ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか? [Kindle]

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著者 : 尾原和啓
  • PLANETS (2015年6月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (123ページ)

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ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?の感想・レビュー・書評

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  • 製品開発を考える時に、この製品はどういう課題を解決するのか?と問うことが大事だと思う。

  • 言葉尻は堅いが、非常に柔軟な説明で捉えやすかった。定期的に見直しそうな内容

  • ・プラットフォ ームとは 、個人や企業などのプレイヤ ーが参加することではじめて価値を持ち 、また参加者が増えれば増えるほど価値が増幅する 、主に I T企業が展開するインタ ーネットサ ービスを指す。プラットフォ ームはある時点から一気に世界を変える。

    ・3 Dプリンタ 、教育 、シェアリングエコノミ ー世界を変える三つのプラットフォ ーム・・・ものづくりの新潮流メイカ ーズ ・ム ーブメントを象徴する 「 3 Dプリンタ 」 、インタ ーネットにつながることで激変する 「教育 」分野 、そして個人が所有するものなどをインタ ーネット経由で貸し借りする 「シェアリングエコノミ ー (共有型経済 ) 」の三つ。

    3 Dプリンタは大きな話題となっている「短時間でものづくりの試行錯誤ができる。3 Dプリンタというテクノロジ ーに私がみる可能性の一つは 、この 「生活を劇的に変える 」。

    教育でもグロ ーバル化が進み 、格差が目立つようになってきている。外国人留学生が日本最高峰の名門大学といわれる東京大学の入学を辞退した 、なんてことが日本ではニュ ースとして取り上げられるが、グロ ーバルに見れば東京大学も優秀な学生にとっては選択肢の一つにすぎない。フランスの経済学者トマ ・ピケティの 『 2 1世紀の資本 』 (みすず書房 )は 、富めるものはより富むという格差社会をデ ータから分析した点で話題となったが。まさに同じ状況が教育にもある。実際に 、米国の大学ではこの一〇年で学費が倍増しているというデ ータもあり 、富めるものが高い教育を受け 、グロ ーバル企業に入り高い賃金を得るという構図になりつつある。富もも教育も二極化しているため、強い危機感を抱いているが、だからこそ I Tにもとづく教育や学習のプラットフォ ームに期待をよせている。必ずプラットフォ ームが教育や学習を変えていける 。危惧を抱くのはエリ ート教育。言い換えれば 、社会をつくり 、ビジネスや経済を牽引するリ ーダ ーは 、優秀な学生が集まり 、切磋琢磨するなかで生まれる。世界で活躍できるリ ーダ ーが育つ環境が英語圏だけに集中し 、結果日本にいる人がリ ーダ ーとなるチャンスを失っている。これは非常にもったいないことであり 、また英語圏と日本の間にギャップがあることに早く気づくべき。

    ・「シェアリングエコノミ ー (共有型経済 ) 」の 「シェア (共有 ) 」という考え方は 、ある種のプラットフォ ームの原理にもっとも近いもの。シェアリングエコノミ ーのプラットフォ ームはすべてのプロセスを自動化し 、提供者側にとっても使う側にとってもサ ービスを非言語に近づけていく非言語化することで心理的なハ ードルが下がり 、社会がなめらかになり 、人々の 「モビリティ (移動性 ) 」を高めていく。日本のポテンシャルは 「 B t o B t o C 」サ ービスにあり、「日本型プラットフォ ーム 」とも呼ぶべき独自のポテンシャルを持っている。

  • ・グーグルの目指す世界は、あくまでも人間が選択肢を増やして、能動的に生きられる手助けをすることです。その美学が余計な手間の自動化であり、マインドフルネスという哲学になっている。なので、グーグルはゼロ・クリックサーチを目指し、機械ができることは機械がやり、人間にしかできない、今目の前にある現実やそこに広がる可能性に集中してもらうことを狙っている。

    ・プラットフォームが上手に回っていくためには、情報の送り手と受け手の「収穫逓増」が起きなければならない。日記や記事を投稿する「送り手」が増えないと、それを読みにくる「受け手」が増えない。有益で面白い内容の記事を書く人が居るから、「受け手」が集まってくる。この「収穫逓増」をうまく起こすにはインディーズアーティストのように小さくても濃いコミュニティを持ち、暑いモチベーションを保つユーザーたちを集めるのが一番だ。フェイスブックは名門大学の優秀な男子大学生たちだった。これにより男子学生を目当てとする女子学生が次々とユーザー登録をし、それを目当てに他大学生が登録してくるという収穫逓増のサイクルが回り始めた。

    ・マイスペースvsフェイスブックの勝敗を分けたものは、「オープンプラットフォーム戦略」である。まずフェイスブック内で色々なことができるようにアプリを開発し、便利なアプリをどんどん開発してもらった。そしてフェイスブックのゲームが大流行し、周囲の友達をどんどん巻き込むとフェイスブックを使うユーザーたちにも自分達こそがメインストリームであるという「主流感」のようなものが生まれる。この「主流感」がプラットフォームの本質とも言えるぐらい大切な要素である。

