ホワット・イフ?――野球のボールを光速で投げたらどうなるか (早川書房) [Kindle]
- 早川書房 (2015年6月24日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (477ページ)
感想・レビュー・書評
-
NASAでロボット工学者として勤務した経験を持つウェブ漫画家が、自身のサイトに寄せられた突拍子もない質問に、物理学や化学、数学、そしてたっぷりのユーモアを総動員して解答してゆく。その問答を集めた一冊をキンドルで読了。
本書の副題は、その突拍子もない質問の一例。ほかにも…
「各元素を集めてキューブ状にして、それを並べて周期表を作ったらどうなるか」
「地球上のすべての人間が一か所に集まって同時にジャンプし、同時に着地したら何が起きるか」
「ステーキをどのくらいの高さから落としたら、地上に到達したときに食べごろになっているか」
「米国全州の中で、飛行機が着陸せずに上空を通過してしまい、無視されることがいちばん多い州はどこか」
…などなど。
よくもまあこんなことを思いつくものだと感じつつも、それを見るとどうしても回答が知りたくなるような質問ばかり。
この質問を見ているだけでもそこそこ楽しいのだけれど、著者の回答がいちいちふるっていて、質問者に「恐れ入りました」と言わしめるほど楽しい。本職がウェブ漫画家とは言え、工学者のバックグラウンドを持つだけあって、回答そのものは極めて真剣。それを大量のユーモアというオブラートで包んでいるものだから、やっぱり読後感は「楽しい「という言葉になる。
もちろん、ツッコミどころはいろいろあるけれど、こんな本を読んで「楽しい」と思う感覚を持てることが肝要なんだと思う。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
chedmiさん私もそう思います。私もそう思います。2022/05/05
-
-
一部のみですが、(他でも検索済みのものは)ネタ暴露(ばれ)にならないものを‥評させて戴きます。
太陽が消滅した(表記上では2024年に太陽消滅と表記されてる年)以降でも‥残念ながら、太陽は別の形で生き残る(いや新たな星として転生します)ので‥有害性の欠如は否定出来ません‥。
しかし有利にも働く(太陽消滅に伴う地球人の全員凍死状態の回避にも働く)筈なので…楽しみながらの御一読の再考を…。