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- / ISBN・EAN: 4988013359987
感想・レビュー・書評
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【STORY】 (Amazonより)
≪ニューヨークの街角を録音スタジオに! ?≫
ミュージシャンの彼デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、ライブハウスで歌う失意の主人公グレタ(キーラ・ナイトレイ)。
偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)との出会いがデビューの話しへと発展するが、
録音スタジオは、なんとニューヨークの街角!?!?
路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームとゲリラレコーディングは実施され、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。
そしてアルバムが完成したその日、誰もが予想できなかった最高の「はじまり」が待っていた。
なんでもないストーリーなのですが なんだかずっと見入ってしまうという不思議な感じがしました。
グレタの歌声がとても心地良いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たとえ人生の一時でも、こんな「同士」と出逢えて何かを創れたら、素敵だなあ…と、愛おしくも染み染みと見終えた作品。
駆け出しの女性ミュージシャンと落ち目の中年男性プロデューサーの偶然の出会いから始まる、再生と前進の物語。
駆け出しミュージシャンのグレタは、同業で先に売れた彼氏のデイヴに裏切られて失意のどん底にいる時、たまたまバーで唄って、音楽プロデューサーのダンの目に留まる。
とはいえ、ダンはといえば、ここ数年はヒットに恵まれず、自身が持つレーベルでも、共同経営者からクビ宣告されたばかり。おまけに、妻や娘とは別居中で、こちらも公私ともにどん底状態。
それでもグレタの才能を確信したダンは、二人で彼のレーベルに売り込みをかけるけど、デモテープがなくては意味がないと門前払い。
スタジオを借りるお金のない二人は、仲間を集め、ニューヨークの街角のあらゆるところで、ゲリラ的なレコーディングを重ね、アルバム制作に乗り出す。
地下鉄のホームで、ビルの屋上で、スラム街に近そうな寂れた街角で…何も持っていないのに、音楽への愛と創作欲に身を任せて、活き活きと楽曲を生み出していく二人とバンドメンバー。
元カレのことで自身も穏やかじゃないというのに、ダンの崩壊している家庭を取り持とうと手を差し伸べるグレタ。
夜の街で、お互いの心をさらけ出し、通わせるように、それぞれの音楽のプレイリストを、一緒に聴くシーンなんか、とても素敵。
グレタとダンの心の距離はこれ以上ない程に縮まるのだけど、アルバムが完成したときに二人がとった道は…というお話。
ストーリー展開自体はとてもシンプルなのだけど、その分、音楽が際立っているし、単なる成功物語ではなく、音楽業界の課題やジレンマなどを巧みに盛り込んでいるところもいい。
グレタの、自分の作った音楽を、そのままの形で届けたいという一途な想いもわかる。
けれども、多くの人に聞いてもらうには、大衆受けしそうな要素の盛り込みやアレンジ、一定のレールに乗せなくては、結局は誰の目にも耳にも入らず、消費者に届かない、という業界人の意見もわかる。
このジレンマは、どちらが正しいということはなく、何かを産み出し、発信するときには、ずっと付いて回るのでしょうね。
だからこそ、ラストで、グレタの思いを組んで、プロデューサーとしてはあるまじき行動をとったダンの心意気に、胸が熱くなります。
ラストは、素敵な反面少し悲しいのだけど、それもまた、人生の一ページを描いている、といった感じて、心に残る作品です。 -
ニューヨーク。シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、同じミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、失意のままライブハウスで歌っていた。
そこに偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかける。
