暴君皇子の執愛 奪われた純情 (ガブリエラ文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 半分近くまではコメディとして読んでいた。半分を過ぎるとシリアス、終盤はまたコメディ。お話のトーンの落差が大き過ぎて、読んでいて居心地が悪かった。
    最終盤、ヒーローが障壁を打破するために行ったことをヒロインに種明かしするのだが、それは語りではなく物語内でリアルタイムで物語ってほしかった。ヒロインの知らないところでお話が進んでいるというのはTL小説あるあるだが、物語性が卑小にならざるを得ない。
    ついでにだが、TL小説を読んでいて、「いじましい」ではなく「いじらしい」だろうと内心ツッコミを入れるのは初めてではない。
    ★は実質2だが、比較的好きな作家さんなので。

  • 帝国の皇太子✕宮廷に出仕している属国の王女。

    子供の頃から出仕するので、2人の出会いは少年少女の頃。
    母親に呪いをかけられた(魔法とかではなく精神的に)皇太子は完璧を装っていて、全てをさらけ出せる相手は主人公のみ。
    主人公は天然も入ってるけど、皇太子は自分をゴミ箱扱いしてるだけ(完璧を装うために愚痴などを吐き捨てる)と思っているのもあり、皇太子の気持ちに気付かない(んじゃないかなと思いました)。

    ある日、皇太子の結婚話が急に進み、婚約者が宮廷にやって来て、2人の関係が拗れていくお話(TL)。

    どうしても主人公を手放したくない皇太子は、国に帰ろうとする主人公を襲い、地下に監禁。
    主人公が国に帰ろうとした理由が、皇太子に怒ってだったわけですが、そりゃ怒るよなーと。それだけ傍にいて、そういう風に思われるって想像出来なかった?とも思いますが、皇太子に耳を塞がれてたから仕方ないのかな。
    皇太子が監禁場所をすぐに用意できた理由が悲しかったです。

    監禁中に皇太子が婚約者を嵌めて、婚約はなくなり、地下監禁から地上軟禁、クライマックスへ。

    監禁中に起こったことが、ページ数の都合で20ページほど削られたそうで、あとがきでブログで読めますってなってたんですが、そのブログがなくなっていて…。探せばあるかも?と思ったんですが見つけられませんでした。数年前だし、仕方ないですね。
    読みたかったorz

  • Kindle版読了。

    子供の頃にヒーローに脅され専属侍女として仕える事になった18歳の小国王女ヒロインと、強大な帝国の猫かぶりの腹黒皇子で金と蒼の左右異なる瞳を持つ22歳皇太子ヒーローとのすれ違いラブストーリーです。

    …実は以前に書籍版を購入して積んでいたのですが、いざ読もうと思った時に探し出せず、諦めて電子書籍を購入しました。(^_^;)

    『暴君皇帝の純愛』のヒロインとヒーローの500年後の子孫がヒーローです。
    ご先祖様と同じ「金銀妖瞳(ヘテロクロミア)」です。

    まず、ヒーローの身長が2メートル近いというのに驚きました!
    ヒロインとは身分差&身長差カップルになります。

    ヒロインとヒーローの出会いは子供の頃です。
    ヒーローが泣いている所を偶然見てしまったヒロインは、小国の王女でありながら皇太子であるヒーローの専属侍女に抜擢されてしまいます。
    ヒーローは国民の支持も高い品行方正な完璧な皇太子ですが、ヒロインにだけは皮肉屋で毒舌家の本性を見せます。
    ヒロインもヒーローに脅されながらも、遠慮せずに言いたい事をぽんぽん言い合う仲です。

    自分がDTだと臆面もなく宣言するヒーローは大変好みです(笑)!
    あと、自分から逃げようとするヒロインを豪奢な地下牢に監禁してはらむのを目的としたH三昧をするヤンデレヒーローですが、脱DTの相手はヒロインしか考えられなかったと言ったり、結婚したら妻だけを生涯愛すると宣言する一途な皇子様なのは良かったです。

    2人の初Hは、去って行こうとするヒロインを繋ぎ止めようとヒーローがヤンデレ化して無理矢理の展開になりましたが、ヒロインも本当はヒーローの事が好きで許しているので悲壮感は感じませんでした。

    ヒーロー視点があるので、彼が今でも亡き母親の呪縛に囚われ、ヒロインだけが唯一の救いである事が分かります。
    …とはいえ、ヒロインを地下牢に監禁する展開はやり過ぎだと思いました。
    せめて部屋に軟禁くらいで留めて欲しかったです。

    後半はヒーローが戦場に行くというシリアス展開ですが、ヒーローのピンチにヒロインが駆けつけるという勇敢さを見せてくれて、好感度が上がりました。

    出来れば、ヒーローがヒロイン実家に結婚の挨拶をしに行くエピソードとか、ヒロインが正式な皇太子の婚約者となった後の皇宮での話とかが読みたかったです。

    腹黒ヒーローが婚約者の雌カマキリ姫君を陥れた攻防戦の一部始終が、作者さんのブログで読めるとあったので本編読了後、早速読んでみました。
    姫君視点だったので、彼女の本性が余すとこなく前面に押し出されていて楽しかったです(笑)。

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著者プロフィール



「2022年 『復讐者は純白に溺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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