1日ひとつだけ、強くなる。 [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 17才で世界一、日本初のプロ・ゲーマーになった梅原大吾さんのゲームという勝負の世界からの経験を通じた努力の続け方、結果の出し続ける為の考え方が書かれた本。
    会社で働いている一般職の方にも通ずるところがあり、考え方がとても参考になる本。将棋の羽生さんの本を読んだ時にも感じたが勝負に身を置く人は、とことんシンプルに本質を追求してる。この本も1日一つだけ、強くなる。と読めば分かるけどとてもシンプルに、そしてハードルの低い習慣を続けていたりする。梅原大吾さんは目的意識のはっきりしてる人だと読んでいて感じたが普段から目的と手段を取り違いやすい人もふむ。と納得できる内容になっている。人生に行き詰まってる人や何か自信をつけたい、仕事や自分自身の考え方の視野を広げたい人におすすめしたい。

  • 前著でも思ったのですが、思考の質の深さや勘所の捉え方がとにかく凄い。勉強になった1冊です。
    「勝ち続ける意志力」も読みましたが、本著は、その上でなお、プロとして(ゲームにとどまらない)シビアな勝負の世界でどう勝っていくかを描いた本です。
    ほどほどに凄くて身近な人の話(例えば、会社の先輩との飲み会)も大事かもしれないけど、離れてるけどそこではトップの人は、トップになるために考えて経験している絶対量が違うと思う。だからこそ、例えば同じ時間話すにしても、語れる質が違う。

    個人的に動かされたのは下の2つの言葉。
    「もし勝ちたいのであれば、自分ではどうにもならないことに感情を動かされないよう努力したほうがいい。」
    「評価できない内的な成長を、どれだけ意識できるかで、モチベーションは大きく変わってくる」
    どちらも、メンタルの強さと向け方。eスポーツ分野はそこまで体格や身体能力の差は出ないかもしれませんが、それって一般の「仕事」も一緒ですよね。勉強になりました。
    あと、本著の中の記述では、「好き」を伸ばしてきたと思えるプロゲーマーが、苦手な接客業に敢えて飛び込んできたというのは意外感がありました。完全に苦手を克服しなくても、自分が納得できる程度まで自信を作るというのはストイックだなぁと。

    個人的には勤め人として、プロゲーマーとしての雇い主への応対スキルで何か参考になるエピソードがあれば聞きたかったけど、そこまで求めるのはあんまりかも。もっと得意分野で頑張ってほしい限りです。

  • ・もうお分かりだろうと思うけれど、成長の実感も受け身の理解だけでは足りない。外からはなかなか評価されない、評価してもらえない内的な成長を、どれだけ意識できるかで、モチベーションは大きく変わってくる。  僕がやっている方法は「新しい発見を毎日メモして、成長を確認する」というもの。これは「最近自分に成長がないな」と思っている人にもお薦めしている。

    ・小さな成果は、誰も評価してくれない。だから、自分のやっていることは誰よりも自分が評価しなくてはならない。

  • 目先の勝利を目標にしない
    自分の総合的成長こそをモチベーションにすべき
    成長するにつれ成長の実感は小さくなる
    従って成長のハードルを下げる必要がある
    ここでいうハードルを下げることは、目標の解像度を上げて、成長を発見する力をつけることに繋がる
    モチベーションはそういった内発的なところに置くべき

    と受け取りましたヨ

  • ■評価
    ★★★✬☆

    ■感想
    ◯プロゲーマー梅原大吾氏が書いた本。

    ◯フェルミ漫画大学の要約を見ていると、度々名前が登場するので気になり読んでみた。

    ◯思考が大局的であり、メタ認知をしている。その中で自身の成長を最大のモチベーションにして、日々プロとして活動しているのが哲学的であった。

    ◯ゲーム好きな人で人生哲学的な思想に触れてみたい人に特におすすめできる一冊である。

    ◯麻雀をしていると、その時の運に左右されて目先の盤面への対応を優先してしまうことが多く、自分のスタイルが貫き通せないことがほとんど。だから自制心を育むためのゲームとして、やっていくのもいいと思った。

  • ウメハラさんの「勝ち続ける意志力」が大変良かったので購読しましたが
    意志力 のほうが良かったです。

  • ゲームもまた一つの道だと思う。
    ウメハラ選手らしい心得だと思う。
    色んな事のヒントになるんじゃないかな?

  • 日本初のプロゲーマー、ウメハラ。
    既に数冊書籍を出しているため、本の中にも書かれているように少し上級者向けの内容に思えた。同じ内容の繰り返しも少々多い。各ゲーマーではないから余計かもしれないが、「視点」の話は想像がつくようなつかないような。そういう意味ではウメハラらしい仙人が書いたような掴みどころが難しい本である。
    しかしかの有名な試合が彼にとって然程印象に残っていないという話は面白かった。
    すごい人だけど変な人、仙台から弘前まで300km散歩してしまう所も含め。

  • 世界でトップのプレイヤーが何を考えて自分を鍛えているのかを知れ、面白かった。梅原さんの思考が深く掘り下げられている様を見て、この人はたとえ他の職種で働いたとしても、どこでもご活躍されるんだろうなと思えた。自分の日々の生活に取り入れられる考え方がいくつかあったので、取り入れていきたい。

  • 有名格ゲーマー梅原大吾のエッセイ本。
    ときどの本が面白かったから手に取ってみたが、やはり世界の一線を走っている人の考え方を見れるような本というのは面白い。

    アドバイスについて、わざわざ自分の時間を割いて人にアドバイスをしようとしているのだから、それは大抵ためになるものだから一通り聞くようにしているというくだりがあった。ゲーセンしかり人が集まる環境で成されるアドバイスは敬遠されがちだが、その第一人者の梅原はそういう認識というのは興味深い。

    訥々と語るような文体は、本人の人となりを表しているようだ。

    梅原は、とにかく大局観に拘る。それはもはや超然としたといった域であり大会での優勝すら些事であり、それを獲得するために大局的な信念を歪めるのは長期的には負の出来事であるとすら切って捨てる。世界大会の優勝よりも自身のスタイルを貫くことが重要なのだ。まさに第一人者の目線だと言える。

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著者プロフィール

日本人で初めて“プロ・格闘ゲーマー”という職種を築いたパイオニア的存在。1998年、17歳にして世界一の称号を獲得。2010年4月、アメリカの企業とプロ契約を締結する。

「2018年 『ウメハラ FIGHTING GAMERS! 9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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