2011年放送。
シーズン1の6話で一気にハマり、間髪入れずにシーズン2を視聴。
2時間尺の映画と違ってとにかくじっくりたっぷりねちっこく描かれる、終末後の世界の深い『絶望』がクセになるような……ならないような……。
ひとつ確実に言えるのは、ダリル(ノーマン・リーダス)のカッコ良さが異常だということ。話数を進めれば進める程に彼の虜になってしまい、取り敢えずノーマンの画像botとインスタをフォローしました私。本当に好き。やばい。
シーズン1の最後でCDC(疾病対策センター)を脱出したリック達。安全だとされるフォートベニング基地へ向けて長い旅を始めるも、夥しい数の自動車が放置されたハイウェイで立ち往生してしまう。
行方不明になる少女、命の危機にさらされる少年、仲間たちの間に生じる疑心暗鬼などなど、新たな舞台と登場人物を迎えて描かれる極限のヒューマンドラマ。
ゾンビ要素は若干減りつつも、こちらの胃が痛くなるような人間関係を見せつけられるシーズン2。面白かったなあ。
※以下、語彙力を失った覚え書き。
【第1話】長い旅路の始まり
ソフィアがいなくなっちゃったのは辛いな……でも全然リックのせいじゃないじゃん、そんなに責めなさんなやキャロル……でもでも自分の娘が危険な森にひとりぼっちでいるとかマジ耐えられないよな……。
そんな暗澹たる気持ちでシーズン2スタート。と思いきやカール撃たれた!やば!!!誰!!?
【第2話】命の代償
撃たれたカール(鹿を撃った際に貫通した弾がカールにも当たった)を抱き、リックは近くの牧場へ。ここがシーズン2の主な舞台。
牧場主にして獣医のハーシェルがカールの治療を請け負うも、ローリはなかなか手術に踏み切れない。
↑これな。この「こんな世界に生き残っても意味ある?」理論な。普通のゾンビパニック映画だったら、死にたくない生存者たちに感情移入してウオー!頑張れえ!ってなるんですけど、TWDってそれだけじゃないんですよね。
CDCで死のうとしたのにデールに阻まれた事を恨んでいるアンドレアにしてもそう。目の前のゾンビの恐ろしさもさることながら、”もう生きていたくない程の絶望”と、その絶望に取りつかれた人間との共生が描かれているのが非常に辛い。
【第3話】最後の銃弾
ショーンが浴室でバリカンを使うシーンからスタート。ああ~~~こういう演出(最後の場面を冒頭に見せる)好き~~~!!!
そして1話目から気になってたんですけど、シーズン1ではいつか何かやらかしそうな乱暴者、くらいの印象だったダリルがですよ?すっごい率先してソフィアを探すんですよ?えっ、こんなんただのイケメンじゃん大丈夫???
【第4話】涙に咲く花
チェロキーローズ!!!やばい!!!クソかっこいい!!!ダリルがソフィアを探すのは、探してもらえない子の寂しさを誰よりも知っているからなんよな……。一匹狼野郎のくせに誰よりも仲間思いってなんだそりゃ最高かよ。
そしてローリ方面がえらいことになっている。辛い。
【第5話】無限の生命力
神回。
乗馬、崖から転落、矢貫通、お兄ちゃん登場、リス生食、耳ネックレス、崖クライミング、ウォーカーと間違われて撃たれる等々、もう見所しかない。
【第6話】明かされる秘密
ローリの妊娠と納屋のウォーカーの事をひとりで抱えきれなくなったグレンは、この2つの秘密をデールに打ち明けてしまう。デールはデールでさすが年長者、うまいこと対処してくれそうな感じ……と思いきや、シェーンと真っ向から対立するのはいかがなものかと!こっちが「デール死ぬ!」と思ったわ!
シェーンとアンドレアがうまく行っちゃえばよかったんだ。
【第7話】死の定義
ハーシェルたちが牧場の納屋に多数のウォーカーを匿っている事が明るみに。
これも悲しいなあ。そりゃ我々はテレビのこちら側で「いやモロにゾンビやんけ」とツッコめるけど、やっぱりこれが自分の肉親に起こった事だったら、と考えずにはいられない。動いて呻いて歩き回ってたら、死んでない!って思いたいものな。
リックの方針通り納屋を封印したままハーシェルをなだめすかして、果たしてうまくいったかどうかは微妙。だからシェーンの強行的な行動も、結果的には成功と言わざるを得ないかなあ。ソフィア発見には言葉もないです。
【第8話】希望という幻想
いろいろあったけど牧場編は生活の基盤がしっかりしていて過ごしやすそうだな~、と油断していた所に新たな脅威が!町のバーで遭遇した別の生存者グループの2人組にハーシェルの牧場が目をつけられてしまった!
リックが居させてくれって頼んだ時に断固断ったハーシェルはとんでもないドケチだなと思ってたんですけど、なんかやっとあの時のハーシェルの気持ちが分かったわ。絶対いやだわ得体の知れない余所者なんて。
でもまさか撃ち殺しちゃうとは思わなかったや。衝撃。
【第9話】繰り返されるウソ
ほんと困っちゃうよねー、この三角関係。こんなに世界がぐちゃぐちゃになってるのに、こういう感情の縺れで死んだり殺したりするのかーと思うとなんだか空しい。
グレンとマギーは甘酸っぱいのでその調子でいてほしいです。
【第10話】決闘
この世界との付き合い方という意味では、アンドレアの考えに一番共感してしまう。「もう嫌だ生きていたくない」っていう感情に無理やり蓋をさせるだけでは、根本的な解決にならないよね。自分自身で何か目標を見出したり、やっぱり死ぬのってすごい怖いって事を実感すれば、自然と自分の意志で生きることに繋がっていくのだな。
頻繁に意見の分かれるリックとシェーン。個人的にはシェーンの考えに賛同したい事も多かったので、ダブルリーダーみたいな感じでうまくやってくれたらなー、と思ってた。無理か。まあそうですよね。
【第11話】生かすか殺すか
ランダルの処遇についての悶着(リックは8話で他グループのチンピラとは云え生身の人間を2人も殺しちゃってるので、今更そこ迷う?とも思ってしまった)。
ランダルをブン殴りまくった後のダリルの拳が痛々しくて。普段あんまり人とか殴らないタイプなのかな。ランダルのグループの悪行にも怒ってたし、やはりダリルは善人……。
デールが重視する「人間らしさ」はすっごい大事なことだけど、んー、自分だったらどうかなあ。ちゃんとそういうこと考えられるかなあ。まあ確実にキャロルみたいな態度を取ってデールに叱り飛ばされるだろうな私も。合掌。
【第12話】深い森の中で
他の方のレビューを見ると「ローリ大嫌い」って意見が多くて辛いんですけど、この回で見せたシェーンへの感謝と謝罪の気持ちは本心だと思うし、これ以上の言い方ってないのでは。聞いてて涙出たわ。でもあれがシェーンを最後の暴走に駆り立ててしまったんですよね?全員かわいそう。超やるせない。
【第13話】壊れゆく人格
これまで控えめだった分を一気に取り戻す勢いで押し寄せるウォーカーの大群!全メンバーによる総力戦、そしてド派手な納屋大炎上!
幾人かが犠牲になり、散り散りになりながらも再び最初のハイウェイ集まった仲間たち。せっかく生き延びたのにみんな全然まとまらないし、リックブチ切れて超おっかないし、全く希望が持てないよ……。
アンドレアを救ったローブ&ニンジャソードの謎の人物、もうこれだけで白飯が食えそうなかっこよさでした。シーズン3楽しみ!