この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇 (文春文庫) [Kindle]

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著者 : 池上彰
  • 文藝春秋 (2015年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)

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この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 池上本の愛読者ならば、今さらという内容だが、東工大の1年生向けの現代史講義じゃしょうがない。高校生、大学生向けとしてはピッタリ。

    しかし、この本を本当に読むべきは、学生を教える教育者たちだろう。著者ほどの準備と理解をして授業に挑んでいるのか、学生たちの将来を考えているのか。教壇に立つことはプロ教育者としてのプライドを持たなければならない。

    ところで本書で説明される日教組の歴史について、公立学校の先生は教えるのだろうか。

  • 「はじめに」に書いてあった
    「歴史を教える人にとって、戦後史は現代そのもの。自分が経験してきたことは歴史と感じません。ところが、自分が経験していない人にとっては、それは歴史なのです。この認識の落差が、戦後史を空白にしてきたのだと思います。」(P11)
    「たとえば2001年9月のアメリカ同時多発テロ。多くの大人にとって、これは現代のニュースです。それが、東工大の学部生にとっては、小学校低学年のときの出来事でした。親たちが騒いでいるのは見ていても、その意味はわからないまま。なのに、親や大人たちは、わざわざ教えてくれることがありません。その空白を埋めようというのが、私の講義の目的です。」(P11~12)
    に触発され、時々日経の連載でも読んでいたこともあり、親世代として私も息子にどう説明していくとよいのか、その参考になればと思い、本としてきちんと読んでみることにした。
    とは言っても、私自身も、戦後復興や55年体制、三井三池炭鉱の話はそもそも生まれてないし、学生運動や田中角栄氏のことも幼いときのことなので、覚えていると思っていることも、実は後から見た映像や本からの知識なのかもしれない。そういう意味では、はからずも私自身の空白を埋めることができたと思う。
    ただ、池上さんは「歴史的な出来事を、現代の視点から切って捨てることは容易ですが、それでは歴史から学ぶことはできません」(P269)とおっしゃり、例えば学生運動の講義で、東工大も学生寮の規則を改正への抗議で全学ストになった話、そしてそれを学生が笑ってしまったことについて、「なぜあんなに皆が怒っていたのか。いまとなっては追体験できないけれど、それが、あの時代の空気だったんだ」(P208)とおっしゃる。全体を通じて感じるのだが、つまり池上さんは、その時代の空気感を理解することが歴史から学ぶということなのだとおっしゃりたいのだろうか?歴史上の出来事を経験した者と、経験していない者の落差を埋めるために必要なこととは、経験した者が当時の空気感を伝えることなのだろうか?
    もちろん、大事なことではあると思う。しかしながら、それを伝えることに熱心すぎると、結局は年寄りの価値観の押し付けで終わってしまうことにならないか。どんなに頑張っても、当時の若者と今の若者とは置かれた状況はまるで違うわけで、たとえは悪いが、富士山を静岡側から見るのと山梨側から見るのとではその印象はまるで違うのに、それを山梨に居ながらにして静岡から見える富士山を感じろと言っているようなものではないのか。
    経験した者としなかった者の落差は厳然として存在してしまう。経験した者として、経験しなかった者に伝えていくことは大事なことはあるけれど、経験した者だけが知っている空気感を強調することが、経験していない世代に「伝える」ということに、本当になるのだろうかと思わずにいられなかった箇所もあった。
    私は、落差を「埋める」のは無理だと思う。むしろ、私達大人の方が、学生の側に立って、経験していない者から見ると、私たちが経験したことはいったいどう見えてしまうのか(上にあげた例のように、当時の学生運動は今の学生には笑ってしまうようなことなのだということ)を謙虚に受け止めることのほうが、「歴史から学ぶ」ことにつながるように感じた。

  • 特に日教組が面白かった。また、政党のところなど、これから学ばないといけないことが多くあった

  • 戦後史について、非常にわかりやすい語り口で勉強になった。
    この時代を生きて来た人が語る歴史が一番リアリティがあって面白い。
    いかにリアリティを歴史の中で見出し、そこから我々が学ぶか、が重要だと思う。

  • 近い現代史、なんとなく分かった気になっていたけれど、全然分かってなかった。正しい知識じゃなかった。
    それにしても池上さんの説明はすごく分かる。分かるから学びが楽しくなる。

  • ・12/21 読了.やっぱりうる覚え、というより若かりし頃興味も持たずに来たつけのせいか、なるほどと思わされる史実ばかりでとても勉強になった.この歳になってようやくある程度の概観ができて様々なことが理解できるようになったことを思えば、今まで難しくて読んでも理解できなかった本を”読んでた時間”がもったいないと思うようになった.

  • タイトル通り、池上さんが東工大で講義を行った内容をまとめた本。
    近現代史は、あまり好きではなかったが、池上さんの本なら読みやすかろうと思って手に取ってみた。
    もちろん予想通り読みやすいのだが、それよりも池上さんのすごいところは歴史を歴史で終わらせず、それが現在の問題にどうつながっているかを見せるところだと思う。
    本や元になる講義の性質上、内容としては、それほど深いところまでは立ち入っていないが、一般的な教養として近現代史を見ておきたい人にはオススメの本。

  • バランスよく戦後史に触れることができた。

  • 曖昧な部分がわかった。

  • 日本が甦るヒントは「戦後史」にあります!

