鉄道デザインの心 [Kindle]

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  • 「ななつ星」を手がけたデザイナーの、仕事哲学をまとめた一冊。斬新なデザインは、時にクライアントと激しくぶつかり合いながら生まれる。そうまでして彼が追い求める、「顧客のために」という信念とは。
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    <デザインを深く知りたい向け>
    デザインは手段であって、目的ではない、という想いが伝わってきた。筆者の言う「顧客」、お年寄りや子どもが心から楽しめる鉄道とはどういうものか、というビジョンが先にあって、それを形づくるためにデザインがあるのだと。「見栄えの良さ」「流行の形」など、小手先のテクニックではなく、「誰に何を伝えたいか」という想いありき。

    たしかにデザインの本ではあるのだけれど、「仕事とは何か」ということが書かれている。どんな職種であっても、プロフェッショナルとして突き詰めていくと、結局皆同じような境地にたどり着くのだろうと思わされた。

    「人間は理想しかないです」という一節が素晴らしかった。長い仕事人生の中で、その想いを持ち続けられることが。

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著者プロフィール

1947年岡山県生まれ。県立岡山工業高校デザイン科卒業。サンデザイン(大阪)、STUDIO SILVIO COPPOLA(ミラノ)を経て、72年ドーンデザイン研究所設立。87年「ホテル海の中道」アートディレクション担当。88年「アクアエクスプレス」で鉄道デザインに進出。JR九州をはじめとする車両デザイン、公共デザイン、建築物・商業施設デザイン等に携わる。

「2023年 『水戸岡鋭治 デザイン&イラスト図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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