- Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)
感想・レビュー・書評
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女子中学生の会話や心情の流れがすごいリアルに描かれているなと思った。フランスの王政と関連づけてお話を展開させているのも斬新でおもしろかった。形勢が二転三転して飽きることもなく、続きが気になって一気に読了。
最後の終わり方には感動した。
「グループを作るのが悪なのではない、それに上下関係をつけることが悪なのだ」
という言葉が特に心に残った。
誰に対しても仲良くなれる人になりたいな、と思わされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女子中学生の世界も大変だなぁ、と思いつつ楽しくよみすすめた。
ラストが特に良かった。
「ラインなんてそもそも誰が決めたの? そう、そんなものは最初から存在しないのだ。」 -
柚木さんの小説はどれも女性を元気づける内容だが、これもその一冊で特に女子中学生、高校生を元気づける作。教室内カーストを題材に、女子中学生の友達関係、上下関係、先生への親への思いなど。著者がフランス文学出身だからという訳ではないのだろうが、マリーアントワネットなどにかけているところも、おもしろい。中学生の課題図書っぽくもあるが。
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女子中高一貫校?でとても閉鎖的な環境でのスクールカーストのはなし
クラスの中で最下層の子が、最上位層の子の最下層への転落からはじまる
転落のために最下層へ受け入れてくれないかという打診があるのにびっくりした
最下層が最上位層になったわけではないけど、一目置かれる存在になったのは面白かった -
手元に置きたい一冊。
スクールカーストの話。女子同士の友情、ヒリヒリ感がよかった。子が母親を求める描写に泣けた。自分も親になったら範子の母みたいな存在になりたい。 -
前原範子はヨーロッパ史が大好きな中学二年生。フランス革命でのマリー・アントワーネットのことは誰よりも知っている自信がある。そんなアントワーネットのように気品をもってギロチン台の前に立ったかのような滝沢さん。心の中では王妃と呼んでいるのだ。クラスの中の人気者の彼女が黒崎さんから追求を受けている。安藤さんの鞄の中に自分の腕時計を入れて、彼女が取ったように見せかけたというのだ。女子学校は怖いな〜。自由が丘駅前ロータリーや自由が丘デパートが出てきて、懐かしいな〜。
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セールで安かった
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機内ものとして「Nのために」と一緒に読む。
本って自分の想像力も加わって最終的に正しい形になるんだなと思った。人によって思うこと、思い方は違うだろうけれど、それで感想が違ったりしてもそれはそれで正解と。
この本は逆に想像の余地が全然なくて、全部話してくれちゃうから、圧迫感が強すぎて、一気に読めない。途中休憩を入れないと。全部作者と主人公がくれちゃうから、もしかしてこの子は…とか想像する隙間が全くなくて、読み手の前向きな気持ちが溢れちゃって辛い。
併読してたからこそ気づけたのかも。
Kindle ¥199 -
中学生こわい。女子の派閥こわい。
自分は中高とグループに属せなかった側の人間ですが孤立するキツさを思い出した…。でもグループ内部の人たちも彼女らなりに色々大変だったのでしょう。多分。