バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [DVD]

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監督 : アレハンドロ・G・イニャリトゥ 
出演 : マイケル・キートン  ザック・ガリフィアナキス  エドワード・ノートン  エマ・ストーン  ナオミ・ワッツ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2015年9月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142105813

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • かつて大スターだった男の再起をかけたブラックコメディ。
    アメリカンビューティを思い出す感じで、万人受けはしなさそう。
    ラストの意味深な終わり方も賛否分かれそうだけどなかなか面白かった。

  • これをコメディと紹介するのは誤解を生むんじゃないかなあ。たぶん、あまり映画を観ない人が「沢山賞をとってるし、コメディだったら面白そう」と観てみると頭の中が「?」だらけになりそうだ。賞に選んだのは一般人ではなく業界関係者なので、皮肉や自虐(悪い言い方をすれば内輪ウケ)を理解した上で観る必要がある。それでも現実と妄想が混在していて理解しにくい内容なんだけど。
    アメリカのショービズ界は日本のように曖昧ではなく、映画スターと舞台俳優との間で『格の違い』をめぐる牽制のようなものがあって、業界を描いた映画では度々皮肉られてきた。この映画にもそれがあり、一般受けするヒーロー映画の元スターが娯楽映画を低俗とみなすプライドの高い演劇界でもう一度再起をかけるというのはかなり難しいことだ。この映画に出てくる人々の大半は精神的または人格的に不安定で、ワンカット風映像も振り回されているかのようで不安定。笑えるようなものではない。ラストはハッピーエンドかバットエンドか議論が分かれるところだけれど、全体的にこの映画は切ない映画なのだ。

  • BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)
    2014年 アメリカ 120分
    監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
    出演:マイケル・キートン/エドワード・ノートン/エマ・ストーン/ナオミ・ワッツ/アンドレア・ライズボロー
    http://www.foxmovies-jp.com/birdman/movies/

    マイケル・キートンといえばティム・バートン版の『バットマン』。私はリターンズまで映画館で見ている世代です。今の若い子にとってはクリスチャン・ベールだろうけど、私の年代だとバットマンはやっぱりこの人。そのマイケル・キートンが、自らの人生のパロディのような、アメコミヒーロー映画『バードマン』で一躍スターとなるも、今は落ちぶれて舞台での再起をかける中年俳優リーガンを演じたのが本作。そんな脚本書いた監督も凄い(酷い?)けど、よくこの役のオファー受けたなあ。でもこの映画のおかげでマイケル・キートン自身も再評価されたわけで、そういう意味でも映画と本人が二重映しになってしまうのも結果オーライ?

    ラストシーンの解釈は正直どう判断すべきか自分にはわからないし、そこだけはちょっと難解といえば難解だけれど、テーマ自体はいたってシンプル。要約するとこれは単純に「愛されたかった男の話」、ただそれだけだと思う。注目されたい、評価されたい、認められたい、愛されたい。映画の中で娘のサムが指摘するようにそれはツイッターやフェイスブックで「いいね」してほしがる若者の自己承認欲求と実は同じ。人間はいくつになっても他人に必要とされていたいし愛されていたい。しかも身近で特定の誰かにではなく、むしろ不特定多数に。それは役者という職業を選ぶ人間にとっては余計に強い願望で、リーガンだけではなく共演女優二人も似たようなことを口にする。

    這い上がろうともがくリーガンの姿は、痛々しく悲愴でありながらもどこかコミカルで、マイクと取っ組み合いになる場面など私はかなり微笑ましかった。真面目に語り合っていた女優二人が突然同性愛的感情に目覚める(?)ところなども(笑)。パンツ一丁でのし歩く場面は、そういえば宝塚の人だったかな、似たようなエピソード(うっかり楽屋口から出たら戻れなくなってしまい、正面ロビーからファンをかきわけて戻ったというような)を聞いたことがあった気がする。意外と舞台俳優あるあるなのかも。パンツ一丁かどうかは別として(笑)

    リーガンの超能力に関しては一種の中2病と解釈しました。タクシーの運転手が無賃乗車で追ってくるくだりで、すべてはリーガンの脳内妄想にすぎなかったことはわかる。かつて映画の中で演じたヒーローのように、現実の自分にも特別な力がある選ばれた人間なのだと彼は思いたかったのかもしれない。けれど映像で見るそれらの妄想現実はとても幻想的で美しかった。リーガンの背後にバードマンが現れて翼を広げるシーンなど、とにかく印象的。あとリーガンの感情に寄り添うかのようなジャズドラムのインパクトも素晴らしい。

    しかしだからといって、ラストの病院での一連のシークエンスまでリーガンの妄想だったとは思いたくないなあ。対象を映さずサムの表情だけで見せるラストシーン、あのとき彼女は確かに飛翔する父親の姿を見たのだと私は信じたい。

