天上の飲み物 (Kindle Single) [Kindle]

著者 :
  • 2015年7月9日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 2015年 24ページ

    冒頭で、なんのことを表しているんだろう?と疑問に思いながら読み進め、パッと正体がわかった時に、不思議な爽快感が得られました。
    三浦しをんさんは文章が素敵です。作中に出てくる飲み物と同じように味わい深い文章っていう感じですね。物語の内容からは、はかなさや虚しさ、寂しさを感じさせるのですが、そこはユーモアで補って軽いタッチになっています。
    昔でいえば超悪役なはずなのに、作中での印象は超真面目。トマトジュースは目をつぶります。

  • ワイン

  • 淡々とした庶民的な語りが三浦節という感じ。脳みそ空っぽにして次郎と一緒にムードも情緒もないけどありがたい日常生活に浸れる感じが良い。

  • Kindle unlimited でサクッと読める一遍。
    語り手が吸血鬼で独特の世界に引き込まれながらも読後感がいいお話でした

  • 三浦しをんさんが書くこういう話て独特で好きだわあ
    さくーっと読めて楽しめる。
    短編だったのでもうちょい読みたいっていうところで終わっちゃうのが寂しい。
    ワインも飲みたくなるのよなあ、、

  • 吸血鬼の主人公に幸せになってほしい。
    やはり、さくらは散るから美しいのか。

  • 短いので一気読み。漫画みたいな設定ににやけそうになりつつ、読み終わった。設定があれなので、広げづらそうだけど続きがあったら読みたいくらい。でもこれがワインの広告だったらおしゃれだなあ。

  • これは是非文庫レベルにしてほしい。短編が沢山あるような本がいい。

    毎話ワインを飲むの。

    高貴な一族と人間との葛藤を描いていると思いつつ、ワインの話をしてほしい。

    まあ是非そのときは、甲州のワインでお勧めするものがあるんだけどね。

  •  400年以上生きるドラキュラが、人間の生活に慣れ、今は大学生・後藤次郎・21歳として、酒屋の2階に下宿し、25歳のOL・宮村有美に恋している。
     しかし主人公は、恋人の血を飲む事も、血を与えてドラキュラ界に引き入れる欲求も、我慢して耐える。短いエピソードとはいえ、何の寓意か。
     ドラキュラは、作家を指すか、自由業を指すか、起業家を指すか。サラリーマンではない世界を指すようである。その世界に引き入れたい欲求がありながら、サラリーマンの世界から、引き剥がせない。
     下世話なようだが、単なるドラキュラと娘さんの恋物語と思えなかった。

  • 短い物語の中に、不思議な温かさがあった。三浦しをんいいなぁ。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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