デービッド・アトキンソン 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社 (2015年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (178ページ)

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デービッド・アトキンソン 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」の感想・レビュー・書評

  • 面白い。数字を元に本書のテーマである、観光立国論をぶっていくが非常に辛辣だが的を得ている。他国へ観光に行く度思う日本との差異はそうだったな、という感覚ともマッチしている。現安倍政権は2020年に外国からの観光客を4000万人と目標をぶち上げている。2017年現在、2400万人程度を倍程度にするのだから凄まじい計画だ。しかしそれにはまだまだやらねばならないことがある。本書ではそれは投資、意識改革、本当の意味でのおもてなしと説いている。レビュー作成中

  • とても論理的で面白い本だった。日本に観光業が必要な理由。短期移民という捉え方。世界の中の小国「日本」が世界に本当に誇れるものって?✕おもてなし◯気候、自然、食べ物、文化。おもてなしは一方的すぎる。日本文化を押し付けておいておもてなし、はひどい。日本の観光業は大勢を一気にさばく効率型だったがそれを変える時に来た。ビジネスとしてきちんと取り組むこと。外国人と一口にいっても相手は様々。文化(食事、気候、自然など)で日本のアピールポイントは異なるはず。
    アジア人が多いが、欧米人こそ狙うべき。長期滞在、文化財への勉強にお金を使う。日本はお金を出せばいいサービスが受けられます、というのを当たり前にしてきちんと稼がないといけない。

  • 怒るどころか、日本への愛を感じる内容であった。もったいない!

  • 斜に構えず、素直に読んでいます。
    結構的を得たないように共感するところ多い。

  • index
    はじめに 日本を救うのは「短期移民」である
    第1章  なぜ「短期移民」が必要なのか
    第2章  日本人だけが知らない「観光後進国」ニッポン   
    第3章  「観光資源」として何を発信するか
    第4章  「おもてなしで観光立国」にニーズとビジネスの視点を
    第5章  観光立国になるためのマーケティングとロジスティクス
    第6章  観光立国のためのコンテンツ
    おわりに 2020年東京オリンピックという審判の日

    memo
    ■短期移民という概念
    ■当事者がが提供しようとしているおもてなしと訪日者が求めているサービスとの相違
    ■観光の4要素、気候、自然、文化、食事
    ■類まれなる成長産業。確実に右肩上がりの観光業
    ■世界の旅行者の傾向。1人当たりのGDP、人口、先進国。オーストラリア人、フランス人
    ■訪日客とひとくくりにしがち。国、性別、年代でそれぞれに異なる求めるもの。マーケティングとはそれらをセグメントして適切に提供することで成立する。
    ■ツーリストトラップ(tourist trap)/混雑しすぎ、値段が高すぎ、マーケティングしすぎている観光名所
    ■高級ホテルが不足している。富裕層が求める世界の高級ホテルは1泊400万~900万円
    ■文化財修理に掛けている費用について、日本81.5億(H26)とイギリス500億の比較。
    ■文化財の位置づけ2つの視点。国民全体共通の財産、観光の為のコンテンツ。保全と成長(投資コンテンツ)とでお金の掛け方が異なる。
    ■外国人にEDO Periodと言っても、漠然と江戸が伝わるだけ。EDOの何が凄くて、どこに共感し、感動し、経験を持って帰って頂けるかまで考えてプレゼンテーションを行う事で効果が生まれる。
    ■Kokkaigijidomae→National Diet Building
    ■観光用翻訳、ネイティブチェック

  • 「観光客を支払う料金でランクづけするということに抵抗を覚える人も多いかもしれませんが、これは差別ではなく、「多様性」を受け入れているとうことなのです。」

    観光産業についてだけの話かと思ったら、日本人論もあり大変面白かった。特に、上述の1行は刺激的。USJがまさにこの戦略を行って、金銭主義だと批判されているのが現状だ。

    日本は素晴らしい国だから、という押し付けが”おもてなし”なのだろうか。英語表記の案内を増やすのが良案だろう。そもそも旅行者はそんなに丁寧な接客など求めていない。接客のためだけにわざわざ旅行しようとは思わない。

    この本は大変勉強になるので、是非とも読んでほしい。

  • 人口減少、それに伴うGDPの低下が予想される日本においては、短期移民(すなわち、海外からの観光客)が必要である。また、観光客の数をKPIとするのではなく、使ったお金をKPIとすべきである。日本が観光大国となるには、海外向けの説明資料を増やす、有料ガイドを育てる、様々なプランを作るなどが必要で、おもてなしや治安の良さとかは副次的な要素である。また、海外からの観光客とひとくくりにするのではなく、特に観光においてお金を使ってくれるオーストラリア、アメリカ、イギリスなど細分化してターゲッティングするべきである。かなりの良書でした。

  • 仕事の必要にかられて読んだ。東京五輪の誘致に使われた「おもてなし」が、実は海外では殆ど評価されていないのだそうだ。日本人のいうおもてなしとは、外国人からすればサービスの押しつけに過ぎず、観光客からみてあまり有難いものではないのだという。
    20年以上日本に住む外国人である筆者の視点は非常に説得力がある。

  • ・日本の人口が減少していくなかで、「お金を落としてくれる外国人」は貴重な存在。
    ・台湾や中国など、すでにたくさん日本に来ているが、日本の伝統文化に関心が低く、短期滞在しかしない(お金をあまり落とさない)人たちばかりに焦点を当てるのではなく、日本にあまり来ていないけれども、文化財に関心にあり、長期滞在が期待できるアメリカやヨーロッパ、オーストラリアの「お金を落とす人たち」にも目を向けた観光戦略が大事。

    端的に言えば、この2点を様々なデータと筆者の経験から論じた書で、有益な提言が多い。

    根拠の不明瞭な指摘(筆者の主観)が散見されることや、外国人を「外国人」と一括りにすべきではないとしていながら、「外国人の私に言わせれば」と前置きして客観性を持たせようとする叙述が多いことなどに違和感を覚えたが、総じて学ぶべき点の多い書だと思う。

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