ずいぶん前に全編の『警官の血』を読んだ。3代に渡る物語で、読みごたえがあったことをよく記憶している。その続編。前作の事をすっかり忘れていても読めるが、加賀谷と安城の関係性、安城の親子関係への想いなどがより分かるともう少し作品にのめりこめるかも。
700ページの中で速いテンポで進む作品。反面勢いで読むことが重要。最後の場面で全てはつながるのだが…いう程最終的にカタルシスのようなものは感じなかった。おそらく加賀谷は死ぬのだろうと言うことが予想されるからでもあるかもしれない。何よりホイッスルの重要性は前作からの流れなので、やはり『警官の血』から連続して読むことをお勧めしたい。
個人的には時期も空きすぎたので、なんとなく凡作に感じてしまったのでこの評価で。