ギリシャに消えた嘘 [DVD]

監督 : ホセイン・アミニ 
出演 : ヴィゴ・モーテンセン  キルスティン・ダンスト  オスカー・アイザック 
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021144292

感想・レビュー・書評

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  • ギリシャが舞台ということもあり、『太陽がいっぱい』を思い起こさせる話だなーと思っていたら、パトリシア・ハイスミスが原作でした。なるほど。
    ヴィゴ・モーテンセンとキルスティン・ダンストの完璧すぎるリッチな中年カップルと、才能と美貌はあるが金もコネもない青年。この構図がまず『太陽』に重なりますね。しかし男ふたりは最初から互いに強くひかれながらも同時に相手をひどく警戒して自らを明かさない。その中で2つの殺人が起きることになります。
    美しい女をめぐる年上の男と若い男の争いのように見えつつ、実はナイーブな感情を含んだ疑似的父子関係の物語であるというのがこの物語の魅力でしょう。ずっと世間を欺いて生きてきたヴィゴ・モーテンセンが、わざと犯罪にまきこんだ青年に「君にだけは腹を割って話せる」と、本気だか冗談だかわからない愛着を見せる場面がいい。そして最期にはすべての責任を回収して物語にけじめをつける。カッコよすぎるなあ。
    疑惑だらけの男たちが主人公の殺人事件の話ではあるけれど、近年のミステリーみたいにストーリーテリングの面白さだけで話を暴走させずに、きちんと人間の心理のサスペンスに収めているところが、品位あるミステリーの伝統にきちんと従っていて、好感大です。

  • つまらなくはなかったけれど、だから何?って感じのストーリーだった。映像はきれいで旅情もあった。しかしそれだけ。敵対とも言える関係性の2人の男になぜに親子の情にも似た連帯感が芽生えたのか?似た者同士のシンパシー?理解が及びませんでした。

  • 「太陽がいっぱい」「リプリー」の原作者として知られるパトリシア・ハイスミスのサスペンス小説「殺意の迷宮」を、今作が初監督となる「ドライヴ」の脚本家ホセイン・アミニにより映画化。
    1962年、ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダルが、パルテノン神殿で優雅なアメリカ人紳士チェスターとその妻コレットと出会う。夫妻に魅了され、彼らのガイドを務めるライダルだったが、チェスターがホテルの部屋に現れた探偵を殺害し、ライダルがその後始末を手助けしたことから3人の運命は激変。警察にも追われる身となった3人は、後戻りできない破滅への道を突き進んでいく。
    紳士とその妻にビゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト。ライダル役に「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」のオスカー・アイザック。
    原題:The Two Faces of January
    (2014年)

  • ヴィゴ・モーテンセン出演、原作がパトリシア・ハイスミスということで見る。

    若い妻を連れた旅行者モーテンセンは苦み走り訳ありの雰囲気がみごと。それをこれも父とうまくゆかないで旅行ガイドをしている青年がモーテンセンに父の面影を見る。この面影を見たことがこの物語の発端だと思う。だが最後にその事をモーテンセンに言うのかと思ったら言わなず、記念の腕輪を埋める場面で終わりだった。言った方が映画が締まった気がするのだが。

    偶然の時間的重なりから次々に殺すつもりはないのに人を殺してしまう、この成り行きがおもしろい。ギリシャの遺跡の乾いた感じが、不安な成り行きに会っている。その砂利だらけの細い道を進むごとに事が思わぬ事態になってゆく様は「眼には眼を」と似てるなと思った。

    原題:The Two Faces of January 旅行者の二つの顔、とは普通の旅行者の顔と、あと一つは実は詐欺師だった、あるいはガイドの父の面影を持つ、どちらなのか、あるいは両方? 本は1964年に英国推理作家協会賞の外国作品賞を受賞している。本の方がおもしろいのかも。


