火花 (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 売れない若手芸人と先輩芸人。それぞれ笑いや漫才についての考え方が異なる。けれどもお互いが芸人として一本立ちできるために日々考えている。

    お笑い芸人である著者だからこその笑いに対する考え方や、芸人の生き様が描かれ、素人の自分にとってはとても新鮮な表現だった。

    ラストは賛否両論あろうが、ほほえましくもあり、未来もある暖かい印象を受けた。

  • 面白かったけど、芥川賞かというとちょっと微妙。。
    唐突に終わった感じ。。

  • 芸能人が小説を書いたから読むということはなかったけれど、この小説は立ち読みで続きが読みたくなったし、さらには芥川賞を受賞とのことで読んだ。

    テンポがいいのか読みやすく、大きな事件はないけど流れに波が押し寄せてきて一気読みする。この話は芸人の中だけの話じゃなくて、いろんなことに当てはまる。

    会話が面白くて微笑ましい感じもある。特に「そんなんしても、小銭増えませんよ」と、コーデュロイのところが好き。

    徳永は先輩のいない事務所だったので、他事務所の先輩芸人神谷とよくつるむようになる。徳永は先輩の神谷を尊敬し、比較して自分を卑下していた。でも、時間がたつにつれて…

    好きなことを続け、それが仕事である以上、一つの方向だけ見ていたら大丈夫ということはなかなか難しい。それが特殊なほど。

    最後の方はあまりすっきりしないけれど、今後どうなっていくのかなと思う。ただ、続編はいらないだろう。

    お笑い芸人が書いたということで、贔屓に見られたり、逆に斜に構えて見られている感じもあり、そういうのが今後の又吉さんの作家活動にどう影響するのかわからないけど、一作目で芸人を使ったことから、次はどんな題材でどんな話を書くのか楽しみだ。次はどんなのかなと興味が湧いた作家さんだ。

  • 読み易かったです!

    コンビ解散のライブのページは、少し泣けました。

    なんか、お笑い芸人の考えとかを、時には屁理屈のようには見受けられるページが、たくさんありました。

  • 漫才師ピース又吉直樹さんの作品。漫才師としての彼からは想像しにくい作品。涙するところが2.3回あった。ぐっとくるところがある。結末にはあまり納得いかないが、その後彼らはどんな人生を歩むのだろう。

  • 最初から最後まで、筆者の存在感の大きさを感じさせられる作品だった。
    キャラクターの立っていない主人公は、筆者の存在感に支えられていたが、時折それが邪魔になることもあった。

    面白いとは何か、芸人ならではのテーマで、芸人らしい視点で、筆者の思考を凝縮させたような物語。

  • 芥川賞候補に挙がったこともあり、非常に興味を抱いているが、評価を読むと賛否両論あるようで、迷うところである。

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著者プロフィール

又吉直樹(またよし・なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。2003年より、お笑いコンビ「ピース」として活躍。2015年『火花』で第153回芥川賞受賞。代表作に『東京百景』『劇場』『人間』など。

「2021年 『林静一コレクション 又吉直樹と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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