかもしれない。

    ただ、そうは言っても、この『SONGS』での彼ら(と彼女)がやりたいことに技術や能力が全然追いついてないことは確かだろう。
    山下達郎の歌い方なんか、今聴くと、あー、ここなんかは、たぶん好きなソウルシンガーの歌い方を真似ているだろうなーと気づくんだけど。
    いかんせん、ここでは不自然な力みにしかなっていない(^^ゞ
    大貫妙子の歌だって、あの話す声と全然違う歌声wとも違うし、地声とも違う。
    「いつも通り」のあの声なんかは、すごくいいと思うし。
    あの歌い方が、たぶん、『MIGNONNE』、『AVENTURE』ときて、『クリシェ』で確立していくんだろうけど。
    でも、ここでは、まだまだ不安定だ。

    そんな『SONGS』だが、今聴くと、昔ほどには悪くない。
    でも、これは山下達郎や大貫妙子、その他メンバーのその後の活躍があればこその「名盤」にすぎないんじゃない?
    雑誌『東京人』のシティポップ特集で、泉麻人が持ってきたレコードがこれだったのからしたって、絶対!そんな気がする(爆)


    ちなみに。
    このジャケットのおじーちゃんとおばーちゃんって、学生時代のバイト先のマスターとママにどこか似ていて。
    そういう意味でも、すごく思い出深い(^^ゞ

  • 聴了
    1回目 2022.3.24
    2回目 2022.4.23
    3回目 2022.7.2

  • トラック9 雨は手のひらにいっぱい を聴きました。

  • 図書館で借りてきて今聴き始めたところです!山下達郎さんの音楽感に共感する部分が多いので大ハズレってことはないだろうと思ってますが、どうでしょね?

  • 図書館にて拝借。永遠のポップス。

  • 山下達郎と大貫妙子がいたシュガーベイブ。40年前のアルバム「SONGS」が改めてCDになりました。当時中学生だった私はアルバムを買うなんて贅沢はできなのでエアチェック(死語ですね)したカセットテープを大事にしていたんだと思います。CDとして手に入れたのは40年目の今回が初めて。
    音楽に対する真摯な姿勢があって、他の人には絶対に作れない歌を作る2人が出会って、そこから色々なことが起きた。大ヒットはないにしても音楽の世界に大きな影響を与えたアルバムです。その奥に大滝詠一さんもいる。感動です。

  • (@T)¥3024

  • 予約用。

全8件中 1 - 8件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×