逆転のメソッド 原晋の“メソッド” (祥伝社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2024年の箱根駅伝で青山学院大が優勝した。
    負けてたまるか!大作戦
    このスローガン通り、盤石と見られた駒沢に大差をつけて優勝した。
    早稲田、中央学院を応援している私が、初めて心から青学を応援した。
    青学なら何か大きな流れを変えるんじゃないかと。
    逆転や下剋上があった方がスポーツは面白い。

    優勝インタビューを観た時、原監督、選手に好感を持った。妻美穂にも感謝のひと言もよかった。
    だから、原さんの本を手に取ってみた。

    この本は青学の駅伝メソッドというより原晋さんの自伝的要素が強い。
    小学校入学の前に海に落ちて急死に一生をえたとか、高校時代、大学時代、そして中国電力の営業マン時代のエピソードが満載だ。

    面白かったのは青学カラーの選手とは何か。
    表現力が豊かな人。自分の言葉で会話ができる人、勉強が好きでしっかり勉強する人、努力を惜しまない人。
    ワクワク大作戦と自分たちでスローガンを掲げる選手達は笑顔がよく似合う。
    半歩先の目標をもたせ、グループミーティングでモチベーションを高めるメソッドが功を奏している。
    だからきつい練習も自分で乗り越えていけるんだろう。
    神野大地さんの目標シートも載っている。

    おめでとう。青学のみなさん。原監督。

  • 面白い!さすが。参りました。
    テレビなどで見る印象では、
    ちょっとチャラそうで苦手でした。
    そういう部分もちょいちょいあったけど笑
    でも、それを遥かに超える説得力。
    すべてに納得させられました。
    グイグイくる文章もイイですね。
    一気に読めました。

  • 原晋監督の指導方法は、特別なものではない。①規則正しい生活をさせる。②理屈でしっかりと説明する。③部員の横のつながりを強くする。④部員自身に目標設定をさせる。⑤監督自身の退路を断つ。等である。

    この中でも、特に③横のつながりを強くする、について、監督夫婦が寮で寝泊まりし、部員たちと寝食を共にしたことが、連帯感を強くした要因だろう。

    人と人とのつながりが薄くなる今日において、つながりを強くすることこそが、スポーツにおいてもビジネスにおいても大切なんだと感じた。

  • 青山学院大学陸上競技部監督の原晋さんが、2015年に同部を箱根駅伝初優勝に導いた4ヵ月後に上梓されたのが、本書です。

    箱根駅伝では東洋大学贔屓の私ですが、青山学院大学の初優勝後の監督インタビューを見ながら、監督の人柄に魅了されるとともに、「青学には恐ろしい監督がいるもんだ。この監督がいる限り、青学に勝つのは相当難しいんじゃないだろうか」と思ったのを、思い出しました。

    さて本書ですが、タイトルこそ「逆転のメソッド」ですが、最初の6割は原監督の半生記、続く2割が青学陸上部の現状と見通し、最後の2割が原監督の持論、という構成になっていて、言うなれば、原監督の自伝です(^^)

    でも、原監督の人柄に魅了された私としては、この内容で十分満足でした。文章もとても素直で読みやすかったですし、原監督からエールを頂いたような気分で、読後感も爽やかです。

  • テレビ出すぎ 成績も落ちる

  • ●おまえたち、おれの二の舞は踏むな。上司とは絶対にケンカをするな。
    その代り、男たるもの、主義主張は当然するべきだ。陰でグタグダ言うな。言うべきことはちゃんと言え。
    ただ、二回までだなあ。三回やったら干されるぞ。

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著者プロフィール

青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。青山学院大学地球社会共生学部教授。1967年、広島県三原市生まれ。世羅高校では全国高校駅伝準優勝。中京大では全日本インカレ5000mで3位入賞。89年に中国電力陸上陸上競技部1期生で入部するも、故障に悩み、5年で競技生活を引退し、同社でサラリーマンとして再スタート。新商品を全社で最も売り上げ、ビジネスマンとしての能力を開花。
2004年に陸上競技部監督に就任。09年に33年ぶり箱根駅伝出場、15年に同校を箱根駅伝初優勝に導く。18年まで箱根駅伝4連覇という快挙を成し遂げる。20年には大会新記録で王座奪還を果たし、22年には大会新記録を更新して6度目の総合優勝するなど駅伝強豪校に育て上げる。

「2022年 『「挫折」というチカラ 人は折れたら折れただけ強くなる(マガジンハウス新書)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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