警官の条件(新潮文庫) [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
3.67
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 28
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (622ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ずいぶん前に全編の『警官の血』を読んだ。3代に渡る物語で、読みごたえがあったことをよく記憶している。その続編。前作の事をすっかり忘れていても読めるが、加賀谷と安城の関係性、安城の親子関係への想いなどがより分かるともう少し作品にのめりこめるかも。
    700ページの中で速いテンポで進む作品。反面勢いで読むことが重要。最後の場面で全てはつながるのだが…いう程最終的にカタルシスのようなものは感じなかった。おそらく加賀谷は死ぬのだろうと言うことが予想されるからでもあるかもしれない。何よりホイッスルの重要性は前作からの流れなので、やはり『警官の血』から連続して読むことをお勧めしたい。
    個人的には時期も空きすぎたので、なんとなく凡作に感じてしまったのでこの評価で。

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木譲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×