    ・学習の中心は課題設定能力に変わる これまでの教育では課題解決能力をいかに鍛えるのかにフォーカスしていたが、インターネットの発達により一般化してきた。よって、焦点は課題解決方法ではなく、それを実行することに価値が移り、その次は今ある課題がなんなのかを見つける「課題発見力」が必要とされる時代がくる。グーグルではエンジニアの評価に対して、この課題設定能力が重視されている。

    ・リクルートのビジネスは人生の大切な選択肢を提供する「おみくじビジネス」である。(例えば結婚のゼクシィや就職のリクナビ、引越しのsuumoなど) こうした人生の重要な意思決定をサポートするからこそ、利用者の一回の決断に伴う単価も高くなる。重要なのは結婚も就職も不動産の購入も人生において2、3回も経験を重ねるようなものではないということ。つまり、こうした分野で意思決定をするとき、人は誰でも素人であるので、そこに情報を提供することで情報の価値が大きい。その情報のギャップが大きいほど大きな利益を生むことができる。

    ・夏野剛さんの「健全な保護主義」 「iモード」を作ったとき、夏野さんはサプライヤーとして参加するコンテンツプロバイダー企業が安心してリスクを取れるように、徹底して細心の注意を払っていた。(中略)新機能を使ったサービスの市場が形成されるまで、リスクをとってサービスを開発してくれたコンテンツプロバイダーを優遇する施策をとっていた。表示する順番も最初にリスクを取ってくれたコンテンツプロバイダーから上位に表示し、市場がある程度立ち上がるまでの間は表示を続けた。

    ・楽天の雑多なデザインを欧米のすっきりとしたECサイトと比較して、批判している人も見かけるが、その人たちは「目的がはっきりしている状態で商品を探すためのインターフェイス」と「目的が必ずしもはっきりしない状態で、なんとなく商品を買いたくなるインターフェイス」が全く別のロジックで設計されているものだということを忘れている。

    ・ミクシィの強さの源泉はユーザーの行動が自然にプラットフォーム拡大に向くような「ラダー」の設計が精緻になされていたからではないか。ラダーとは「はしご」のことで、ミクシィというサービスを使うにあたり、ユーザーがはしごを登るように、最初は気軽に行えることからはじめてもらい、徐々にプラットフォーム運営者が望む行動をしてもらうように自然にさそうこと。

    ・バッジはコミュニケーション消費において非常に重要。一体感や差別化につながる。

    ・主流感をいかに維持し続けるかがサービスのキモ。
    ・重要なのはプラットフォーム運営者が意図する方向へ導く、サービスの導線をうまく設計していくことです。新しく入ってきたユーザーに何をしてほしいのか、またどんなラダーを登って欲しいのか、ミクシィの足跡やバッジのような優れた仕組みをこれからのプラットフォームにうまく活かすことが必要。

    ・人間もイソップ童話の「すっぱい葡萄」と同じで、知らず知らずのついに、自分の手が届きにくい課題や問題を「どうせすっぱくてまずい葡萄なのだろう」と理解の外に追いやってしまう。

  • 151031
    「プラットフォーム」という概念が便利。

  • 大きなプラットフォームには、共有価値観がある。
    日本の楽天は、お店の人たちがうまく棲み分けて、プラットフォームとなっている。
    iモードから始まった絵文字。微妙なニュアンスを出したい日本人らしい。日記文化のDNAで発展したmixi。ただ競合に恐れをなして真似したから、せっかく文化が確立していたのにそれを自ら崩壊させた。これらはコミュニーケーション消費。
    リクルートによって次々生み出されるプラットフォーム。「結婚=ゼクシィ」圧倒的な編集力と営業力あるからこそ。

    プラットフォームをテーマにいろんな企業がどう成り立っているのか知った。そしてインターネットがもたらしたものを楽観的に見るためには、自分の意志でそうさせなければならない。問題とか好きなことをインターネットでやる解決する。できる。

  • 海外と日本のプラットフォームの違いをわかりやすく説明してくれている。日本はプラットフォーム戦争に負けたと思ってたけどそうでもないのかな。

  • プラットフォームビジネスを展開する際のいろいろな視差・視点を与えてくれ非常に参考になる。

  • 人間の営みとして日々当たり前に存在することをITによって効率的・便利に実現させてビジネス化する昨今。消費者だけでなく、ITサービスの開発者も囲い込みの激しい争いが繰り広げられている。

    人と人のコミュニケーションをIT化したビジネスもぼちぼち頭打ちというか、飽和してきている感がある。次のステージは人工知能なんだろうか。人とマシンのコミュニケーションで得られる多幸感ってなんだろうか。

  • 「ー」

    楽天には多くの商品が売られているというが、売り切れの割合はどれくらいなのか。長い間売り切れが続いているのは、もう売っていないからではないか。

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