ところが、その録音はニューヨークの街角で行うという。セントラルパークやチャイナタウン、橋の下、路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームなど、グレタのゲリラレコーディングは続いていくが、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。
やがてアルバムが完成したその日、誰も予想できなかった最高のはじまりが待っていた……。
キーラ・ナイトレイ主演、様々な問題を抱える人々が音楽を通じて運命を切り開く姿を描く人間ドラマ。
回想シーンを巧みに取り入れながら失恋した女性シンガーソングライターのグレタと崖っぷちの音楽プロデューサーのダンの音楽への想いや音楽によって人生に輝きを取り戻す過程を丁寧に描き、音楽業界の裏側や映画ネタ(タクシードライバーやザ・エージェント)を絡めて、傑作映画に仕上がっています。
グレタとダンが交わす、素材の良さを生かした音楽かアレンジやPVなど惹き付ける要素も大事かという音楽論、ゲリラレコーディングの様子やグレタとダンがお互いに自分たちのプレイリストを分かち合うために二人でイヤフォンをつけ二人のプレイリストを聴き合うシーンは音楽の原初的な楽しみを思い出させてくれる躍動感、ヒロインの心の内を的確に表現するキーラナイトレイが歌い上げる劇中歌の数々、音楽を愛している人にこそ響く傑作音楽映画です。 -
「音楽の魔法だ。」
「なにが?」
「こういういたって平凡な風景が突然意味のあるなにかに変わる。陳腐でつまらない景色が、突然変わるんだ。美しく光り輝く真珠に。音楽で」
街なかで録音するシーンの楽しそうな感じ、音楽いいなーって言うのが溢れてきていいですね。
物事が上手く行きだしたときの、セリフ無しでBGMとダイジェスト映像で時間経過を表すテンプレ表現、ほんと好きだな〜。
オチも気持ちいい映画だった。
エンドロール流しながらの結末部分だったけど、なんかテレビ放送バージョンみたいな雰囲気だけど始めからこうだったのかしらん。 -
予想以上にすごくよかった! 音楽プロデューサーの高校生の娘がはじめて演奏に参加したシーンでなんだかわからないけど感動して涙が出た。わたしはそんなに音楽好きというわけじゃないんだけど、音楽っていいな!とすごく思える。
お金がなくて、有名じゃないミュージシャンを集めて、機材を外に持ち出して手で持って、ニューヨークの街なかで騒音やその辺にいた子供をコーラスに入れたりして、一発録りで、ってアルバムをつくっていくところがとても素敵で、ものすごく楽しそうで。あと、マーク・ラファロとキーラ・ナイトリーがふたりで携帯プレーヤーで音楽ききながら街を歩きまわるところも、すばらしい。(ふたりで同時にきくためのスプリットっていうコードみたいなのがあるってはじめて知った。DVDの特典にもなっている)
音楽プロデューサー役のマーク・ラファロが、ものすごくかっこよく見えて、リズムとって踊ってるところとかミュージシャンにしか見えない(役者だから当然なんだけど)。
マルーン5のアダム・レヴィン、最初に、メガネかけていかにも文化系な感じで登場したとき、だれこれかっこいい、って思ったー。キーラ・ナイトリーもかわいい。
以下ネタバレ。
マーク・ラファロがキーラ・ナイトリーとくっつくのかな?と思ったけど、そうならずに、それぞれ元のサヤに戻ったのがなんだかとてもよかった。 -
BEGIN AGAIN
2013年 アメリカ 103分
監督:ジョン・カーニー
主演:キーラ・ナイトレイ/マーク・ラファロ/アダム・レヴィーン(マルーン5)
大学時代からの音楽仲間で恋人のデイヴ(アダム・レヴィーン)がミュージシャンとして成功し、レコード会社と契約、広いマンションに同棲して幸せだったグレタ(キーラ・ナイトレイ)。しかし忙しくなったデイヴの心は彼女から離れていき、ついに別れを切り出される。行き場の無いグレタはやはり昔からの音楽仲間スティーヴ(ジェームズ・コーデン)の部屋に転がり込み、彼女を心配したスティーヴは自分のライブに彼女を連れてゆき1曲歌わせる。偶然そこに居合わせた音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)は彼女の歌声に惚れ込み…。
順番逆だけど、『シング・ストリート』(https://booklog.jp/users/yamaitsu/archives/1/B01N3KO1JD)がものすごく良かったジョン・カーニー監督の、同じく音楽映画。本作ももれなく胸アツでした。前向き音楽愛映画を撮らせたらこの監督はハズレなしですね。