    敗戦から高度成長に至ったわけ、学校では教えない「日教組」、アベノミクスとバブルの教訓まで。
    池上彰教授のわかりやすい戦後史講義を実況中継!

    池上さんの座右の銘は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。どん底日本を変えるために、ほんとうの戦後史を学びたい人への一冊です。

    【目次】
    1 事故からわかる「想定外」のなくし方
    2 どうやって敗戦の焼け跡から再生したのか?
    3「軍隊ではない」で通用するのか
    4 55年体制から連立政権ばかりになったわけ
    5 米軍は尖閣諸島を守ってくれるのか?
    6 エネルギーが変わるとき労働者は翻弄される
    7 “普通の関係”になれない日韓の言い分
    8 学校では教えない「日教組」と「ゆとり教育」
    9 日本はなぜ不死鳥のように甦ったのか
    10 経済発展と人の命、どちらが大事ですか?
    11 米軍基地はどうして沖縄に多いのか
    12 1968年、なぜ学生は怒り狂ったのか
    13 日本列島改造は国民を幸せにしたか
    14 アベノミクスはバブルの歴史から学べるか
    15 なぜ日本の首相は次々と替わるのか

  • 歴史を教える人にとって、戦後史は現代そのもの。自分が経験してきたことは「歴史」と感じません。ところが、自分が経験していない人にとっては、それは歴史なのです。この認識の落差が、戦後史を空白にしてきたのだと思います。

    インフレとは物価が上がること。物価が上がるということは、お金の価値が下がることだからね。

    そして傾斜生産方式です。原発事故以降、エネルギー不足が深刻ないまこそ、国家のエネルギー戦略を確立することの大切さを思うのです。

    バブルは約30年ごとに繰り返すともいわれます。なぜか。バブルで痛い目にあった人たちは、バブルを引き起こさないのですが、この人たちが経済の表舞台から去った後、バブルを知らない世代が中心になると、また同じ間違いを犯しがちになるのです。  愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。この言葉を覚えておきたいものです。

  • 解説はとにかくわかりやすいし、テーマの選び方やテーマごとの独立性も良い。良書。

  • kindleの日替わりセールで購入

    池上氏の豊富な知識で、広い分野について解説されてます。
    この本の内容は、東工大での講義内容を書籍化したものという事です。

    私のように、教養もないくせに、ネットに書いてある事は何故か簡単に信じてしまい
    さも知っているような振りをして、うすっぺらい主張をネットにあげている人は一読の価値あり。
    歴史を知る必要があります。


    この本を読んで、気になったところでは

    原子力についてや、公害についての記事もあったけど
    やはり、何かと話題にあがる沖縄についてでしょう。

    そもそも沖縄が日本に施政返還されたのは、昭和47年であるので
    私が生まれた時はまだ琉球政府だったんですね。
    勉強できなかった自分は、そんな事も知らんかったのですよ…

    つい、この前まではアメリカから返還すらしてもらえてなかったって事になる。

    そして、歴史や世界情勢を知らないと、とんでもない混乱を引き起こします。

    政権をとった時の民主党です。


    鳩山首相の思いつきだった普天間基地移転

    結局、鳩山首相は「学べば学ぶほど、沖縄の海兵隊の抑止力の必要性がわかった」
    との迷言で、「最低でも県外」発言を撤回

    おい、おい、知識なくしてしゃべってたのか… って思いましたよね!?


    しかし、辞任後、普天間基地について

    「最低でも県外」という気持ちを果たさなければ沖縄の皆さんの気持ちを
    十分に理解したとはいえないと語り、首相当時の決定を否定しました。

    この時点で既に、もはや何を言っても信じる事はできない状態に…

    こんな記述もありました。

    沖縄戦で悲惨な最後を遂げようとしていた日本軍司令官、大田少将は
    沖縄の住人がいかに戦争に協力したかを説明した後、最後に

    「沖縄県民カク戦ヘリ、県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」

    常に本土の犠牲となり、政治家の無責任な発言に振り回されてきた沖縄の人達にとって
    はたして「特別ノ御高配」があったんでしょうか…


    もうひとつ驚いたのが国土計画について

    田中角栄という政治家についてです

    ガソリン代から徴収する税金で道路を整備する「道路特定財源」
    原子力発電所が立地する地方自治体に交付金を支給する「電源三法」

    今につながる日本を形成したのが田中角栄のアイディアだったという事。

    スローガンは決断と実行!

    これは見習いたいですね、なかなかできないんだけど…


    田中角栄は首相に就任すると、わずか2ヶ月で日中国交正常化を果たし
    死去した後も、彼が描いた国土のグランドデザインにもとづき
    今も日本列島の改造が進められていると言う事です。

    すごい事ですね。


    最後に気に入ったフレーズをひとつ

    「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

    この言葉を覚えておきたいものです。

  • 「安全性とコストダウン。これは、永遠の課題です。」

    日頃から付き合いのある企業に受注をお願いする。国内シェアを奪うために国内で消耗する。最近の日本ができた土壌がわかる。

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