    2014アメリカ、イギリス、フランス
    2019.6.5GYAO無料

  • 人は
    単純な理由や単純な感情だけで
    動くわけじゃない

    黒いサングラスと白いスーツ
    少しくすんだ青い空と遺跡

  • 制作年:2014年
    監 督:ホセイン・アミニ
    主 演:ヴィゴ・モーテンセン、キルスティン・ダンスト、オスカー・アイザック、デイジー・ビーヴァン、デヴィッド・ウォーショフスキー、オミロス・ポールアキス
    時 間:96分
    音 声:オリジナル:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ


    1962年。
    ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダル・キーナーは、パルテノン神殿を訪れた際、優雅な装いのアメリカ人夫婦、チェスター・マクファーランドと若く美しいその妻コレットと知り合う。
    コレットの依頼でガイドを引き受けたライダルは、夫妻と夕食を共にして、楽しいひと時を過ごす。
    その夜、夫妻の元へ1人の探偵が訪ねてくる。
    実はチェスターは、ニューヨークで裏社会の連中を相手に投資詐欺を働き、大金を奪って逃亡中だったのだ。
    揉み合いの最中、誤って探偵を殺害してしまったチェスターは、偶然ホテルにいたライダルに嘘をつき、協力を要請。
    やむなくライダルは偽造パスポートの制作を知人に依頼し、後日、クレタ島で受け取る段取りを整える。
    アテネを脱出し、船とバスを乗り継いでクレタ島に向かう途中で身の上話を語り合う3人。
    しかし、親しげにコレットと接するライダルに嫉妬の炎を燃やしたチェスターは、次第に酒を飲んで粗暴な言動を繰り返すようになってゆく。
    一方、ラジオのニュースでチェスターが探偵を殺害した事実を知ったライダルは、正当防衛が認められるからと自首を勧めるが、相手にされない。逃亡を助けて共犯者となったライダルも、既に後戻りできない。
    そんな2人の男の微妙な緊張関係は、チェスターとコレットの夫婦仲にも深い溝を生じさせてゆく。
    遂に夫婦を殺人容疑で指名手配した警察が大規模な捜査を開始。
    そのプレッシャーに耐えかねたコレットは、衝動的にバスを降りてしまう。
    港を目指して、荒涼とした大地を歩き続ける3人。
    ところが夜、雨宿りのため立ち寄ったクノッソスの遺跡で、コレットに悲劇が降りかかる。
    やがて厳重な警察の包囲網を潜り抜け、トルコのイスタンブールへ辿り着いた彼らを待ち受けていたのは、思いもよらぬ残酷な運命だった…。

  • 破滅していた男が、全ての行動が裏目に出て本当に破滅して行く話。
    ある意味淡々と話が進んで行くので、退屈と言えば退屈。ま、上質のミステリー?ということで。
    でも、ラストがなー。そんな終わり方?

  • ちょっと意味がわからないなぁ〜
    探偵の出現から起こった不慮の事故
    そこから転げ落ちるように
    悪い歯車が軋みながら回転していく

    結局、妻の死も自分の死も
    下手打ってどうしようもない行動の
    成れの果て…

    つまんない作品でした。
    オスカーアイザックはこれからいい役者になるんだろうなぁ〜もっといい作品に出られるようになるといいんだけどね

  • B+。
    なんということもないストーリー展開。に思えるけど、ギリシア神話の素養があれば知的に深読みできたのか?
    映像がきれいなのがよかった。景色や服装など。1962年ってそんなに昔かーー。

  • 2015/9/24 好きな俳優のヴィコ.モーテンセンが出演してるので観た映画。ヴィコの役がチョイ悪親父風になってきて イメージが…違ってしまった。
    最初は それなりに面白かったのに だんだん 思い描いてたストーリーからはズレて来て ミステリーじゃなくなってしまったのが残念。結局 ヴィコが もう一人の主演のガイドの青年の父親に似てると思い 関わって 事件に巻き込まれるという話しなんだね〜テレビドラマだったら 面白かったかも ラストは う〜むって感じかな?

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