  • ドラムソロが緊迫感や停滞感の創出に大いに役立っている。
    ハリウッド映画でありながら、アベンジャーズなど大衆娯楽映画を揶揄し、ニューヨークの演劇界、ブロードウェイ文化に対し敬意と挑戦をつきつけているのか?
    演劇を創り上げるということに挑戦した物語として、少しドキドキしながら見続けた。リーガンの超能力は想像の世界なのか、最後に飛び出すために積み重ねたものなのか。映画ならではの不思議感があるが、空を飛び回った後にタクシー代の請求があるあたり、「単純な」超能力ではないことが示されているのか。

    エマストーン目当てで見たのだが、最近とはかなり異なる荒々しさが逆に初々しい。

  • 「もう一度輝くために。もう一度愛されるために。」
    人生をやり直そうと奮起する男の可笑しくて切ない物語。

    「ショービズの世界に精通した者によるショービズ自体を風刺した映画」
    「ニューヨークの街とブロードウェイは本作のキャラクターだ。
     街で起きていることや行き交う人々、照明や車の往来、
     そこにあるものすべてが必要だ。」

    役者が認められようとする気持ちは万人に共通するものだ。
    「リーガンは今まで賞賛を受けることが愛情だと勘違いしていたが、
     そうではないと気付いたことで、
     自分自身を認め他人を愛する方法を苦しみながら学ばなければならなくなる。」
    真に認められたい主人公と、すぐに有名になることを求める現代社会。
    現代人にとって、成功とは作品の成果ではなく、 
    “いいね!”を手にし、すぐに有名になることだが、
    それは勘違いに過ぎない。SNSメディアの即効性は、現実を簡単に捻じ曲げる。

    「愛と許しを気まぐれに求める」
    リーガンは愛されたいと願い、その愛をどこに求めればいいか、見つけようとする。
    彼は徐々に、芝居で自分が演じている男になっていく。
    絶望した男、モーテルへ出かけ、自分を愛してほしいと懇願する男に変わっていく。

    人に委ねるものが評価なら、自分に委ねるものは答えだ、真実だ。
    自分を愛し、許すのなら、鳥のように自由に羽ばたいて行ける。
    人を愛すことも自由だ。理由などないのだから。愛したいから愛すのだ。
    いつでも輝ける。いつでも愛される。人生は自由なのだ。

  • 全盛期を過ぎた中年俳優の再起を掛けた挑戦に、魔法をかけてみせられた感じ。
    どこか空想めいたシーンをちりばめた事でファンタジックでシュールなタッチが特徴的な作風だった。

    舞台での演技に最善を尽くす主人公(かつての英雄・バードマン)は誠心誠意頑張って(いるつもり)だか、もがけばもがくほど周囲から孤立していくのだ。家庭でもダメのレッテルを貼られ、プライドも底を尽き掛けた時、過去の自分=バードマンが現れ自身を鼓舞するのが主題の様だ。話の筋としては「人生のリベンジ」って意味でよく取り上げられるテーマだし、そこの所は過去の成功体験による浮き沈みを味わっている最中のトラウマを最新CGで鮮やかに見せた位で、特質して面白いか?と言われるとそうでもない。

    本作はアカデミー賞の賞レースには勝った方だが、個人的にはイマイチ。

  • 〜2015

  • 自分はもっと何かになれるはずだったと思う。リーガンはその何かを少し味わったことがあるので、喪失感が凄いのだろう。アイアンマンをこき下ろしたりするの可笑しかったし。娘に指摘されて何も言えない。バードマンは過去のことだと自分でもわかっているから、足掻く。カーヴァー作品を舞台劇にした理由もまぁ陳腐だけれど、そこもいい。超能力のようなものや、幻聴は精神世界をあらわしていると思った。観念的なのが苦手な人は無理かも、この映画。ワタシはとても気に入った。これから、何度も何度もみることになりそう。しかし、鼻の形がかわると全く別人ね。最後のシーンについてはもっと色んな風に考えられそう。ワタシはリーガンは死んでいないと思う。

  • 訳のわからない映画だった。一体どっからどこまでが幻覚なんだろう。と思ってまた見たら最初から宙に浮いていた。フィクションでそれを言っちゃおしまいよってやつなのかなー。
    愛されたい、認められたいの欲求が強すぎで、あまり感情移入できない。最後、黒のバードマンとの対比を顕著に意識した白の仮面を剥ぎ、バードマンの影響なしに空を飛ぶという狙いは分かるんだけど、そこに希望を感じることはなかった。ただそれだけ。
    批評家受けが良くてのオスカーなんだろうか。大衆映画とは言えない。この映画が好きな自分が好きタイプ。

    カメラワークは面白かった。ドラムの効果音も含めてスタイリッシュな映像がこの映画の世界観を作っているんだと思う。でもぐいぐい引き込まれることはなかった。単純に相性の問題と思うけど。
    エドワードノートンってやっぱりいい役者だなーと思った。

  • 素晴らしい映画だった
    全編通してカメラの動きとドラムの音がずーっと臨場感出してて
    超能力、達観、幼稚、エゴ、無知、栄光すべてしっくり理解できた

    久しぶりに揺さぶられる映画みた

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