あん [Kindle]

  • 60人登録
  • 4.19評価
    • (10)
    • (11)
    • (5)
    • (0)
    • (0)
  • 12レビュー
  • ポプラ社 (2013年2月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (141ページ)

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

あんの感想・レビュー・書評

  • 病院の待合室で読んだのですが、何度か涙が出て困りました。
    ハンセン病の元患者さんの講義をきいたことがあります。本にもあった通り、本名を使えない、子供をうむことを許されない、自由になっても帰る場所がないなど、胸が痛む事実ばかりでした。
    関心を持ったせいか、本やTVも目に入るようになり、少しずつ社会が関わり始めたと感じます。この本も映画化されるとか。
    こんなにも、ハンセン病に真っ直ぐに向き合った内容が小説や映画として成り立つことがうれしいです。
    主人公の不器用な優しさにジンときました。

  • 映画が話題になっていたが、、まず原作から。
    この物語は、ハンセン氏病の元患者のことがメインで描かれている。らい病と言われて隔離政策を取られていたのはずっと昔のことだと思っていたけど実際は20年たってないんだってことを知って驚いた。
    差別って自分はしてない、しない人だと思っていても、実際その立場になるとしてしまうことはある。
    鼻水からは感染しないって聞いていてもあとで熱っぽくなると感染したのかと疑ってしまう。
    そういう誰にでもある弱さが自然に描かれていた。
    差別はいけないって声高にさけんではいないけど、差別されるつらさが心底伝わってきた。

  • 映画も良かった

  •  久しぶりに小説を読んだ。ドリアン助川といえば“叫ぶ詩人の会”という認識しかなかったが、小説が日替りセール対象になって評価が高かったので読んでみた。

     どら焼き屋を営む主人公とそこに現れたあん作りの上手な老婦人、それに店の客である女の子の交流を軸に、ハンセン病患者の辛く長い歴史が語られる。 読後に調べたら1年ほど前に永瀬正敏と樹木希林で映画化されていたようだ。

     ハンセン病患者の隔離を定めた「らい予防法」が改正されたのは1996年で、今から20年前のことだ。しかしその後も、観光地の旅館が宿泊を拒否するなど残念な報道は何度か目にしている。法律が変わっただけで人の意識がすぐに変わるわけではない。この小説に登場する無理解な女性オーナーのような人も大勢いるのだろう。

     人の意識と書いたが、具体的には偏見と恐怖であり、そのいずれも無知に基づくものだから教育や啓蒙で変えられるはずだ。しかし世の中を変えるには長い時間が必要であり、その間にも患者たちは人生を終えていく。

     この小説はそんな社会に憤りをぶつけるのではなく、ただ静かに、それでいて力強く生きていく人の姿を描いている。それがあまりに切なく、涙を誘う。読み終えてから冷静に考えるとベタな展開だなとも思うのだが、読んでいる時はとてもそんな斜に構えた気持ちは出てこず、素直に泣いた。

  • いままで、自分がどれだけ恵まれた環境にいたのか気づかされた。
    どんなに今の仕事が忙しくても、それが一生続くわけではないんだよなぁ…と。

  • 千太郎は、出所してから、借金を返すためにどら焼き屋の雇われ店長をしている。そこに、あんこ作りが得意な老人、徳江が働きたいと言ってくる。徳江があんこを作り始めてから店は繁盛するが、それも長くは続かなかった。徳江の生き方に触れ千太郎が変わっていく。

  • 映画化原作本。なんとなく坂木司の『和菓子のあん』かなと思っていたので、別作品と知りさらに作者がドリアン助川さんとわかって意外でした。予告など見ていたので樹木希林さんのイメージで一息に読了。ペシャワール会の中村哲さんの本を思い出したりしながら。欲を言えば、千太郎のそれまでの人生についてももっと読みたかったと思いました。
    (図書室所蔵本)

  • 2016年3月読書会課題図書。
    ハンセン病についての現状をなかなか知ることがなかったので、少しでも知る機会ができてよかったと、感想がありました。
    読みやすい物語なので、高校生などの若い人達にも読んでもらいたいと、話し合いました。

  • ・2/13 読了.なんだかすらすら読めてあっという間に読了したけど、なかなかいいところで物語が終わってしまった.その後どうなったか、多少だけど気になる感じ.こういう人生もあったんだなと.

  • ーー時給は300円でいい

    どら焼き屋の亭主、千太郎の前に現れた
    不思議な指の形のお婆さん

    ーーあんを作らせてほしい

    彼女のあんは極上

    自分のどら焼きは食べない千太郎も平らげた

    ーー小豆の声を聞いて 耳を澄ませて

    彼女との出会いが千太郎の心に変化をもたらす

  • ドリアン助川さんの老子シリーズを読んでおいて良かった

全12件中 1 - 12件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

あんを本棚に「読みたい」で登録しているひと

あんを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

あんを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする