パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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著者 : 川内有緒
  • 幻冬舎 (2010年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (196ページ)

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • タイトルから、料理人とか飲食業の人たちかと思っていたら、そうではなく、メシが食えている、つまり、パリで生活できている人、っていう意味で、いろいろな職業の人たちのインタビュー。料理人もいるけれど、鍼灸師とかオートクチュールのお針子さんとかスタイリストとか、ヨーヨーのパフォーマーとかマンガ喫茶ひらいた人とか本当にその職業はさまざま。生活はできているけれど、とくに著名人とかすごい成功者、っていうことでもない、普通の人っていうのがまたおもしろい。
    パリでメシが食えるようになるまで、単にサクセスストーリーということでもなくて、でも、いろいろなことがそれぞれあって。派手な話でなくても興味を惹かれてどんどん読んでしまう感じ。「バウルを探して」を先日読んで、文章が気に入ったので、ほかの作品もと思って読んだのだけれど、やっぱり文章うまいし、インタビューもすごくうまいんだと思う。その人をじっと見て理解しているという感じ。

    オートクチュールのスーツを縫う仕事をしている方の話だったと思うけど、資格をとる試験で、もうできないと思ってパニックになって泣き出してしまったときに、まわりのフランス人の人たちが励ましてくれた、っていう話になんか感動して涙ぐんだ。。。
    絶望したり、果てしなく落ち込んだりしたときに、ものすごく親しいというわけでもない、まわりの人が励ましてくれた、っていう話がけっこうあって、そういうの、読んでるだけで慰められる気がした。

  • パリで生活の糧を得て、生きている人たちのインタビュー集。書かれている人もエピソードも、文章もとても素敵で、とてもいい気持ちで読むことができました。
    それぞれの人と、信頼のあるいい関係を築きインタビューしたことがうかがえます。きっと著者の川内有緒さんも、とても素敵な知性のある人なのでしょう。他の著書も読みたいと思わせられました。

  • パリで働く日本人たちのインタビュー集。インタビューを受けるのはフツーの庶民。ぶらりとパリにやってきて、ささいなきっかけで職を見つけ、住み続けるようになってしまった人ばかり。今では死語かもしれないが、「芸術の都」という言葉が象徴するように、パリは一芸を持った人間を惹きつけるのだろう。

    本書で登場するのは料理人、アーティスト、スタイリストといったいかにもパリに似合う職業人から、漫画喫茶経営者、ヨーヨー芸人、鍼灸師など、よくぞこんな日本人がパリに住んでいるなというニッチな人などなど。どうやってこれだけの人を探し出し、知り合ったのかと、著者の行動力に感心。調べると、著者自身も国連職員など様々な仕事を転々としては、住む国も変えてしまうバイタリティのある人だった。類は友を呼ぶということか。

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