- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988105070639
感想・レビュー・書評
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サブタイトルにある「裁判」が、中学生よる裁判であり、しかも生徒たちがしっかりと検事と弁護に分かれて様々な伏線を解き明かしていくのは見ごたえがあった。
そして最後には予想しない結末を迎える。
宮部みゆき原作というだけあって非常に見ごたえのある映画であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Netflixにて。面白かったですよ。いずれか原作読み直したいなあ。
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Amazonプライム・ビデオにて。
前編でキャスト全員にイライラしたわけだが、まあだいぶイライラする人は減ったかな。
とはいえそれでもイライラするな。
まあなんというか綺麗に終わったわけだが、それでいいのか?
もしこの現場に僕がいたら感動などせず、茶番だと怒って帰ったぞ。
誰も負けていない裁判ではあるが、結局誰も救われなかったのではなかろうか?
何かをやり遂げた充実感は残るだろうが、結局誰も救われていない。
そんな気がする。
とそこまで含めて非常によい作品であったと思う。
その辺わりとリアル。
自己満足で終わるようなところわりとリアル。
だからこそよい。 -
中学生が仕切る裁判の緊張感に圧倒される。
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感想は前編にて。
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真実は、意外にも善意によって隠されていく
人の優しさと心の弱さ、そして強くあろうとする勇気を知ることができる映画だった
ごまかしばかりのオトナたちの前で
誠実に真実を追求し、自分の罪と向き合おうとする生徒たちにぐっときた
余談だけれど――
舞台は1990年冬から1991年の夏にかけて
なんと、1989年平成元年に中学に入学した彼らとわたしは同じ歳だった
彼らが使う文房具にすごく見覚えがあったので、なんだか妙に親近感を覚えた
(検事助手の子が使っていた赤ペンは2年後にわたしが簿記検定で使ったのと同じだったよ/笑) -
大人が考える子供の安全や安心、健やかな学校生活って言うのは子供たちの考えやリアルとは掛け離れていたりすることってありますよね。
自分も親となってみると自分の子供たちが学校でどんな友達がいて、どんな立ち位置に居て、どんな考えを持っているのか何も知らないし、分かりようがない。
そんな感じだったりします。
それでも自分の子供たちにはより安全で安心できる環境で過ごさせてやりたいとか、心に傷を負うようなことは出来るだけ避けて通らせてあげたいと願っていたりしてしまいます。
守ってあげたい…そんな気持ちだったりするんですが、それは一方的な押し付けだったりするんですね。
子供からすると親たちのやる事は余計なお世話だったり、意味不明だったり、横暴だったり無責任と感じてしまうことだってあるんですね。僕にもそんな体験をした記憶があったりします。
本作はそう言った子供と大人の世界の考え方の違いやその違っている部分を上手く混ぜ合わせて繋げるようなそんな物語だったような気がします。
もし自分がまだ学生で、学校で友達とか同級生が事件に巻き込まれて死ぬとか、自殺するとか、そんなヘビーな体験をしたらどうやって心の中を整理しただろう。
作中の主人公たちが立ち上がろうとする前のように、事の詳細なんて何も知らされないまま、わだかまりを胸の内に色濃く残したまま忘れていく…そんな感じでしょうか。
余りにも大きな衝撃を受けてしまったら誰だって立ち直れない。早く元に戻る為に、何事もなかった事として考えることをやめる。そうやって何も解決できないで誰もすっきりしないままで日常へ戻っていく。
子供であれ大人であれ、人の心はもろくか弱いものです。打たれ強さなんて持ち合わせてはいないんですね。
人の目やうわさ話にさらされるなんて想像もしたくないくらい怖いし、出来るだけ関わり合わずに逃げていたい。でも、それだけでは乗り越えられない傷を負うことだってある。
「心を血だらけにされた…」とても印象的なセリフでした。
未来に向かってちゃんと考えて生きていこうとするならば、過去はしっかりと総括しておくことは大事なことです。それは現代の日本の社会に於いても置き去りにしてきたことかもしれません。
自分に起こった事故や問題に直面した時、逃げる事は大事な解決法の一つです。
引きこもりや暴力、非行なんて全部、逃げの一種じゃないでしょうか。でもその方法は長く尾を引いて、今よりもさらに心を血だらけにしてしまう事が多いように思います。
「目の前に鎮座する腫れ物にちゃんと正対して向き合ってみる」
それを行うにはとても勇気がいります。向き合う事で傷ついてしまう事を覚悟しなくてはならないんだからです。
誰だって痛いのは苦手です。肉体的な痛みより精神的な痛みは強烈です。死んだほうがましだと思えるほどに強烈なんですね。
それを受け止める覚悟なんて並大抵では出来ません。
それに挑戦する姿に勇気を感じました。前に進むために胸の内に巣食う暗黒面。その支配から抜け出すためには戦うしかない。
強い気持ちが、強い意志が、彼女と彼の目に宿っていていました。そこは本当に素晴らしかったです。感動しました。
支える家族も千差万別でしたが、気持ちのベクトルはみんな同じなんですね。子を愛す親の気持ちに胸が締め付けられてしまいました。
人を裁くという場を使いながら、告白の場であり再生の場でありました。逃げるのも突き放すのも向き合うのも方法です。
解決する方法はいっぱいあるんですね。人それぞれに違った方法でいいんですね。
最後に、自殺した彼は人生に絶望していたようでした。何故そんな風になってしまったのか、知ってみたくなりました。
生きるって難しいですね。それでも家族や環境や社会が生きていく難しさを少しづつでも解きほぐし寄り添い合えるようになればいいですね。
とても良い物語でした。ちょっと長い作品ですけれどおススメです。 -
良い作品でした。
藤野涼子の持つ、透明感のある真摯さ
に、心がうたれ 騒いだ。
真実を見つめる目が なんとも清々しい。
それぞれの傷をやさしく みとめながら
それを 自分で 背負うことしか
生きて行く道がないことを 示す。
なにが 問題なのか?
複雑で絡み合った 糸を 揉み解して行く。
真相にたどり着いた時に
だれもが 傷を持ち その傷に立ち向かおうとする。
あぁ。いい気持ちになった。
いきていることの楽しさを感じた。
それにしても、柏木君は その毒舌が
どこから来ているのかよくわからないが、
その行動様式も まわりに 迷惑を与える少年だね。