序盤の、同じ場面を3回繰り返す構成は面白かった。バーで歌うグレタのシーンでまず始まり、まずはその場に居合わせたダンが、ここに来るまでの回想(妻とは離婚、娘とは月1回しか会えないのに、よりによってその日にレコード会社の仲間と喧嘩してクビになり、娘にも妻にも軽蔑され自信を失いぐでんぐでんに酔っぱらって…)そこでグレタの歌を聞き、その素晴らしさに開眼。ギター弾き語りのグレタのテンション低めの歌に、ダンの脳内でどんどんアレンジが加わっていく場面がとても良い。
そして今度は、デイヴに振られて傷心だったグレタの回想。冒頭のバーでのライブシーンに辿り着くまでそんなことがあったのね、っていう。注目すべきはデイヴ役をマルーン5のボーカル、アダム・レヴィーンが演じていること!終盤のライブシーンなども含め、さすが本職、歌が素晴らしい!彼の歌ひとつでラストの説得力が全然違ってくる。
さてそんなわけでダンとグレタが出会い、ダンはグレタのプロデュースを申し出る。しかしレコード会社はまずデモテープを聞かせろと言う。そこでダンは、ニューヨークの街のそこかしこでゲリラ的にグレタの歌を録音したアルバムを作ることを思いつく。彼の昔の人脈や、才能はあるのに埋もれているミュージシャンを集めてきた即席バンドで、ゲリラ録音を繰り返す一行。ホントに楽しそう、わくわくしてくる。
ちょっとやさぐれてたダンの娘のバイオレット(ヘイリー・スタインフェルド)も、次第に父を見直しグレタとも打ち解けバンドに参加する。そんな中で、時に喧嘩をしつつも、次第に心を寄せ合っていくダンとグレタ。二人がヘッドフォンを分け合ってお互いのプレイリストを聞かせ合うシーンも良かったなあ。プレイリストって性格でるよね、みたいなセリフがあったと思うけど、ほんそれ。
しかし安易に二人を恋仲にしたりしないのも、この監督のセンスの良いところ。グレタを捨てておきながら今更未練たらたらのデイヴ、ダンと妻との離婚の事情など、それぞれの恋模様を交えてラストはデイヴのライブシーンの歌で聴かせる。グレタが最終的に選んだ結論はご想像にお任せする感じになってるけど、とにかく見終ったあとの気持ちが前向きになるのが良いですね。あとスティーヴが何気にとっても良い奴で、彼にも幸せになって欲しかったです。 -
よかった!!
良すぎてサントラ買った!!
キーラナイトレイの「lost star」の譜面まで作ってしまった…!!
うまくいってないことは人それぞれにあるけれど、本気で音楽をし始めることで人生の歯車が動きだす
それはエキサイティングだったり、スイートだったり…
いい曲を聞けばバックバンドの音が同時に聞こえてくるプロデューサーと、それを音にする街角のミュージシャンたち
ジョンカーニー監督、楽しい映画をありがとう!と、言いたい気持ちにさせてくれた映画でした -
落ち目の音楽プロデューサーであるダンがふと立ち寄ったバーで、たまたまステージに上がらされ歌う羽目になったグレタ。彼女の歌を聴きながら、ダンの頭の中で無人の楽器が音を奏でアレンジを組み立てる。あの冒頭のシーンに「これは良い映画の予感!」ってゾクッときた。
デモ音源の録音にスタジオを借りる予算が無いと言う理由で考えた結果、「PCとマイクと編集ソフトがあれば、そこがスタジオ!」と、ニューヨークの色んな場所でゲリラ録音を仕掛ける。その雑踏の環境音をバックにキーラ・ナイトレイのナチュラルな歌声が沁みる。このシーンがホントに素晴らしく、うるうるしっぱなし。
改めてバンドとか音楽やってる人達が羨ましくなるし、音楽好きの全ての人にオススメしたくなる映画である。
安易な選択に走らず、しっかり前向きになれるラストも良かった。
あと、「似てるけど、ちょっと違うか?」って思いながら見てたけど歌声を聴いて「やっぱマルーン5のアダムー!」ってw
4.7点 -
恋人に浮気され失意の売れないシンガーソングライターのグレタと、自身が立ち上げたレーベルの社長の座を追われ、家庭もギクシャクしているダンが、手を組んでアルバムを作ることになる。
アルバムを作ることで、グレタが売れることが出来るのか、恋人とよりを戻すことが出来るのか、ダンがレーベルに戻ることが出来るのか、家庭での地位を取り戻すことが出来るのか、どうなる?というような話。
グレタの歌声がまじで素晴らしいです
歌声にうっとりしました。
ダンの生き様がロックすぎますね!かっこいいです
最後、心情が分からないのだけども、最後そういう決断かーと思うところがあって、意外な結末おもしろかったです。
歌好きにはおすすめです!